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「ずっと低空飛行」「明らかにマンネリ」「即打ち切り候補」…民放の帯番組を総検証!

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フジテレビ『めざましテレビ』公式サイトより

 月曜から金曜まで放送される「帯番組」は、テレビ局にとって命綱。視聴率が悪ければ会社の業績に直結してくるため、数字には敏感にならざるを得ないが、看板番組であるがゆえ、簡単にやめられないというジレンマも存在する。民放の帯番組は朝、昼、夕方、深夜の4つに分けられるが、勢力図はどのようになっているのか? まずは朝の帯番組から。

「早朝は『めざましテレビ』(フジテレビ系)が強く、『ZIP!』(日本テレビ系)と『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)がそれを追う展開。他の時間帯は“死に体”のフジですが、朝は頑張っています。対照的に厳しいのは『THE TIME,』(TBS系)。大エースの安住紳一郎を投入し、放送開始から2年が経過しましたが、いまだ民放4位が定位置で、低空飛行が続いています。TBSは『徐々に数字が上向いている』と強気の姿勢を崩していませんが、夏目三久が司会だった『あさチャン!』から、視聴率は1%前後しか伸びていません。ここで引いても“次は誰?”という状態なので、安住紳一郎で押すしかありませんが、今年秋には丸3年ですから、そこでもまだ数字が変わらなければ、大きな判断を下す1つのタイミングでしょう。TBSは8時スタートの『ラヴィット!』も苦戦しています。他局とは一線を画する内容で、年末恒例のゴールデン特番も好評でしたが、評価が数字に結びついていない。ただ、『ラヴィット』よりもマズいのは、昨年4月にスタートした『DayDay.』(日本テレビ系)です。MCは山里亮太と元NHKの武田真一ですが、17年間続いた『スッキリ』の末期より数字は低く、番組刷新は大失敗。2人分のギャラは明らかに無駄で、どちらかがリストラされる可能性も。そうなると危ないのは山里でしょう」(キー局関係者。以下同)

 続いてお昼。

「お昼は『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)、『大下容子ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)、『ひるおび』(TBS系)の3局がダンゴ状態。『笑っていいとも』(フジテレビ系)の終了後、バラエティ色が強い『ヒルナンデス!』がその受け皿になり、天下を取った時期もありましたが、明らかにマンネリ気味で、一時期のパワーはありません。ただ、それより酷いのは『ぽかぽか』(フジテレビ系)です。視聴率は常時1%台で、テレビ東京の『昼めし旅~あなたのご飯見せてください!~』に負ける日もあり、昨年末のゴールデン特番もコケて、もう打つ手は無し。前番組の『ポップUP!』がわずか9カ月で終わったばかりですが、昨年1月スタートの『ぽかぽか』も、突然打ち切りになっても何も不思議ではありません」

 夕方はとりわけ視聴率戦争が激しい時間帯。テレビ朝日以外の3局(日本テレビ、TBS、フジ)は毎日3時間超の番組を放送しているが、情勢は流動的だ。

「トップは『news every.』(日本テレビ系)で、以下はだいたい『Nスタ』(TBS系)、『スーパーJチャンネル』(テレビ朝日系)、『Live Newsイット!』(フジテレビ系)の順。『every』は圧倒的に強く、コロナの最中は15%前後をマークする日もありましたが、最近は『Nスタ』が数字を伸ばしており、フジの『イット!』もジワジワと数字を上げています。この枠は4月に『every』から藤井貴彦が抜けるので、その後が勝負。絶大な人気を誇る藤井の離脱は他局にとっては大チャンスで、一気に順位が入れ替わる可能性も十二分にあります」

 最後は夜。

「夜のニュースは『報道ステーション』(テレビ朝日系)の天下。『news zero』(日本テレビ系)はそれに続く存在ですが、有働由美子は3月に卒業が決まっており、後任は藤井貴彦です。藤井は知名度も安定感も抜群ですが、男性視聴者が多い深夜ニュースに彼がハマるかどうかは未知数です。一方、厳しいのは小川彩佳が司会の『news23』(TBS系)です。こちらは1989年から放送される老舗ですが、2019年に小川がメインキャスターになって以降、裏番組の『zero』に常に倍近くの差を付けられている。昨年秋のテコ入れもこれといった効果は出ていません。小川の局内の評価は悪くありませんが、数字に結びつかなければどうしようもない。フリーの小川にはギャラも発生するので、『局アナでやればいい』という声も聞こえます」

 ちなみに独自路線を貫くテレビ東京はどうか?

「テレ東の帯は朝の『なないろ日和!』と夕方の『よじごじDays』、夜の『WBS』ですが、このうち朝と夕方は、常に視聴率は1%以下。いくら放送の半分がTVショッピングとはいえ、完全に“死に枠”です。一方、『WBS(ワールドビジネスサテライト)』は頑張っています。2021年に23時台から、『報ステ』と被る22時台に移った時は無謀だとささやかれましたが、4%前後で善戦しています」

 テレビを楽しむためには、いろいろな帯番組を見てみるのも1つの手かもしれない。

木村之男(芸能記者、TVウォッチャー)

1972年生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。

きむら

最終更新:2024/01/11 09:00
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