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なにわ男子「ポスト嵐」化進む? 松本潤と共演の長尾謙杜は俳優の才能開花か

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『となりのチカラ』公式Twitterより

 ジャニーズの人気グループ「なにわ男子」の長尾謙杜(けんと)が、嵐・松本潤が主演するテレビ朝日系ドラマ『となりのチカラ』(来年1月スタート)にレギュラー出演することが発表された。長尾にとってグループのCDデビュー後初の連ドラ出演となるが、今回の松本との共演は、なにわ男子が「ポスト嵐」の有力候補であることの表れではないかとも業界内で注目されている。

 同ドラマは、大ヒット作『家政婦のミタ』(日本テレビ系/2011年)などで知られる人気脚本家・遊川和彦氏によるオリジナルの社会派ホームコメディ。思いやりと人間愛は人一倍なのに何をしても中途半端な主人公・中越チカラ(松本)が、同じマンションに住む人たちの悩みを解決し、やがてそのマンションがひとつのコミュニティになって強いつながりを持つように……というストーリーだ。
 
 松本と初共演となる長尾は、小学生の時に両親を失って以来同居してきた祖母の異変に戸惑う高校生・柏木託也を演じる。
 
 長尾はまだ演技経験は少ないながら、ドラマデビューとなった学園ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系/2019年)では生徒役でレギュラーを務め、演技は好評だった。グループ全員で主演した深夜ドラマ『メンズ校』(テレビ東京系)などを経て、日本のAmazonスタジオ初製作の映画『HOMESTAY(ホームステイ)』(来年2月11日よりAmazon Prime Videoで世界配信)で主演を務めることも決まっている。

「グループの末っ子らしい可愛いキャラクターはもちろん、ドラマデビュー作の『俺スカ』で見せたナチュラルで繊細な演技など、さまざまな役柄に対応できそうなタイプ。長尾は元々、生田斗真に憧れていたそうで、メンバーの道枝駿佑が役を掴んだ『母になる』(日本テレビ系/2017年)のオーディションにも実は挑戦していた。ようやく俳優として羽ばたきはじめる時が来た、といったところでしょう。

 『となりのチカラ』への出演は何人かの若手俳優が候補に挙がっていた中での起用で、服部宣之プロデューサーは『監督の演出意図を即座にくみ取り、芝居を変化させていくことができる対応力の高さ』に驚いたといいます。また、Amazonが製作する初めての日本オリジナル映画となる『HOMESTAY』の主演は大抜擢ともいえるものですが、同作は一度死んだ主人公が同じく亡くなった高校生・小林真の体を借りて“ホームステイ”し、真の死の理由に迫っていくという物語。かなりの難役と予想され、こちらも制作側が長尾の実力を高く評価していることがうかがえます」(芸能関係者)

 なにわ男子といえば、関西ジャニーズJr.時代から別格の人気を誇り、今年11月12日に満を持して1stシングル『初心LOVE』でCDデビュー。初週で70.6万枚を売り上げる大ヒットを記録し、11月22日付のオリコン週間シングルランキングで初登場1位を獲得した。

 同グループはソロでの俳優業にも力を入れており、道枝は同じく松本が主演したドラマシリーズの劇場版『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』(12月30日公開予定)への出演が決定。今年1月に深夜ドラマ『夢中さ、きみに。』(毎日放送)で主演を務めた大西流星や、NHK朝ドラ出演経験もある西畑大吾らも俳優として活躍している。現在19歳の長尾は最年少ながら演技に光るものがあり、同じく俳優としての才能を開花させていきそうだ。

 なにわ男子は「音楽活動」「ドラマ・映画」「バラエティ」のどれもそつなくこなすバランスのよさから、業界内では「ポスト嵐」に急浮上するとの見方があるようだ。

「『ポスト嵐』の最有力候補はこれまでKing & Princeとみられ、昨年同時CDデビューを果たしたSnow ManとSixTONESがそれに続くという状況でした。なにわ男子は大倉忠義がプロデューサーということもあって関西色を強く打ち出す可能性も考えられましたが、幅広い活躍によって『嵐の後継者というイメージが強くなった』との声が上がり始めています。

 何より、なにわ男子はデビュー当日に大阪からJALのチャーター機で羽田入りし、JAL格納庫で会見をしたのですが、JALといえば嵐がCMを担当していた企業。チャーター機から登場した姿が『クルーズ客船でデビュー会見した嵐と重なる』という意見もネット上で多く上がりました。道枝に続いて長尾も松本潤の主演作に出演するということで、一層『ポスト嵐』の印象が強まりそうです」(前出)

 今年1月の『スッキリ』(日本テレビ系)では司会の加藤浩次が、さまざまな分野で活躍できることが期待されるなにわ男子についてSMAPを引き合いに出し、「同じ匂い」がするとコメント。その上で「“なにわ男子”っていう新しいジャンルを作ってほしい」と期待を寄せていた。個人の活動も活発化していけば、いずれSMAPや嵐のようにジャニーズ事務所を引っ張っていく存在ともなっていくかもしれない。まずは道枝や長尾が大先輩の松本とどんな掛け合いを見せるか、注目だ。

雑誌や書籍、ネットメディアで芸能記事を執筆中。アイドルから俳優、歌手、大御所まで幅広くカバーする柔軟さと情報網が強み。

さいきじゅん

最終更新:2021/12/06 08:00
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