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「“伝説”ウドーフェスの悪夢再び!?」海外大物出演の野外フェス「TOKYO ROCKS」に心配の声

TOKYO-ROCKS-2013.jpg『TOKYO ROCKS 2013』HP

 先日発表されたMr.Childrenらが出演する野外フェス「ap bank fes」中止の報は、音楽業界にショックを与えた。日本の音楽界を支えてきた野外フェスの運営に変調が見られるとの意見も出ているが、5月にさらなる「爆弾」が炸裂する可能性があるという。

「5月11日、12日に東京・味の素スタジアムで開催予定の『TOKYO ROCKS』なる音楽イベントのチケットが、今ひとつ売れていないのです。ブラーやマイ・ブラッディ・バレンタインなど90年代の洋楽好きには大変に人気のあるバンドが出演予定ですが、『5万人収容の味の素スタジアムでは、さすがに会場が大きすぎる』との評判は当初より出ていました。しかし、運営者側はそうした危惧をはねのけ、3月16日に一般チケット販売を強行しましたが、まだ1,000枚単位でしかさばけていないそうです。このままチケットの売れ行きが伸びなければ、運営者の負債も大きくなるため、開催自体が厳しいのではないか」(レコード会社関係者)

 「TOKYO ROCKS」の運営者には、TOKYO FMなど大手メディア会社も名を連ねているが、中心を担うのはプロデューサーの矢野貴志氏が率いる「FAEC」というモバイルコンテンツ会社。前身のフェス「ROCKS TOKYO」でノウハウを蓄えたものとみられるが、今回のフェス開催には「危なっかしい」との声も出ているようだ。

「海外のアーティストを招聘する場合、高額なギャランティを保証するために、運営側は中止等に備えて保険に加入するのが一般的です。天候リスクの高い興行や、運営側に実績が乏しい場合は保険料も高額に上るが、チケットが売れなくて中止になった場合は補填されないのが一般的。そうした場合は、アーティスト側へのキャンセル料支払いが問題となります」(イベント関係者)

 こうした騒動を受け、音楽ファンの中には2006年に鳴物入りで開催されたものの“伝説的な不入り”に泣いた「ウドー・ミュージック・フェスティバル」の再来になるのでは、と心配する声も少なくない。また、野外フェス自体が「曲がり角」に来ているとの見方も出ている。

「中国地方最大の野外フェス『SETSTOCK』も観客動員数の低迷から昨年限りで中止になりました。エイベックスも『a-nation』の全国展開を取りやめましたし、地方のフェスは低調傾向にあります。それに代わって台頭しているのが、『テレビ朝日ドリームフェスティバル』のような放送局系のイベント。独立系のイベンターに比べて資本力があることと、音楽番組との相乗効果が見込めることから今後も増えそうですね」(前出・イベント関係者)

 老舗の部類に入るフジロック、サマーソニック、ロックインジャパンフェスあたりは集客も安定しているという。ただしサマーソニックに関しては、高額の会場使用料の支払いに窮しているとの情報もある。いずれにしても、今年の夏フェスが波乱含みであることは間違いなさそうだ。
(文=道下幸恵)

最終更新:2013/03/25 11:44
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