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AKB48″控えの組”構想を正式発表「怠慢メンバーvs.研究生」のサバイバルレースが開戦

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 2月3日発売の「週刊文春」(文藝春秋)によって、「たるんだメンバーに活を入れるために控えの組を作る」と報道されたAKB48。その根源には、正規メンバーに遅刻、体型管理、仕事へのモチベーションなどの点で問題を抱えたメンバーが存在することが原因となっている。

 メンバー間に猛烈な人気格差が生じ、正規メンバーよりも研究生のほうが人気という”人気のねじれ現象”も発生。人気上昇中の研究生から9期生の8人が正規メンバーに昇格が発表されながら、所属チームが決定しないという宙ぶらりん状態となり、その処遇も注目されていた。研究生公演が連日続くものの、正規メンバーのうち、主力級メンバーはメディア露出に時間を割かれ、ついに1月はチームAの公演が0回という状態に陥っていた。

 そこで、これらの諸問題を解決し、再び劇場公演を正規チーム公演で行うためのAKB48の新体制プランが公式ブログで発表された。新たにどのチームの公演にも出演するスーパーサブ的な”アンダーメンバー”を決めるというその発表の要点は以下の通りとなった。


・正規メンバーと研究生の合計72人から各チーム16人(合計48人)のレギュラーメンバーを決定(正規・研究生含め24人が漏れる)

・漏れた24人のうち、正規メンバーは”アンダーメンバー”(人数は未定)として各チームの公演に出演

・漏れた24人のうち、研究生はこれまで通り研究生として活動。研究生からアンダーへ昇格する可能性はあり

・アンダーは解雇せざるを得ない問題を起こさない限り、誰一人として解雇する予定はない

 人数、選別方法などには未定の部分が多く、明確でない点も多々だが、趣旨としては、正規メンバーと研究生の垣根をいったん取り払い、完全な実力制度で、メンバーを再編成するというAKB48版サバイバルレースを展開するようだ。一種の年功序列制から完全実力制への移行とも言えるここまでの改革に乗り出すには、その背景に秋元康総合プロデューサーの次のような発言がある。

「(メンバーに)一番心配するのは、各自の意識がまだまだ低いという報告を多く聞きます。移動の時に、タラタラ動いてるとか、感謝の気持ちがない。僕は散々言っていますが、それでもまだできない人がいっぱいいる。AKB48という船をみんなで漕いでいるわけだから、誰かが手を緩めただけで、違う方向に行ってしまう」

 昨年9月に行われたじゃんけん選抜の際にメンバーを前にした訓示での言葉だが、秋元氏が現在のメンバーを憂いてるのは明白だろう。そのじゃんけん選抜では、参加メンバー全員に各1台ドキュメンタリー用のカメラが密着。メンバーによっては、インタビューを行う取材スタッフに悪態をつき、企画自体を否定する発言を行う模様もつぶさに記録され、その模様をDVD化して発売。動画はYouTubeに投稿され、大いに話題を呼んだ。現状のAKB48について、あるアイドル雑誌のライターは次のように明かした。

「2011年のAKB48のテーマは『人気を維持しながらの”世代交代”』。正規チームの公演を行うには、選抜上位メンバーの参加も必須なものの、彼女たちはメディア仕事に忙殺され、参加できない。そこで研究生公演を行うものの、連日酷使され、故障者が続出。そんな中、正規メンバーながら不人気メンバーは、メディア仕事も劇場公演もなく、怠慢から太り続け、差し入れ禁止令が出る始末……という悪循環に陥っています。それに楔を打つのが、この”アンダーメンバー”制度。人気メンバーはメディア仕事を優先させ、その劇場公演の穴を、アンダーが埋める。アンダーは3チームすべてに出演すると目され、良く言えば、劇場に多く出られて、目立つポジションにも立てる。悪く言えば、都合のいい人扱いですね。でも、このアンダーは正規メンバーではないため、自分の身の振り方に危機感を感じずにはいられないでしょうね。新たに自分を磨く機会なので、卒業させられないだけマシとも言えます。一方、研究生は、これまでも正規メンバーの代役を務めてきましたが、さらに活躍の場を広げ、正規メンバーへの起用が早まるチャンス。人気上昇中の10期生の市川美織、入山杏奈、金沢有希、元7期生で実力は折り紙付きの11期生・鈴木紫帆里などにはよりいっそう活躍の場を得られるはずです」

 過去にも07年に当時のチームAとKを事実上の一軍と二軍に分けて公演を行う”ひまわり組”制度を行い、メンバーの成長促進を行ったAKB48。正規メンバーになることは、ゴールではなく、芸能界で活躍するきっかけにすぎない。だが、一部のメンバーは、AKB48であることに満足し、AKB48卒業後に芸能界で生き残るために自らをブラッシュアップさせる努力を怠っているのが現状のようだ。事実それはファンも認め、メンバーの握手券の売り上げによって決まる個別握手会の時間枠も正規メンバーながら1時間半しか与えられないメンバーもいる中、研究生は、そのフレッシュさで着々と人気を獲得し、6時間以上の握手会枠を与えられるメンバーもいる。加えて、正規メンバーには20歳以上の”ロートル”メンバーも増えている。今年中に20歳を迎えるメンバーが13人おり、年末には20歳以上のメンバーが48人中26人になるというメンバーの高齢化現象もはらんでいる。

 AKB48が人気を今後も維持していくには世代交代は必須で、それに向けて一大改革に乗り出した格好だ。年長メンバーには卒業、あるいは姉妹グループ・SDN48移籍の可能性もある中、誰がアンダーメンバーに選出されるのだろうか? 3月25~27日に開催される横浜アリーナでの3デイズコンサートで大きな発表がありそうだ。

桜の木になろう【TypeA】

2月16日発売。

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最終更新:2013/01/30 11:27
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