本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」

舞台復帰も迷走続ける酒井法子「覚せい剤逮捕の賠償金支払いは、いまだにゼロ」

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芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!

 元女優の酒井法子が、執行猶予明けの12月15日から始まる舞台『碧空の狂詩曲~お市の方外伝~』で、いよいよ復帰する。そうなると気になるのが、前事務所が肩代わりしている損害賠償金の返済だ。舞台復帰はカネにならないので、酒井はこの舞台を機に“復帰利権”に群がる芸能界の魑魅魍魎な輩たちの餌食にされるのではないかと危惧するからだ。

 2009年8月に酒井は覚せい剤事件で逮捕されたことで、CMなどの違約金や損害賠償金が発生。その額、一説には2億円といわれている。その賠償金を肩代わりしたのは、酒井を断腸の思いで解雇した「サンミュージック」だった。その後、酒井は、今年5月に急死した後見人で建設会社の故・富永保雄会長の指示で都内にあるマンション2軒を売却。売却金の一部をサンミュージックへの返済に充てたといわれていたが、実際にはいまだに一銭も返済されていないという。

 酒井の事件で一時経営危機がウワサされたサンミュージックだが、ベッキーやカンニング竹山、スギちゃんらの活躍で立ち直り、最近では少し経済的な余裕が出てきたとも聞く。それだけに、所属タレントは酒井の早計な復帰を全面的に歓迎する態勢になっていなかった。

 だからといって、部外者の芸能関係者に酒井の復帰を任せるわけにはいかない。そんな時に、元サンミュージックのスタッフで、かつて、フジテレビのドラマ『ひとつ屋根の下』や日本テレビのドラマ『星の金貨』で酒井を女優として売り出した“敏腕マネジャー”といわれたH氏が、酒井のマネジメントを買って出た。酒井はH氏の事務所に移籍。12月の舞台で復帰することになったが、復帰後はサンミュージックが肩代わりした損害賠償金の返済を履行しなければならない。しかし、移籍した新事務所の台所事情は決して楽ではなく、酒井の復帰舞台のギャラも安いことを考えれば、返済するには焼け石に水だ。となると、別の仕事にも、安易に食いついてしまうかもしれない。

 昨年、酒井は中国の麻薬撲滅キャンペーンの“禁毒大使”として北京を訪問。その時、酒井の日本側の代理人を務めたのが、“闇の帝王”と呼ばれた許永中受刑者ともつながりが深い芸能プロ経営者K氏だった。K氏は酒井を台湾から再デビューさせようと画策したが、事前にサンミュージックに情報が洩れて、頓挫した。その後も日中合作映画で女優復帰させようと動いたが、尖閣問題で日中関係が悪化。映画の話は立ち消えになった。

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