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夏の甲子園、酷暑で高校野球を開催する日本の非常識…ほかスクープ12本

夏の甲子園、酷暑で高校野球を開催する日本の非常識…ほかスクープ12本の画像1

今週の注目記事・第1位「札幌『頭部切断殺人』人形フェチ『瑠奈容疑者』の“遺体崇拝”」(週刊新潮8/10日号)

同・第2位「木原事件 全ての疑問に答える」(週刊文春8/10日号)

同・第3位「これでいいのか『夏の甲子園』公開質問『酷暑でのプレーは虐待?』に」(週刊新潮8/10日号)

同・第4位「維新を暴く! “改革政党”のウソと暗部」(週刊文春8/10日号)

同・第5位「日大アメフト部突如活動停止と学生療“大麻汚染”」(週刊文春8/10日号)

同・第6位「『ビッグモーター』前社長の甥が初めて明かす『内部告発はこうして握り潰された』」(週刊新潮8/10日号)

同・第7位「要潤の違法風俗女性用開店計画をスッパ抜く」(週刊文春8/10日号)

同・第8位「あいみょん(28)恋人尾崎世界観(38)と『結婚秒読み』高級鮨屋デート!」(FRIDAY 8/18・25日号)

同・第9位「福原愛が泣きついた“芸能界のドン”」(週刊文春8/10日号)

同・第10位「『悠仁さま』初の地方ご公務で『秋篠宮家不和』の影」(週刊新潮8/10日号)

同・第11位「スタンフォード式『本当の疲労対策』」(週刊新潮8/10日号)

同・第12位「人生を『再構築』する方法」(週刊現代8/12・19日号)

同・第13位「国会議員の外遊に何と税金5億円!」(週刊ポスト8/18・25日号)

【巻末付録】現代とポスト、SEXYグラビアの勝者はどっちだ!

 

 今週は勢ぞろい。初っ端に私事で恐縮だが、今週のポストに私のことが載っている。といっても犯罪を暴かれたのでも、女性にセクハラをしたのでもない。3月に内視鏡で脊柱管狭窄症の手術をしたのだが、その体験を話している。表紙にも「週刊現代元編集長が受けた奇跡の手術」と載っている。記事には「名物編集長」で、名編集長でないことが少し癇に障るが、まあ、いいか。

 人によって違うそうだが、私の腰から右太ももへかけての痛みは、手術から5カ月たってもなかなか完治とまではいかなかった。ポストの取材の少し前から痛みがようやく消えていき、歩く楽しさが味わえるようになった。ポストの副編集長がいうには、脊柱管狭窄症で悩む人は多くいるが、内視鏡でやるのは珍しいという。駄法螺みたいなことをしゃべったが、かなり長めの記事になっていて驚いた。

 ポストに出るのは、大昔に「競馬勝ち抜き」のような連載があり、編集長に頼まれて渋々やったことがあった。見事に勝ち抜き、ポストの誌面にずっと名前が出ていた。だが、競馬は楽しんでやるもので、苦行になってはつまらないと、2度と出ることはなかった。

 あとは最近、ヘア・ヌードグラビアの歴史について座談会をやるので出てくれといわれ、出たことがあった。今回は3度目だと思うが、まさか脊柱管狭窄症で出るとは思わなかった。それだけ悩む人が多いということだが、そのうち、脊柱管狭窄症友の会でも作ろうかな。

 

 最初はそのポストから。松川るい参議院議員を団長とする自民党女性局38人のフランス物見遊山海外研修団は、自己負担は国会議員30万円、地方議員20万円だったそうだ。自民党幹事長室は「海外研修の党負担分は国民の税金である政党助成金からは支出していない」と胸を張ったが、ポストは「自民党の資金は献金や国から配分される政党助成金と立法事務費などからなる。カネに色は付いていないのだから、『税金は使っていない』という説明は苦しい言い逃れだ」と追及する。

 女性局の大名旅行は氷山の一角にすぎない。旅費から食費まで丸ごと税金で賄われるのが衆議院と参議院が派遣する海外視察だという。ポストの調べによると、今年4月以降に派遣された衆参の公式訪問団は55人。その議員たちがのべ19か国を回り、ほぼすべての政党が参加し、8月以降にも多くの海外視察が計画されているという。そのため、今年度の議員海外派遣の予算は衆院3億7300万円、参院は1億2600万円にもなる。

