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週刊アニメ時評 第50回

人気声優・橘田いずみの心の闇がにじみ出る! トラウマ発動しまくりのWEBラジオ『ワタモテRADIO』

watamote.jpg『ワタモテRADIO』

 地味で非モテな中学生時代を送っていたが、女子高校生になればバラ色のモテモテライフが始まるはず! ……そう信じていたものの、相変わらず男子どころか友達すらできずに一人二次元の世界に逃避しつつ、世のリア充どもを敵視しまくる(けど、決して表には出さずに、話しかけるとキョドってしまう)「モテない女」──いわゆる喪女である黒木智子の、笑えるけど切ないコメディアニメ『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』(『ワタモテ』)が、アニメファンの間で大きな話題となっています。

 高校生活が始まってはや2カ月。彼氏どころかクラスメイトと会話したことすらない智子は、「これはやばい!」と一念発起。なんとかモテるための努力を開始するものの、基本的に家族以外と会話できない彼女は、学校の先生に挨拶するだけでも一苦労。かわいくなろうと一生懸命おしゃれしようにも、めったに自分の姿を鏡で見ることがないため、自分の姿にゲロを吐いてしまう始末です。さらに中学時代の数少ない友達だった同じオタク趣味のゆうちゃんは、高校デビューに成功。オタク趣味を持ちながらも恋人を作り、リア充ライフを満喫。弟はサッカー部のレギュラーを務め、風邪をひいた日にはクラスメイトの女子がお見舞いに来るのに、自分が学校を休んでも誰も気にかけてくれない。そしてふてくされて部屋で一人、恋愛ゲームに没頭し二次元の恋人との刹那的な逢瀬を重ね、現実から逃避する日々……。

 この「周りはどんどん前に進んでいるのに、自分だけ世界から取り残されている感覚」は、はっきり言って心臓に悪いです。というか、ずっと鍵をかけたまま放置していた、心のトラウマ部屋をバンバン開放されていくような気分です。大なり小なり、似たようなシチュエーションを経験したことのあるオタク趣味人は多いのではないでしょうか?

 そんな古傷を自らえぐる自虐的な笑いが魅力の本作ですが、原作コミック、アニメと同じくらい、いやそれ以上に面白く、心理的ダメージを与えてくれるのが、WEBラジオ『ワタモテRADIO』です。

 この番組は、アニメ『ワタモテ』と連動したいわゆるアニラジで、パーソナリティを務めるのは黒木智子を演じる声優・橘田いずみ。原作、アニメ自体がトラウマ発動スイッチなだけあって、リスナーの投稿もトラウマ告白ネタ中心ですが、それに負けじと橘田も、毎回これでもかとトラウマを告白。

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