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「バレーボール“LIVE”問題」日刊ゲンダイの誤報に過敏反応のフジテレビ、そのウラにあった思惑とは?

「バラエティやドラマは番組制作に労力がいるし、出演するタレントの事務所との折衝にも骨が折れる。そのわりに数字(視聴率)はなかなか取れず、割に合わない。でも、バレーはスポーツ中継の中でも、10%台の数字が期待できる優良コンテンツ。20~30%を連発するサッカー日本代表戦ほどではないけど、視聴率は野球と並ぶか、それ以上の時もある。そもそもスポーツ中継は、基本的にそのまま放送すればいいだけの、言わば“撮って出し”。効率がいいんです。サッカーはテレビ朝日に持っていかれているけど、バレーだけは、局は手放そうとしないでしょう」(前出・フジ関係者)

 フジは日本バレーボール協会(JVA)、国際バレーボール連盟(FIVB)との関係も蜜月。

「それをゲンダイが、同記事で、フジはJVAやFIVBとズブズブで結託しているといったニュアンスで書いたものだから、さすがに局も憤慨した」(制作会社関係者)

 ゲンダイはフジ批判の急先鋒だった。5月には、安倍首相の甥がフジに入社、総理番記者にして、首相との関係を密にするといった内容の記事を掲載。「時の政権を批判できるのか」とチクリとやった。また、8月にはいち早く、平日昼帯の情報バラエティ番組『バイキング』について「最短で9月、遅くても来年3月いっぱいまでに番組を終了させる方向で調整が始まった」と書いていた。

 今回の誤報騒動にフジは激怒する一方で、「今後の報道にクギを刺せた」(前出・フジ関係者)と、ほくそ笑んでいるという。

最終更新:2014/09/02 18:00
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