 しかし、その視察の中身というと観光名所の多いヨーロッパが多く、名所を巡り、うまいものを食べ、大使館によって説明を受けるだけというものが大半だそうだ。そんな意味もない観光旅行に、我々の税金が湯水のごとく投じられていることを許してはいけない。それが真っ当な国民の考え方であり、真っ当な議員なら視察した内容を国民に事細かに伝えるはずだ。観光名所で喜び合っている写真などSNSに上げるはずはない。

 

 ところで、週刊現代編集部の迷走が収束する気配を見せない。鈴木章一常務が自身のLGBTQ差別発言で辞任して一件落着と思ったが、そうではなかった。やはり過去の部下へのパワハラが問題になっていたとはいえ、6月1日付で編集長に復帰した石井克尚をわずか1か月で辞めさせ、新しい編集長を据えたのである。バカなことを講談社とあろうものがなぜするのだと超嘆息した。私がいた頃の講談社は、仕事さえできれば、多少の女性問題があろうと、酒も飲めないのに銀座のクラブに入り浸っていても、大目に見たものだった。

 講談社というのは腹の太い、大らかな会社だった。そう思っていたが、どうやらそんな大らかさは消え果て、下の者を徹底的に管理し、上の意向を無理やり押しつける“嫌な”組織になってしまったようだ。マンガの儲けだけに頼りきって、赤字を垂れ流す雑誌など「問答無用」と切り捨てる。もはやこの会社は総合出版社ではない。マンガ専門出版社と改めたほうがいい。

 講談社は8月1日付で「社員の皆さんへ」と題した文書を「役員会」名義で社員に発表したという。

 《本日、8月1日付で週刊現代編集部に関する人事を行いました。短期間での編集長交代は極めて異例ですが、社内の様々な意見や編集部の今後のあり方について総合的に考え、社として判断しました。このような結果を招くことになったのは、会社の責任です。社員の皆さん、週刊現代編集部の皆さん、前編集長に対して、大変申し訳なく思っています。

 このことについては、第三者を含む調査委員会の検証結果が出たところで、あらためて社員の皆さんにお伝えします》

 先日の組合に向けた文書は野間社長直々だったが、今回はなぜ「役員会」なのだろう? 以下の文章の中に、近い将来、紙の週刊現代は「廃止」して、Webにしますよと「ほのめかしている」ことが後々問題になることを恐れて、役員会としたのだろうか。

 週刊現代は、

 《雑誌ジャーナリズムを体現する大人の雑誌として社会的影響力を持つ、会社にとって欠かせない大切な媒体です。情報や思想を多くの読者に届け、時には権力と対峙する―。そんな重要な役割を担っています》

 とは一応いってはいるが、続けて、

 《紙の媒体が逓減傾向にある現実を踏まえ、「週刊現代」は「現代ビジネス」との融合を加速させ、紙でもwebでも情報発信をしていく編集部へと進化していきます。新しい時代に即したメディアとして再出発することを目指します。週刊現代編集部は基礎的な編集力の養成に適した部署であり、新入社員や若手はもちろん、多様な人材が安心して、意欲を持って働ける職場にしていきたいと考えています》

 広告で採算を取っている現代ビジネスと週刊現代を「融合」させていけば、その先にジャーナリズムはない。そんなことは分かり切ったことである。はっきり、講談社にはジャーナリズムはいらない、マンガと儲かっている女性誌、それにベストセラーだけを目指す単行本があればいいと“宣言”すればと、私は思ってしまうのだが。

 講談社のモットーである「面白くて、ためになる」のうちの、面白いものはやたらとあるが、ためになる方が置き去りにされているのではないか。石井編集長の最終頁の「音羽の杜から」を読んだが、辞することには触れていなかった。恰好をつける男だから、何もいわずに去ることが“美学”だと思っているのかもしれない。

 先程、編集長が変わりますという葉書が来た。新しい編集長は伊藤陽平というらしいが、私は全く知らない。石井は講談社の中では数少ない「逸材」だから、これからどんなことをやるのか楽しみにしたい。

 前置きが長くなったが、その石井編集長の置き土産というより、現在の心境を表しているのではないかと思える巻頭特集が、人生を再構築する方法である。 最初にこんな言葉が出てくる。

 「私たちの人生は時として、暗い森の中に迷い込む。たとえ、それまでが順風満帆であったとしても。自分が歩んできた道は正しかったのか。後半戦に差し掛かった人生を『再構築』するにはどうすればいいのか」

