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AKB48運営は「大組閣」で何を狙うのか 反対論を押し切って強行する意図を読む

【リアルサウンドより】

 『AKB48グループ大組閣祭り~時代は変わる。だけど、僕らは前しか向かねえ!~』が2月24日(月)、ZeppDiverCityTOKYOにて開催されることが決定し、ファンはもちろん、メンバー間でも波紋が広がっている。HKT48は今月11日に新チームIVを発足させ、多田愛佳は新チームのキャプテンに就任したばかり。また、昨年にはドラフト会議も行われ、これから新体制で本格的に活動していこうと考えていた新人メンバーも少なくないだろう。『大組閣』が決定した1月26日の『AKB48リクエストアワーセットリスト2014』では、大島涼花、岡田奈々といった若手メンバーが、涙をこぼすシーンも見られた。

 ファンの間でも、今回の『大組閣』への反発は少なくない。ネット上では「本店(AKB48)の都合に支店(SKE48、NMB48など)を巻き込まないでほしい」「そんなことをする前に各チームの新公演をちゃんとやるべき」「メンバーを悲しませるような運営に失望すら感じる」と言った厳しい意見も散見される。

 一方、運営側は公式サイトにて「今回の大組閣は、世間をにぎわすのが目的ではありません。(中略)すべてのメンバーの夢の実現にとってプラスになる組閣を行ないます」と宣言している。その真意とは何だろうか。

 アイドルカルチャーに詳しいライター・物語評論家のさやわか氏は、今回の大組閣について次のように分析する。

「AKB48グループはここ最近、HKT48やNMB48といった地方のグループがそれぞれ活躍して競い合うという、いわばスポーツ界のような仕組みの構築を目指していました。しかし現実的には、AKB48やSKE48に人材が集中しがちで、全チームが切磋琢磨しあうようなバランスはなかなか生み出せていません。これまでドラフトやレンタル移籍といった施策を行ってきましたが、それも運営が思うほどの効果は挙がっていないと思います。また、運営が望むような人材移動が必ずしもできていないはず。そこで思い切って“大組閣”と銘打って人材の移動を行うことによって、それ自体をイベント化して人々の関心を集めるとともに、大島優子脱退以降、各グループの力関係が一新したAKB48グループの体制を打ち出していこうという狙いがあるのではないでしょうか」

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