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『大阪造船所アイドルフェス』大阪で“アイドルフェス”難しい?初開催で約2000人来場

文=田辺ユウキ(たなべ・ゆうき)

『大阪造船所アイドルフェス』大阪でアイドルフェス難しい?初開催で約2000人来場の画像1
写真/NEW163

 大阪湾に注ぐ木津川に面した、無骨な一帯。そこに前衛的であり、しかし前時代的とも称することができる名村造船所跡地(クリエイティブセンター大阪)は建っている。同所は大正から昭和の終わりにかけて数多くの船舶を作りあげ、現在では大阪府を代表する複合型施設として、アートや演劇などさまざまなイベントがひらかれている。

 ただ、4月16日、17日の2日間はこれまでとはちょっと様子が違った。古今東西の女性アイドルグループをあつめた『大阪造船所アイドルフェス』が開催されたのだ。

 名村では過去、アイドルイベントが単発でおこなわれたことがあった。しかし本格的なアイドルフェスは今回が初めて。設営されたステージは4つ。入場してまず目を引く建物の鉄骨部分だけを残した屋外空間「RED FREAM」、重低音を全身で浴びることができる同フェスのメインステージ「PARTITA」、船の原寸大の製図を引くために使用していた旧製図室も入る事務所棟内「BLACK CHAMBER」と「SIDE CHAMBER」。そう名付けられたこの4ステージでライブが同時進行し、さらにチェキやグッズが購入できる特典会もあり、ファンはタイムテーブルとにらめっこしながら急がしく往来。2日間でのべ2000人のアイドルファンがつめかけた。

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写真/NEW163

 汗を拭うファンから「めちゃくちゃ楽しい」と声をかけられていたのが、同フェスを主催する石川氏(以下、iskw)だ。iskwさんは大阪を拠点とする芸能プロダクション、mint Music ENTERTAINMENTを経営しており、アイドルグループのW.ダブルヴィーすたんぴっ! 脳内パステルらをプロデュースしている。

 iskwさんは『大阪造船所アイドルフェス』について「東京には、新木場のUSEN STUDIO COASTで複数のステージを構えたアイドルフェスがありますよね。そこではお目当てではないグループもたくさん観ることができ、自分にとってはそれこそが理想的なアイドルフェスの姿だったんです。そういった光景を見ると、大阪のアイドルイベントはどうしても外にひらかれていない印象で。もっといろんな地域の方に大阪のアイドルを見てもらえるイベントを作りたいと思いました」と立ち上げたきっかけを語る。

 大阪は、アイドルの組数こそ全国でも上位の多さ。その分、ライブイベントも多様に実施されているように感じられる。ところがiskwさんは「実際は仲の良い事務所だけでかたまっていることが多く、対バン(さまざまなグループが共演するライブ)の種類は、東京、名古屋にくらべると豊富ではないと思います。そのため、ファンがいずれアイドルイベントに飽きてしまうのではないかと常に危機感を持ってきました」と首を横に振る。大阪では推し以外を見る機会が少なく、「長い目で見たとき、そういった状況が大阪でアイドル文化が発展しづらい要因につながるのでは」と分析する。

 その点『大阪造船所アイドルフェス』は、未知のものを「見る」「知る」という部分では絶好の場となった。

 たとえば観客がライブハウスをハシゴするサーキット型のアイドルイベントは、同じように複数のアイドルが出演しているもののイベントが持つ性質上、鑑賞時の「偶然性」が起きづらい。お目当て以外を鑑賞するケースはフェスほど多くはないわけだ。逆に今回のフェスは、ライブや特典会への移動の際、ファンは必ずどこかのステージ付近を通る。否が応でも「お目当て以外のアイドル」のパフォーマンスや楽曲に触れることになる。もしその瞬間、自分の琴線に触れればそのまま、足を止めてそのアイドルを観ることができる。『大阪造船所アイドルフェス』はそういった「偶然性」が生まれやすい環境にある。

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