 精神科医の和田秀樹のこんな言葉もある。

 「今は世の中が厳しくなってきて、少し下ネタを言っただけでセクハラ、若いヤツに小言を言っただけでパワハラと言われてしまいます。日本は建前ばかりがどんどん厳しくなっていて、だからこそ現役時代は疲れるのです。しかし、本来、人間関係はもっと気楽で、ざっくばらんなものだったはずです」

 そしてこう結んでいる。

 「遅すぎることはない。いつだって人生の『再構築』はできるはずだ」

 私もこれから再構築してみよう。といっても私の場合は、うまい居酒屋をもう2、3軒見つけようと思うだけだが。

 

 新潮で米スタンフォード大学スポーツ医局アソシエイトディレクターで同大学アスレチックトレーナーの山田知生が「本当の疲労対策」を語っている。スタンフォード大学は学問においてはもとより、多くのアスリートを輩出しているスポーツの名門大学としても知られている。

 「疲れとは筋肉だけでなく神経のコンディションによって引き起こされるものであるというのが現在のスポーツ医学の見解です。実際、疲労を感じている人の多くは、身体のオンとオフを切り替える自律神経と、手足を動かす際などに身体の各部位に指示を出し司令塔の役割を担う中枢神経の、ふたつの神経のコンディションが悪化しています。これが、私が疲労の原因は脳にあると考える所以です」

 ではどうすればいいのか。

 「まずは食事です。栄養のバランスが崩れると内臓に負担がかかり、臓器から脳への神経を通じた信号の伝達、またそれを受けて脳から臓器への指令の伝達が滞り、疲労につながるわけですが、例えば私自身は疲労対策として、アメリカでの生活では毎朝アボガドを食べるようにしています。(中略)アメリカのある大学の研究では中くらいの大きさのアボガドを6カ月間食べ続けた人は、空間的作業記憶力や問題解決能力が大きく向上したと報告されています」

 「間食用としてアスリートたちは、タンパク質やミネラルといった栄養価が高いナッツ、また疲労回復効果のあるビタミンが豊富なバナナ、リンゴ、オレンジといったフルーツをよく食べています」

 逆に、アスリートが絶対に口にしない疲労を招くNG食は「甘い朝食」だという。例えばフレンチトーストやパンケーキ、これらはほぼ糖質なので血糖値スパイクを招きやすい。それは、1日を「疲れやすい身体」にして始めることを意味するそうである。私は、早速明日からアボガドを食べようと思っている。

 

 お次も新潮の秋篠宮家のお話。7月29日に行われた「2023かごしま総文」には、全国から約2万人の高校生が参加したという。

 「この祭典には例年、秋篠宮ご夫妻やお子さま方も隣席なさってきました。昨年は東京で催され、ご夫妻とともに悠仁さまがご出席。総合開会式やパレードをご覧になっています」(宮内庁担当記者)

 今回は悠仁さんにとって記念すべき初めての地方公務となったわけだが、直前に思わぬアクシデントに見舞われたという。

 「同行される予定だった紀子さまが24日夕刻に発熱、新型コロナウィルス感染が判明し、ご訪問が見送られたのです。秋篠宮さまは3回、悠仁さまは2回のPCR検査を受けられ、いずれも陰性と判明したため、予定通りお成りになりました」(同)

 かくして皇位継承順位1位と2位という2人のお出ましとなったのだが、そのため鹿児島では、ただならない警備体制が敷かれていたという。パレードではマーチングバンドなどが約600メートルを行進し、秋篠宮は終始にこやかだったというが、

 「悠仁さまは緊張もあってか、表情の変化が窺えませんでした」(現地で取材した記者)

 そのため沿道からは「本当にあんな感じなのね」との声も上がったといい、

 「悠仁さまはパレードで各校の先頭がご自身の前に差し掛かると拍手をなさるものの、ほどなく止めてしまわれ、ただ静かに行進を見つめておられました」(同)

 その姿は、まるで“心ここにあらず”といった様子だったという。さすれば懸念されるのは、悠仁さんの成長であろう。

 「7月19日、宮邸にパラグアイからの来日客を招いて懇談なさった際には、秋篠宮ご夫妻や佳子さまの笑顔とは対照的に、悠仁さまの“無表情”が際立っていたとも報じられました」(さる宮内庁関係者)

