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元阪神・西岡“お金の問題”と描く独立リーグ所属の“胸算用”

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西岡剛 栃木ゴールデンブレーブス 公式サイトより

 元阪神タイガースで現在は独立リーグ・栃木ゴールデンブレーブス西岡剛選手が6日、甲子園球場で行われた阪神と福岡ソフトバンクとのセ・パ交流戦のユーチューブ特番で解説者として出演した。

 2003年から2010年まで千葉ロッテマリーンズにいた西岡はトップバッターとして首位打者1回、盗塁王2回、打点王1回と大活躍。2006年には第1回「ワールドベースボール・クラシック(WBC)」に出場し世界一にも貢献。その後、メジャーリーグに挑戦したが成績を残せずに2012年オフに阪神と契約。けがや故障、不振もあり2018年オフに自由契約となりその後は独立リーグへと移籍した。

 6日は同じチームに在籍する元メジャーリーガーの川崎宗則選手と2人で出演。両リーグを知る人気者として感想を求められ「(阪神は)連敗しても気にする必要なし」と語ったり、ベテランから若手へと代替わりする阪神ナインに「野球人生を楽しんでほしい」とエールを送った。

 プロ野球関係者は「栃木球団は2019年から在籍していますが、昨年2月も古巣の千葉ロッテマリーンズの春キャンプに練習補助員として参加。あわよくばテスト入団してNPB球団に復帰を模索していたようですが結局、契約に至らず今年で3年目です。独立リーグの年俸はかなり厳しく、知名度も実績もある西岡クラスでも200万円もあればいい方です。しかも、試合がない時にはお金は支払れずに、若い選手たちはアルバイトで生計を立てています」と事情を説明。今回の出演も「NPB復帰や次の展開を見据えてのこと」と指摘する。

「野球のレベルも把握できて、年俸も上がらない。NPB時代に年俸はかなりの額でしたが、モデルだった元妻との離婚などの影響もありお金に困っていることは容易に想像できます。プロ野球選手にとって一番恐れるのは、世間が自分自身を忘れてしまうこと。ロッテで活躍して、阪神で人気者になった西岡でさえ、悩んでいるはずです。今回は再就職先を探す上で絶好のテスト機会。評判が良ければ今オフ、現役引退しても多方面から野球解説業のオファーが届くよう道筋を作りたかったのでしょう」(同)

 阪神のチーム状況が良ければ今後、他のメディアから再び解説者として呼ばれる可能性は十分考えられる。最終的に西岡はどんな決断を下すのだろうか。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2021/06/11 17:00
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