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今週の「週刊現代」は買うべからず! 釣り見出しに、元名物編集長が苦言

 新潮で東工大の影山任佐名誉教授(犯罪心理学)が、A子をこう分析している。

「私はこの事件を見て、少女Aは発達障害ではないかと疑っています。たとえば、2000年に17歳の高校生が起こした愛知県豊川市の主婦殺害事件では、動機が“殺してみたかったから”というもの。知識の面では高校生レベルでも、情緒的には小学生以下のレベルなのが特徴です。そして、少女Aで注目されるのが、小6のときに起こした異物混入事件です。誰が見てもイタズラの範疇を超えているのに、本人にはその自覚がない。もっと早くにそのサインに気がついて、自分のやったことに向き合わせるべきでした」

 酒薔薇聖斗事件のときも、母親は教育には熱心なのに、子供の異常行動に気付いていても見て見ぬふりをしていた。

 まして自分の婚活に頭がいっぱいだったA子の父親に、娘の異常行動などわかろう筈がない。以下は加害少女の父親が出したお詫び文。

「今回、私の娘が起こした事件により、何の落ち度もないお嬢様が被害者となられたことについては、お詫びの言葉さえ見つかりません。人生の喜びや幸せを経験する時間を奪われ帰らぬ人となったお嬢様の苦しみと無念さ、お嬢様を愛しみ育てられたご両親様及びご親族様が受けた衝撃と悲しみの深さを深慮し、胸が張り裂ける思いでいっぱいです。事件後、その思いが頭を離れることは一秒たりともありません。本当に申し訳ございませんでした。また、この事件により、社会に多大なるご不安・ご迷惑をお掛けし、捜査当局その他関係各位にご面倒をおかけしていることを深くお詫び申し上げます」

 佐世保市では10年前の事件以降「命を大切にする教育」を徹底してきたという。しかし、同じような事件が起こってしまった今、やるべきは、この事件がどうして起きてしまったのかを徹底的に調べて情報公開していくことである。

 それを全国の子を持つ親たちが共有し、自分の子どもを見つめ直すことでしか、こうした犯罪の抑止にはつながらないはずである。
(文=元木昌彦)

最終更新:2014/08/04 21:00
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