 「悠仁さまは小室さんの問題に直面され、ようやく沈静化したと思ったら今度は佳子さまの“別居問題”が尾を引いている。ご両親やお姉さま方が世間の批判を浴び続けているという現実は十分に理解なさっているとはいえ、数年にわたって続いているのですから、ご心中はいかばかりかと拝察いたします」(同)

 家族問題カウンセラーの山脇由貴子がこう指摘する。

 「“将来の天皇”という重圧と向き合われている悠仁さまに、秋篠宮様がどのようにお心構えを説いておられるのかは窺えず、悠仁さまがご公務に際し『なぜ自分はこの場にいるのか』と、お気持ちの調和がとれていない可能性もあります。ご一家への批判が続くような状況下では『それなら家族をロールモデルとしないほうがいいのではないか』と、悠仁さまが思われても不思議ではありません」

 眞子さん、佳子さんときて、ついに長男で皇位継承順位第2位の悠仁さんへ、週刊誌の刃は向き始めたようである。

 

 さて、お騒がせといえば、広末涼子が出てくる前は福原愛(34)だった。台湾で夫と子どもたちと暮らしていたのに、日本へ里帰りした時に年下の男とW不倫し、その後、福原も件の男も離婚し、今は不倫相手だった男性と2人で暮らしているといわれる。W不倫の女王とでもいいたくなる福原の奔放さだが、子どもたちには迷惑な話だろう。

 2021年7月に2人の子どもは共同親権にしたそうだが、元夫が台湾で面倒を見ていた。だが、福原が台湾に子どもに会いに行ったとき、長男を福原が日本に連れて帰り、そのまま元夫のいる台湾に戻さないため、訴訟沙汰にまでなっているというのである。

 7月21日、福原愛の代理人弁護士の元に1通のメールが届いたという。内容は、長男の引き渡しを求めるものだった。それから6日後の7月27日、元夫で、元卓球台湾代表の江宏傑が、日本外国特派員協会で緊急会見を開いたのだ。

 「福原さんには、裁判所の結果に従ってほしい。一刻も早く息子と会いたい。早く弟を、姉に会わせてあげたい」

 1年前からは長男を巡って、法廷では激しいラリーが続いていたという。その上、福原は子どもを日本か台湾以外の国には連れ出せない、行くとすれば元夫の同意が必要なのだが、福原はシンガポールに3人で(?)遊びに行っていたことがバレたのだ。

 この時の写真はFRIDAYがすっぱ抜いている。「福原愛シンガポール・超高級ホテルで渦中の長男と『水着でバカンス』」がそれだ。派手な水着を着ている福原と長男らしき子どもが遊んでいる(長男の顔はわからないが)写真が掲載されている。そばのビーチチェアにはW不倫の相手の男がいたようで、福原に声をかけ、ホテルの中に戻って行ったという。

 昨年の8月23日、福原は驚きの行動に出た。日本の裁判所に親権者変更調停を申し立てたのだ。それまでの共同親権から福原単独の親権に変更するよう求めた。福原の思わぬ攻撃に、元夫も黙ってはいない。日本の裁判所に対し、長男の引き渡しを申し立てたというのである。だが、今年7月20日、東京家庭裁判所から福原に対し、保全命令が出る。それと同時に福原の親権者変更の訴えは却下されたのだった。

 長男をめぐる法廷ラリーは福原の完敗に終わった。文春によれば、テレビなどへの出演が減ってしまった福原は、芸能界のドンといわれる、周防郁雄バーニングプロ社長に泣き込んだという。そのためか、バラエティ番組への出演も増えてきていたが、この騒動で、テレビ側も使いにくくなったと思う。このまま長男の引き渡しが実現しなければ、元夫の江は「未成年誘拐罪」での刑事告訴も辞さない構えだという。

 福原にとって「人生最大の危機」といってもいい。あのかわいらしい笑顔の女の子が、中年女になって、骨肉の争いを繰り広げるとは。年はとりたくないものである。

 

 「蜩(ひぐらし)が鳴く真夏の夜7時頃、蒸し暑い南青山の路上を歩いていたのは、シンガーソングライターのあいみょん(28)だ。スマホを確認しながら、キョロキョロと辺りを見回していた」

 文学的な香りを漂わせる導入部は、これから男と会って幸せな時間を過ごす予感を感じさせる。高級鮨屋で待っていたのは、4年前にも交際報道があった『クリープハイプ』の尾崎世界観(38)だったという。

