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 >   > 「日本ならではの3Dを目指した」『呪怨』の清水崇が長編3Dに挑む『戦慄迷宮3D』
緊急インタビュー"3D映画は定着するか否か"

「日本ならではの3Dを目指した」『呪怨』の清水崇が長編3Dに挑む『戦慄迷宮3D』

senritsu_shimizi_main.jpg『戦慄迷宮3D』の公開を控えた清水崇監督。

 今、映画業界が固唾をのんで成り行きを見守っている”デジタル3D”。80年代に一時的にブームとなった赤青メガネによるアナグリフ方式の3Dと違って、長時間でも目が疲れず、また映像が飛び出して見えるだけでなく、画面の奥行きを感じさせ、臨場感を高める効果があるという。12月にはジェームズ・キャメロン監督の3D超大作『アバター』の公開が控えているが、これまで子ども向け作品の上映が中心となっている日本では、まだ3D映画に対して正しいジャッジが下せない状態だ。はたしてデジタル3Dは定着するのか? 日本初となる長編3D映画『戦慄迷宮3D』を完成させ、都内での試写会に現われた清水崇監督にストレートに聞いてみた。

──今日は取材がなければ、客席でお客さんと一緒にご覧になる予定だったとか。劇場公開後も、自分の作品を観るために映画館に足を運ぶそうですね。

senritsu_shimizi_sub02.jpg10年前に行方不明になっていた少女ユキ(蓮佛
美沙子)が突然帰ってきた。ユキに誘われるよ
うに、幼なじみだった若者たち(柳楽優弥、勝地涼、
前田愛、水沢絵梨奈)は忌まわしい遊園地に再び
足を踏み入れる。
(c)ショック・ラビリンス・フィルム・コミッティ2009

「時間のある時は……ですね。やっぱり、お金を払って観に来てくれたお客さんの生の反応を知りたいんです。マスコミ試写だと記者や関係者が多くて、反応が違ってきますよね。今日の試写は、マスコミ向けじゃなくて一般のお客さん中心なので、どういう反応が起きるのか気になります。特に海外と違って、日本人は感情や本音を表に出さない社会通念がある民族なんで、反応がわかりにくいんですよ(苦笑)。でも、その謙虚さの美学を含めて、Jホラーと呼ばれる日本の民族性の現われた奥深い作品が生まれているとも思うんです。米国のお客さんは反応がストレートで分かりやすいんですが、すべて米国スタイルにすればいいのかと言うと、それはそれでつまんないでしょうね」

──9月のベネチア映画祭では、今年から新設された”3Dアワード”にプレゼンターとして参加されたわけですが、世界の最新3D作品はいかがでしたか?

「時間がなくて、1本ちゃんと観ることができたのはベスト・オブ・ザ・イヤーを受賞したジョー・ダンテ監督の『The Hole』だけなんです。それでも、『なるほど、ジョー・ダンテ監督は3Dをこういう風に使ってきたか』と興味深かったですね。3Dの活かし方にも、やっぱりその監督のカラーが出るなと感じました。『The Hole』の前に『戦慄迷宮3D』のハイライトシーンが上映されたんですが、スクリーンも会場も大きくて、3D効果がすごくよく出ていたんです。客席がスタンディングオベーション状態になって、うれしかったですよ。5分間という短いフッテージの中に3Dの演出意図が凝縮されていたことも大きかったと思います。直後に上映された『The Hole』は全編上映されたんですが、長尺だと、人の目は思いの他、早目に立体映像に慣れてしまうので、反応はまた違いました」

senritsu_shimizi_sub03.jpg富士急ハイランドで撮影中の清水監督。3D映
像を撮るには2台の特殊カメラを用いて、モニ
ターをチェックする際も3Dメガネを着用する。

──『戦慄迷宮3D』は富士急ハイランド内のアトラクションを使っての撮影、脚本もすでに準備されたものをベースに使うなど、清水監督にとってはかなり規制があったようです。それでもオファーを受けたのは「日本初の3D映画でトップバッターを務めるのは全米No.1になったオレだ」という意欲からですか?

「いえ、全くそんな野心からじゃないですね(笑)。逆に、なぜ自分が毒見役を!?……くらいの気持ちでした(苦笑)。自分はアナログ人間で機械音痴ですし、どちらかというと3Dに対して斜に構えていたんです。でも、自分でやってみることで、3Dの持っている可能性について感じることができましたね。ただ、ボクが『戦慄迷宮3D』の監督を引き受けたことで『呪怨』の3D版みたいなイメージを持つ人が多いでしょうが、それじゃつまんないと思ったんです。それでなくても、3Dでお化け屋敷が舞台、5人の若者たちが次々と殺されるという派手な設定だと、米国によくあるポップコーン・ムービーになってしまう。それは米国映画が得意な分野であって、そのまま日本でやってもつまんないなと思うんです。あざとい飛び出し場面ばかりで派手なコケ脅し的演出だけの、玩具的な映画にはしたくなかったんです。それで脚本も大幅に改変しましたし、そういった事が許されたから引き受けたんです。キャスティングも、若くてもモデルやタレントの匂いのしない俳優陣に出てもらいたかった」

──それで柳楽優弥、蓮佛美沙子といった若手の実力派を選んだんですね。

「まだ18、19歳ですから、実力派と呼ぶには早いでしょう。ボクも監督としては、まだまだ若手だと思っていますけどね(笑)」

──ネタばれになるので、あまり触れられませんが、今回のストーリーはメタフィクション的なものですね。最初に渡された脚本から、ずいぶん変わった?

