日刊サイゾー トップ > 社会  > みうらじゅん、ひこにゃんピンチに物申す

みうらじゅん、ひこにゃんピンチに物申す

20071128_hikonyan.jpg騒動の渦中にいる“ひこにゃん”の今後の運命やいかに?
/国宝・彦根城築城400年祭HPより

 先日の記事でもご紹介した、滋賀県彦根市のゆるキャラ「ひこにゃん」を巡る騒動。中日新聞などによると、今月26日に彦根簡易裁判所で開かれた2回目の民事調停において、それまで頑なに調停を拒否していた彦根市側が、一転して歩み寄る意向を示した。これで、どうやら「ひこにゃん」の引退だけは免れそうだ。

 ところで、こんな騒動を引き起こしてしまった「ひこにゃん」というキャラクターには、どのような魅力があるのか、“ゆるキャラ評論家”であるみうらじゅん氏に聞いた。


「ひこにゃんは、ゆるキャラとしては可愛すぎます。やっぱネコですからね。地方(やイベント)をアピールしたいがためにてんこ盛りになりすぎ、哀愁まで誘う(……という、他のゆるキャラのような)シュールさが少ないと思います」(みうら氏)

 その可愛さゆえ、“ゆるキャラファン”の枠を超えて多くの人々に愛され、訴訟問題にまで発展する騒ぎになってしまったわけだが……。ゆるキャラを巡って、作者と市や県、団体がモメる事例はこれまでにもあったのだろうか?

「大概は、キャラは(市や団体などが)買い取りじゃないでしょうか? 権利や金とゆるキャラは、水と油ですから」(みうら氏)

 なるほど、やはりひこにゃん誕生の時点で、「著作財産権」のありかたなどについて誤解が生じないよう、双方が話し合いを持つなどの配慮をすべきだったのではないだろうか。 通常、ここまでビッグネームになり、市や業者にとって“打ち出の小槌”と化してしまうようなゆるキャラは、そうそういない。もはやひこにゃんは、ゆるキャラの範疇を超えてしまったようだ。みうら氏は「騒動が終わったら、世界初のゆるキャラ謝罪会見が見たいです」とのこと。

 ひこにゃんが「お騒がせしてごめんにゃさい」とぴょこんと頭を下げてくれたら、この騒動の関係者たちも少しは心癒される? すでに全国区の人気者であるひこにゃんが、お蔵入りになってしまうことだけはあってほしくないと願います。
(編集部)

【関連記事】 “ひこにゃん”彦根市vs作者闘争で大ピンチだにゃん!
【関連記事】 マーティもベタ褒めする“初音ミク”の新展開とは?
【関連記事】 あなたの空想を無印良品が商品化!

最終更新:2008/06/27 21:02
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

『24時間テレビ』強行放送の日テレに反省の色ナシ

「愛は地球を救う」のキャッチフレーズで197...…
写真
イチオシ記事

バナナマン・設楽が語った「売れ方」の話

 ウエストランド・井口浩之ととろサーモン・久保田かずのぶというお笑い界きっての毒舌芸人2人によるトーク番組『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日...…
写真