 「報道後は二人とも交際を隠すこともなく、互いの友達に紹介したり、共通の友人らとの新年会に参加したりしていたようです。若手バンドマンのイメージだった尾崎も、再来年には四十路に差し掛かる。もともと結婚願望が強いあいみょんとの結婚を決めるのも時間の問題かもしれません」(芸能プロ関係者)

 二人はタクシーへ乗り込むと、同じマンションへと姿を消したのだった。めでたし、めでたし。

 

 ところで、要潤(42)という俳優がいる。NHK朝ドラ「らんまん」の主人公・槙野万太郎に「大学の出入りを禁ずる…私に尽くすなら考えてもいいがね」といい放つ役を演じている人気俳優である。

 「要さんは二〇二一年、個人事務所のマネージャーA子を使って“秘密の副業”を始めようとしていたんです」(2人の知人)

 要が乗り出したという危険な投資というのは何か?

 「二年前、A子は要さんのマネージャーとなった。彼女はまもなく要さんから頼まれ、女性用マッサージ店の出店計画を手伝うことになりました」(同)

 店の名前も要が考えたそうで「三茶男子」というそうだ。

 「表向きはマッサージ店ですが、女性用の風俗店を作ろうとしていたんです。A子は要さんから命じられ、大人のおもちゃ(ウーマナイザー)も買ったそうです」(同)

 文春は要に直撃している。

――「18歳未満利用禁止」などとあったが

「(普通のマッサージ店とは)思いませんよね。ちょっとエッチなやつですよね。でも、法に触れたものではないでしょ」

――風営法では無届けの広告宣伝は禁じられている。

「ああ、それは、もうまちがいなく認識不足でした。もし届け出が本当に必要だとすれば、すぐにでもホームページを消します。直接業務に関わったことはございませんし、こちら側が運営して実際に実装されたようなことはないので」

 時折、涙声になりながら受け答えをしたという。中年の俳優が手掛ける商売としては常識に欠けるのではないか。私は要潤は好きな俳優である。昨今、生ぬるい軽薄俳優が多い中で、存在感を感じさせるからだ。したがって身を慎んでほしいものである。

 

 お次はあのビッグモーターについての新潮の記事。不正が蔓延していた昨年1月、兼重宏行社長に意を決して内部告発したのは、甥にあたる同社の従業員だったという。その日は、6月26日、同社の特別調査委員会が提出した「調査報告書」でも明らかになっている。

 〈工場従業員からの告発黙殺〉

 そう書かれた節では、同社の千葉県・酒々井店の工場長(当時)が営業成績を上げるため、従業員に車を損傷するよう指示していたと認定。

 そして、

 〈不適切な作業を実施させられることに不満を抱えていた他の作業員らからの懇請を受け〉

 塗装作業員として同工場に勤務していた兼重社長の甥が、実態を通報したとある。

 しかし、

 〈社長は真摯に調査する姿勢を見せなかった〉

 そのため、報告書は、

 〈結局、告発を契機として不適切な行為に関する実態調査が実施されることはなく、その後も全国の工場において、不適切な行為が継続された〉

 〈結果的には告発をもみ消したと言わざるを得ない〉

 と、断罪しているのである。

 「告発時、店では不正が横行していました」

 と甥が語る。彼は兼重の長兄の息子にあたる。高校卒業後、板金店を経て、叔父の会社に入社し、塗装作業員として勤務。一旦転職するも、再びビッグモーターに戻ってきた。取材に応じるのはこれが初めてとのことだ。

 「工場長の指示で不正が行われていました。もっとも、私が社長の甥であることはみな知っていたので、私の前では不正はしなかったんです。しかし、裏で指示が出されていた。報道にあるような、車をハンマーで叩いたり、サンドペーパーで傷つけたりといったようなことですね。私らは車のプロなので、見ればわかるんです」

 さすがにまずいと思った彼は宏一副社長に伝えたという。この副社長は、早大卒業後にMBAを取得し、ビッグモーターに入社。行き過ぎた利益至上主義で不正を生んだ元凶といわれ、父とともに辞任した人物である。甥とは従兄弟の間柄になる。

 「すると、工場長はすぐに降格になったんです。が、次の工場長に変わると不正は日常化していった。そればかりか、パワハラも酷かった。社員の胸倉を掴むなんて日常茶飯事。残業を終えて帰宅した社員を呼び出して仕事をさせたり、現場に作業を押しつけて自分はクリスマスパーティーをしたり……」

