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週刊誌スクープ大賞

「もしも父親がAV男優だったら……」子どもへのカミングアウト、どうする?

 今週の第2位は、週刊ポストの「お父さんがAV男優でごめんな」。自分がAV男優、妻がAV女優だったという夫婦は多いようだが、子どもが生まれ年頃になったとき、子どもにそのことをどう話すのかはなかなか難しいことであろう。

 こうした発想から記事を作るポスト編集部に、敬意を表したい。

 AV監督で奥さんも美熟女AV女優の元祖で、今は官能小説を書いているという溜池ゴロー監督は、10歳になる息子からこういう質問を受けた。

「父さんの仕事はなに?」

 さらに息子は続けた。

「それから、AVってなに?」

 とうとうこの日が来たかと、溜池監督は感慨無量だったそうだ。

 息子の素朴で無邪気な問いかけに、溜池監督は表情をあらためてこう答えた。

「お父さんの仕事はAV監督だ。ただし、AVってのは、まだお前は観ちゃいけない。18歳になるまで待たなきゃいけないんだ」

「エッチなやつ?」

 溜池監督は「そうだ」とうなずく。

 溜池監督は息子にこう誓った。

「お前が14歳になったら、父さんの仕事のことだけじゃなく、お母さんのこともすべて話す。だから、お前もそれまでは、AVのことを調べたりするな。いいか、男同士の約束だぞ」

 佐川銀次さん(48歳)は、巨根AV男優として知られている。彼は、しみじみとこう話す。

「AV男優というのは、社会の底辺の仕事だと思います。私は、虚栄や驕りを全て吐き出すつもりでこの世界に飛び込んだんですが、やはり女房や子どもには、正面きって告白できないでいます。まだまだ、修行が足りませんね」

 その気持ちわかるなぁ。ベテランAVライターは、世間のAVに対する蔑視や偏見がまだまだ横たわっていると語っている。

「あるベテラン男優は、娘さんが結婚する際に、『親子の縁を切ってくれ』と言われたそうです」

 別の男優の高校生の娘も、父の職業を知ってグレ始め、ここ数年は音信不通だそうだ。

「男優や女優のお子さんが学校でいじめられるパターンは結構多い。中には、子どもが自殺未遂したケースまであります」(AVライター)

 田淵正浩さん(46歳)も、キャリア25年のベテランAV男優。そのうち、娘から自分の仕事について聞かれる日が来るだろうと思っているという。

「その時、娘から不潔とか、許せないとなじられたら、僕は素直に『ごめんね』と謝ります。弁解なんかしないし、仕事の内容も説明しない。ひたすら謝り続けるつもりでいます」

 坊主頭にギョロリとした目が印象的なピエール剣さん(46歳)は、こう声を大にした。

「一番大事なのは、僕たち夫婦が、子どもたちを無条件に、とことん愛してあげることです。もし、子どもたちがいじめられたら、僕とカミさんで、最後まで子どもたちを守り抜きます」

 その心意気や良し。AVだって立派な仕事、胸を張ればいいというのは無責任な第三者の言うことだ。子どもが父親の仕事のことでいじめられないか、つらい思いをしていないか、親としては幼い子どもの寝顔を見ながらあれこれ悩むのであろう。

 田淵さんの、ひたすら謝り続けるという気持ち、わかるな。

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