「幽霊やモンスターは出さない、若者5人の青春の終わりを描きたい、というのがプロデューサー側からの要望でした。富士急ハイランドの営業が終わってからの夜間限定での撮影など限られたスケジュールと予算の中で、どうやってボクが自信を持って引き受けることができるか考え、そこで個人的に好きな”時空間の捻じ曲がった”メタファーな要素を入れました。記憶の迷宮というテーマを投入すれば、ただのお化け屋敷めぐりにならないだろうと。『呪怨』などとは少し違ったアプローチで、しっとり切ないお話に挑みました。元の台本ではらせん階段も子供たちも出てきてなかったので、かなり違ったものになったと思います」

senritsu_shimizi_sub01.jpg9月にはベネチア映画祭でフッテージ上映が行な
われた。「ベネチアの上映会場は1,000人規模の
大会場だったこともあり、僕のいた2階席からは
“ウサギの人形”が1階席の観客の頭上まで飛
び出したように見えました」と語る。大きなスク
リーンのほうが、より3D効果を楽しめるようだ。

──迷宮と化した廃病院の長い廊下の奥行きが3D効果で不気味さを増しています。その一方、「DVD化されることを念頭に置いて、飛び出すシーンは抑え気味にした」と完成披露の際にコメントされていたようですが……。

「あぁ、決して抑えたわけではないんです。数値的にはこれ以上は無理、人の目がついてこれない、という位までMAXでやっているんですが、飛び出すことに重点を置いた作品にはしたくなかったということなんです。人間の目はすぐに慣れてしまうので、必然性の無い飛び出し演出にならないようバランスには気を遣いました。その点は3Dで長編を撮る際の今後の課題でもありますね。せっかく長時間でも疲れない3Dメガネや最新のデジタル技術が開発されたんですから、飛び出すだけの演出に特化してしまうと一過性のブームに終わってしまい、もったいないと思いますよ」

──清水監督にいちばんお聞きしたかった質問です。3Dはイベント映画として若者向けに人気を呼ぶものなのか、それとも映画監督に新しい表現方法をもたらすものなのか。どちらでしょう?

「後者の可能性を広げていかないと、昔のアナグリフ方式の3D映画のように単なる短いブームで終わりでしょうね。飛び出すことだけに比重を置くと、3D映画の可能性を狭めてしまうことになる。それは今回、ボクが実際にやってみて感じたことです。現時点の3D映画は、CGアニメや子ども向けという認識が強いじゃないですか。もっと大人向けの3D映画が出てきていいと思うし、日本を代表するベテラン監督たちにも挑戦してほしいですね。例えば、CGが使われ始めた頃は、恐竜なんかがやたらと出てくるSF映画が多かったけれど、山崎監督の『ALWAYS 三丁目の夕日』(05)のようなCGの使い方をすれば中高年層も興味を持って劇場に足を運んでくれた。作り手のアイデアやセンスによって、3Dの用途は広がるはずです。『ナインハーフ』(86)や『失楽園』(97)、『人のセックスを笑うな』(08)などを3Dで撮れば、まるで他人の恋愛を覗くような臨場感溢れる感覚に女性客は酔いしれるでしょうし、銃弾飛び交うハードボイルドや緊迫した時代劇なら、男性客も興奮できそうですしね」

──あぁ、それは楽しみですね! 特別料金を払っていいかもしれません。

「3D映画の可能性が広がっていけば、ボクが毒味役を買った甲斐もあります(笑)。まぁ、ボク自身もいろいろと模索していかなくちゃいけないと思っていますけど」

──最後にハリウッドでの清水作品の進行状況を教えてください。

「いくつかの企画があるんですが、まだ不景気の影響もあって、非常にゆっくりとした進行状態ですね(苦笑)。『寄生獣』の企画も、米国の脚本家協会のストライキ以降、少々遅れている状況です。僕自身、『寄生獣』は大好きですし、非常に完成度が高い原作でファンも多いので、焦らずじっくり取り組みたいと思っています。もしかしたら、先に別の企画が進行するかもしれないし、日本映画の企画も幾つかありますしね」

 清水監督にとってハリウッド作品『呪怨 パンデミック』以来、3年ぶりの新作長編となる『戦慄迷宮3D』だが、インタビューで話しているように”飛び出す!カヤコ”といったものではなく、舞台となるお化け屋敷の奥行きが不気味に体感できるものとなっている。これまでの3D映画が”押す”演出なら、清水監督は”引き”の演出に重点を置いたと言えるだろう。毒味役を引き受けた清水監督に続き、官能映画やアクション映画の名手たちが続々と参入すれば、日本特有の新しい3D文化が形成されるかもしれない。
(取材・文=長野辰次)

●しみず・たかし
1972年群馬県出身。Vシネマ『呪怨』『呪怨2』(99)が話題となり、劇場版『呪怨』(02)、『呪怨2』(03)が大ヒット。サム・ライミ監督からハリウッドに招かれ、『THE JUON/呪怨』(04)が2週連続全米No.1を記録。続く『呪怨 パンデミック』(06)も全米No.1と2作品連続で全米を制覇。塚本晋也主演『稀人』(04)は超低予算ながら、ブリュッセル国際映画祭グランプリを受賞。その他にも『富江re-birth』(01)、『輪廻』(05)、コメディシリーズ『幽霊vs宇宙人』(00~07)などがある。

●『戦慄迷宮3D』
監督/清水崇
出演/柳楽優弥、蓮佛美沙子、勝地涼、前田愛、水野絵梨奈、中村久美、中島ひろ子、山中崇、松尾スズキ
企画・配給/アスミック・エース
10月17日(土)より公開。
http://3D-SHOCK.asmik-ace.co.jp

呪怨 白い老女

10周年、祝ってやる……。

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