 カネのためなら犯罪に近いことさえ平気で命じていたビッグモーターが、この先も社業を続けていけるとは、到底思えないのだが。

 

 さて、日大アメフト部は「フェニックス」の愛称で呼ばれ、学生日本一になること21回。現在も関東1部リーグに名を連ねる、大学アメフト界きっての名門である。そのアメフト部で思い起こされるのは、2018年のいわゆる「悪質タックル事件」だろう。

 「関西学院大学との定期戦で、日大の選手が相手選手に対して背後からタックルを仕掛ける映像がクローズアップされ、猛批判を浴びました」(スポーツ紙記者)

 その日大アメフト部に大麻汚染の疑惑が出ているが、大学はすぐさま調査を始め、現役部員、監督やコーチ、果ては退部者まで対象にした大規模な聞き取りを実施したという。

 日大関係者がこう明かしている。

 「調査の一環で大学がアメフト部の寮を徹底的に家探ししたところ、本当に大麻の現物が出てきてしまった。慌てた大学は警察にも相談したと聞いています」

 そして、警察が踏み込む事態になってしまったのである。

 「日本大学アメリカンフットボール部の学生寮(東京都中野区)で乾燥大麻と覚醒剤成分を含む錠剤を所持していたとして、警視庁は5日、部員で3年生の北畠成文(のりやす)容疑者(21)を覚醒剤取締法違反と大麻取締法違反の疑いで逮捕した。日大は5日、同日からアメフト部を無期限活動停止処分とすると発表した。

 捜査関係者によると、北畠容疑者は7月6日、アメフト部の学生寮で覚醒剤約0.198グラム、乾燥大麻約0.019グラムを所持した疑いがある。警視庁は認否を明らかにしていない」

 覚醒剤は錠剤のかけらのような形状で、乾燥大麻は一つに包装されていた。いずれも北畠容疑者の部屋のベッドに備え付けられた鍵付き収納ボックスの中にあったという。警視庁は自分で使う目的で所持したとみている」(朝日新聞Digital8月6日 5時00分)

 林真理子学長初の大試練。彼女はこの問題をどう解決していくのだろうか。小説のようにハッピーエンドでは終わらないのではないか。

 

 文春が“昇り龍”ともてはやされている日本維新の会を取り上げ、このような政党に期待していいのかと疑問を呈している。

 「結党以来のブームに沸く日本維新の会。四月の統一地方選で、地方議員らは七百七十四人に膨れ上がった。衆院補選でも議席を獲得し、国会議員は衆参合わせて六十二人。支持率は立憲民主党を上回り、次期衆院選で野党第一党、将来的には政権獲得を目指している。

 果たして政権担当能力は本当にあるのだろうか。お膝元の大阪では、維新が推し進めてきた大阪・関西万博に暗雲が垂れ込めている。会場整備費は当初の千二百五十億円から六百億円上振れ。海外パビリオンの建設手続の停滞も発覚し、延期論まで浮上している。

 さらに、創設期から続く不祥事の多さも相変わらずだ。今年五月には、梅村みずほ参院議員が入管施設でスリランカ人女性が死亡した問題について、根拠不十分な発言を連発し、党員資格停止六ヵ月の処分を受けた」(文春)

 現在、この維新を取り仕切るのは馬場伸幸代表である。その馬場は7月23日にネット番組「ABEMA的ニュースショー」で共産党をこう糾弾した。

 「日本から無くなったらええ政党ですわ」

 公党の代表としては何と幼い稚拙な批判だろう。こんな人間を代表に頂く維新という政党の底が割れたというべきであろう。また、公認という印籠を持つ代表に相応しくないという声は、内部からも聞こえてくる。

 「自身が気に食わない人物には正反対の態度をとる。それは、代表として公認という生殺与奪権を手にした今、より露骨になっている。その権限を威圧的に振りかざす“公認パワハラ”が行われているのです」(堺支部関係者)

 これまで文春が報じてきた維新の会の不祥事を一覧表にしている。(2021年10月衆院選以降)

