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大森靖子はこうして“変態”を遂げた 3年間撮り続けた写真家が語る、彼女の素顔

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【リアルサウンドより】

 シンガーソングライター・大森靖子の写真集『大森靖子写真集 変態少女』が12月26日(金)にスペースシャワーネットワークより発売される。

 同書は、彼女が高円寺のライブハウスなどで演奏していた2011年から、メジャーデビューを果たす2014年までの軌跡を追った完全密着ドキュメンタリーで、まるでさなぎから蝶へと“変態”を遂げる大森靖子の姿を克明に捉えた一冊となっている。

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 約3年に渡って彼女を撮り続けた写真家・金子山氏は、彼女を被写体にしたきっかけと、当時の印象について、次のように語る。

「シンガーソングライターの豊田道倫さんが『面白い子がいるから』といって、僕に紹介してくれたのが、彼女との初対面です。そのまま3人で飲みにいって、生い立ちなどを聞いたのですが、そのハードなエピソードの数々とは裏腹に、すごくあっけらかんとしているのが印象的でした。地方から出てきたばかりの女の子といった風情で、素朴な可愛らしさがありながら、内にはブルースを秘めているというギャップに惹かれて、その日のうちに何枚か写真を撮らせてもらいました。写真集には、そのときのカットも掲載しています」

 その後、氏は彼女がライブを行っていた高円寺のライブハウス「無力無善寺」で、彼女の演奏を聴くことになる。

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「当時の彼女は、まさに高円寺のシンガーソングライターといった感じで、がなるように歌っていました。いまのように洗練されてはいなかったものの、『PINK』などの楽曲ではパワーを感じました。その後、いくつかライブを観ていたのですが、彼女が慕っていたシンガーソングライターの加地等さんが亡くなって、震災が起こったしばらく後くらいから、彼女の中でなにかスイッチが入ったのを感じました。バイトを辞めて、音楽一本で食べていくと宣言していたのもこの頃だと思います。ライブの本数が月に20本を越えるようになって、女性としてはもちろん、ひとりの表現者としても魅力を増していき、ソリッドに磨かれていくのを実感しながらシャッターを切っていました」

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