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日本人の理解は古いまま。HIV/AIDSの“6つのギャップ”をブルボンヌたちがトークしたら

日本人の理解は古いまま。HIV/AIDSの6つのギャップをブルボンヌたちがトークしたらの画像1
筆者撮影、以下同

 世界エイズデーの12月1日、HIV/AIDS啓発活動コンソーシアム「HIV/AIDS GAP 6」が発足。その記者発表会では、女装パフォーマーのブルボンヌさんと日本文学研究者のロバート・キャンベルさんが、各団体の代表者とHIV/AIDSに対する認識・理解のギャップについて考える公開座談会に参加した。

医療の進化で“死の病気”ではなくなった

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(左)ロバート・キャンベルさん、(右)ブルボンヌさん

 医療の進歩により、もはや死に至る病気ではなくなったHIV感染症。しかし、HIV/AIDSに対する社会的理解は十分とはいえず、今もなおHIV/AIDSに対する誤解が根強く存在している。若い世代にはそもそもHIV/AIDSを知らないという人々も多く、世代間や地域差によってHIV/AIDSの知識や情報格差が存在している。

 このほど発足したHIV/AIDS啓発活動コンソーシアム「HIV/AIDS GAP 6」は、ギリアド・サイエンシズ社がぷれいす東京、JaNP+、はばたき福祉事業団、akta、community center ZEL の5団体と連携。HIV/AIDSへの理解向上と適切な予防・検査・治療の推進を目的に掲げる。

 記者発表会では女装パフォーマーのブルボンヌさん、日本文学研究者のロバート・キャンベルさんが登場。「HIV/AIDS GAP 6」のコンソーシアム団体の各代表者と「HIV/AIDSに対する認識・理解のギャップとは」と題した公開座談会が実施された。

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ブルボンヌさん
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ロバート・キャンベルさん

 HIV/AIDSに対するギャップは6つあるという。最初の2つのギャップは「HIVは死の病気」「HIVは日常生活で簡単に感染するウイルス」というイメージ。

 HIV感染者の平均寿命は早期発見・早期治療によって、一般の人とほぼ変わらなくなっており、1日1回の薬の服用と1~3カ月に一度の通院で体調をコントロールできる。また、HIVは他のウイルスに比べて感染力は弱く、日常生活では感染する可能性もほぼない。

 ロバートさんは、「僕は20代半ばを80年代で過ごした世代なので、身近なところでも何人か大切な知人や友人を亡くしています。世界的には1998年が感染者のピークで、検査や治療薬が確立された現在も毎年170万人以上が世界で感染している状況です」と明かし、「情報がなかった昔は『便座からうつる』『手を握っただけでうつる』という誤解がありましたね」とトーク。

 3つめのギャップとして、「HIVは男性同性愛者が感染するもの」という誤解について紹介されると、「日本語だけの世界で暮らしていると、女性の陽性者がいることって耳に入ってきませんが、一歩外に出るとたくさんの女性が実は陽性者として生きていることがわかります。一例がSNSの『TikTok』。『HIV positive』で検索すると、多くの女性が当事者として発信しています」と語った。

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