 「杉本和己衆院4期 議員会館でマントラ」「伊藤信久衆院3期 議員会館でマルチセミナー」

 「吉村洋文大阪府知事 市議時代も在職2日で報酬」「池下卓 衆院1期 父から違法献金疑惑」

 「遠藤敬衆院4期 秋田犬利権巡り違法疑惑」「浅川義治衆院1期 国会でUFO質問」

 「中条きよし参院1期 年金未納問題など」

 「笹川理大阪府議 女性市議にセクハラなど」「高石康知事SP役 女性府議にハラスメント疑惑」

 「藤原敏司熊取町長 男性町議にパワハラ疑惑」「森健人西宮市議 工事費未払い疑惑など」

 「佐藤恵理子上尾市議 SNSでセクシー写真販売」

 こうした不心得者が出てくるのも、日本維新の関係者が口をそろえるように身体検査が甘すぎるからだろう。こんな証言もある。

 「もっとザルです。面接で『もんもん(入れ墨)』入ってない? と聞かれた同僚がいたけど、本当にそれぐらい。多くは単に維新公認の看板で上位当選しており、“粗製濫造”との指摘も出ています」(元維新府議)

 こうした批判に、維新の生みの親である松井一郎前代表はどう答えるのだろう。馬場代表が「共産党がなくなったらいい」と口にしていたが、

 「気負いの部分は多少あるかもわからんけど、結果として“炎上”して話題になった。馬場ちゃんは、強引にでも戦う姿勢を示した方がいい。ただ、『第二』は気にいらんね。僕らは、自民党で改革できないから維新を作った。『自民党改革派』ならええけどね」

 政権を取る気はない?

 「政権交代はあくまでも手段。大失敗をしたのが民主党。何をするのかまとまらず、権力の中で権力争いが起こった。“大臣になりたい病”みたいなスケベ根性だけで政権交代したいのなら、維新は終わる。単に自民党の二番煎じになる」

 この親にしてこの子あり。今は、自民党も嫌だが立憲ではブレすぎる。そういう非自民党的な票が流れているだけだろう。議席が増えれば増えるほど「不祥事」も増えていくに違いない。立憲が頼りない泉代表を辞めさせ、野党らしさを取り戻せば、まだ維新には勝てると思っているのだが。

 

 また暑い甲子園が始まった。このような酷暑の中でスポーツをやるというのは「犯罪」ではないのか。スポーツライターの小林信也もそうした考えを持ち、関係するところに問い合わせたという。

 「NHKも含め、日本高野連、朝日新聞の考えを集約すると、『猛暑でも事故さえ起きなければいい』という基準を盾に実施している。果たしてそれでいいのだろうか? 酷暑下の野球を強いることが虐待にも通じる、子どもたちの野球離れにもつながっている、という認識が持てなければ、野球の未来は暗いだろう。私はそこを深く案じる。

 アメリカの野球事情に詳しい大リーグ評論家の福島良一氏が言う。

 『アメリカでは、真夏の昼間に野球をする人はあまりいません。大学野球も6月には正式なシーズンが終わり、夏の間マサチューセッツ州など涼しい北の地域でサマーリーグを行います。プロも、かつてアリゾナ州で見たルーキーリーグは暑さ対策のため、朝にゲームをしていました』

 日本の大学も真夏には公式戦がない。『真夏こそ野球の季節』と思い込まされているのは、世界的にも日本の高校球児と小中学生だけではないか」

 

 さて、今週の第2位は、文春が連続追及している「木原誠二官房副長官の妻の疑惑」である。文春も、この問題を他のメディアがほとんど報じないことに苛立ってきているようだ。7月28日に警視庁捜査一課殺人犯捜査第一係、通称「サツイチ」といわれる部署に昨年まで在籍し、木原の妻X子を取り調べたサツイチの「エース」佐藤誠元警部補が会見を行った。170人近くの記者たちが詰めかけたが、ほとんどの新聞もテレビも報じることはなかった。

 だが、この事件は次なるフェイズに入ったはずである。警察のトップが何らかの“政治的配慮”をして、有力政治家の妻の殺人疑惑の捜査を恣意的に止めたのではないか。国会で追及されるべき「重大案件」になったのは間違いない。岸田首相は次の内閣改造で木原氏を切り捨てるという観測が流れているが、それで終わりにしていいはずはない。

 殺人事件に時効はない。警視庁は自殺だと判断し、捜査の終了を命じた根拠を両親に示すべきである。だが、文春によれば、7月24日に両親と種雄の次姉を大塚署に呼び出し、捜査一課の担当者が、「事件性は認められません、捜査は尽くしています」と繰り返すだけだったという。両親は悲憤慷慨してこう話している。

