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「MISIAは納得だけど、福山雅治は何で?」『紅白』4年連続トリに“疑問の声”なぜ上がる?

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福山雅治(写真/Getty Imagesより)

 大みそかに放送される『第74回NHK紅白歌合戦』のトリが福山雅治に内定したと、12月20日付の「スポーツ報知」が報道。これを受けて、ネット上では「うれしい!」「また福山?」と賛否を呼んでいるようだ。

 記事によると、大トリをMISIA、トリを福山が務めるとか。MISIAが大トリを務めるのは5年連続、福山は4年連続となり、この2人による最終歌唱は4年連続となる。

 ネット上では、MISIAや福山のファンから喜びの声が上がる一方で、「またこの2人? たまには違う人がいい」「MISIAは納得だけど、福山さんは何で? って感じ。もっと歌がうまい人がいい」「福山さんって、今年そんなに音楽で活躍してたっけ?」と不満の声も。

 さらに、福山が大手芸能事務所・アミューズに所属していることを挙げ、「『紅白』ってアミューズから抜てきしないといけないルールでもあるの?」といった声も見られる。

 なお、2010年以降に白組最終歌唱を務めたアーティストは、SMAP、北島三郎、嵐、近藤真彦、ゆず、サザンオールスターズ、福山の7組。13年の北島、17年のゆずを除く13年分は、SMAPや嵐が所属するジャニーズ事務所(現・SMILE-UP.)と、福山やサザンが所属するアミューズのアーティストが最終歌唱を務めているため、事務所の偏りを指摘する声があるようだ。

福山雅治は『紅白』から「特別扱いされている」?

 とはいえ、今年の福山に関しては、8月に日本武道館公演を3日間開催したほか、今月4日に1年ぶりにデジタルリリースした新曲「想望」が「オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキング」で初登場1位を獲得。

 俳優としても、4月期で主演を務めた日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS系)の初回が平均世帯視聴率14.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を叩き出すなど、十分活躍している印象もある。

 それにもかかわらず、なぜ前出のような疑問の声が上がってしまうのだろうか。要因として、15年に俳優・吹石一恵と結婚して以降、ファン離れが指摘されていることや、自身のカウントダウンライブの会場などから19年まで11年連続で『紅白』に“中継出演”したことにより、「『紅白』から特別扱いされている」というイメージが広まったことなどが考えられそうだ。

 大御所歌手としての扱いに、疑問の声も少なくない福山。『紅白』のキャスティングをめぐっては、長年かけて構築された芸能界のパワーバランスも作用しているだけに、すべての視聴者を納得させるのは難しそうだ。

仲宗根由紀子(エンタメ系ライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

なかそねゆきこ

最終更新:2023/12/20 13:00
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