 「今回は根拠も説明せず『捜査は終わっています。当時の捜査員がいないので、終わった時期はわかりません』と言うのみでした」

 佐藤を含めた当時の捜査官たちは「これは殺人事件だ」といっているのに、それが違うというのなら、その根拠を遺族に丁寧に説明すべきこというまでもない。それができないのなら、事件の再々捜査を命じるべきではないのか。そうでなければ、警察全体が国民の信頼をますます失うことになる。

 

 今週の第1位は、新潮が熱心に追っている「札幌ススキノ頭部切断事件」に捧げたい。私は事件モノが好きだ。だが、最近の週刊誌には執念深く事件を追った記事は多くはない。新潮は「黒い報告書」という連載物をやり続け、編集者に調査報道のノウハウを蓄積させてきた実績がある。

 今回の事件も闇は深くて、真相が那辺にあるのか分かりづらい。こういう時は新潮の出番である。

 「殺された被害者の首を切断、いわばバラバラにする殺人事件は幾度も起きていますが、犯人が死体を『損壊』したり『遺棄』した罪に問われるだけで、今回のように『死体領得』が加わる事件は非常に稀です。(中略)

 犯人が遺体を自分の手元に置いておきたい、遺体そのものを我が物にしたいという強い欲求が動機としてなければ、警察が容疑をかけることはありません」(社会部デスク)

 「修容疑者は事件当日までの間に複数回、瑠奈容疑者を車に乗せて札幌市内の総合ディスカウントストア『ドン・キホーテ』へと足を運び、ノコギリやナイフなどの凶器類と、おもちゃの手錠や変装に使った金髪のカツラ、切断した首を運ぶためのスーツケースを購入したのです」(同)

 「捜査関係者が明かすには、容疑者宅の2階にある浴室で発見された首は、腐敗が進んでいたこともあって、被害者本人かどうかの確認には歯形の鑑定が必要でした。そのような状態にまでなった首なら一刻も早く処分するか、せめて視界に入らないように隠すかするところ、瑠奈容疑者は、まるで捕らえた獲物を誰にも渡してなるものかという具合に、大事にしていた様子が見受けられたというのです」

 「瑠奈容疑者と被害者が初めて出会ったのは5月下旬。ススキノにあるディスコでしたが、それを機に二人は複数回、同様の店で会う中でトラブルが起きた。逮捕された母親がそのように供述しているようです」(社会部デスク)

 「瑠奈容疑者が何度か来店したのですが、その時にちょっとした“恐怖体験”がありまして……」

 そう明かすのは、容疑者宅近隣にある飲食店店長だ。

 「決まって深夜1時とか2時、閉店した後に“一杯飲めませんか”って来るんですけどね。私は片付けを終えてトイレから出たら、薄暗いカウンターに座っていて、本当に驚いて声をあげそうになった。“ごめんね、今日はおしまいなんだよ”って断っても、“分かりました。じゃあ、居てもいいですか”とカウンターに居座って、スマホをいじるでもなく黙ったまま動かない。酔っ払っているわけでもなく10分位そのままなんです。“タクシー呼ぼうか”と声をかけたら、“近所なんて大丈夫です”と帰っていく。不思議な子だったんでよく覚えていますよ」

 この瑠奈容疑者が憎み、首まで斬り落とした「動機」とは何だったのだろうか。新潮の続報に期待したい。(文中敬称略)

【巻末付録】

 まずは現代から。

「憧れのミューズ甦る! プレミアム水着ショット」。秋吉久美子・池上季実子ほか。
「“巨乳すぎるレポーター”出口亜梨沙」
 袋とじ「『日テレジェニック』グランプリ受賞! 前田美里 決意の初ヌード」。

われらの時代は前田美波里というのがいたな。この子も可愛い。

 お次はポスト。

「『8330人の女性器研究』動画」。
袋とじ「女性器アーティスト『ヴァギナ・プリンティング』衝撃の作品日本初公開」
「あまつまりな 湿った夏の艶めき」
「呂布カルマが放つ祝砲グラビアパンチライン」

 量的にはポストが圧勝だが、現代の前田美里がいい! これだけでも買いたくなるはず。というわけで今週は現代の勝ち!

元木昌彦(編集者)

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

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もときまさひこ

最終更新:2023/08/08 19:00
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