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いずこねこ、ラストライブで見せた涙 “不在のアイドル”が辿り着いた場所とは

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ラストライブを迎えたいずこねこ。

【リアルサウンドより】

 12月20日。渋谷WWWにて映画+ライブイベント『世界の終わりのいずこねこの終わりの始まり』が開催された。

 イベントは映画『世界の終わりのいずこねこ』に出演したアイドルたちのトーク&ライブ。『世界の終わりのいずこねこ』の上映。いずこねこラストライブの三部構成。

 ライブスペースの渋谷WWWは元々映画館だったのだが、客席は階層構造のスタンディングだったため、映画鑑賞時には座布団が用意された。

 第一部、映画でいずこねこ(茉里)が演じる高校生のイツ子の同級生役で出演したアイドル達によるライブがスタート。出演したのは、社会学者の濱野智史がプロデュースするグループアイドルPIP。篠崎こころが所属するアイドルデュオ・プティパ(petipas!)。いずこねこが振付を担当した「正しさは君だ」を披露したみきちゅ。ウィスパーボイスで歌うPeach sugar snowとClassic fairy。いずこねこと対バンすることが多かったアイドルラップユニット・ライムベリー、司会は地下アイドル兼エロ本ライターの姫乃たまが務め、元BiSのコショージメグミ、ミスID出身の木村仁美、宗本花音里と渡賀レイチェルは撮影の裏話を披露した。

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左・渡賀レイチェル、右・姫乃たま。

 映画ではイツ子と蒼波純が演じるスウ子以外の生徒の物語はほとんど描かれなかったが、各アイドルのライブやトークを見ていると、劇中では描かれなかったサイドストーリーの妄想がどんどん広がっていく。

 そして終盤には映画の共同脚本を担当し、担任のミイケ先生を演じた漫画家の西島大介aka DJまほうつかいが登場。一夫多妻制アイドルの清竜人25の「Will♡You♡Marry♡Me?」を熱唱し、会場を大きく湧かせた。

 その後、『世界の終わりのいずこねこ』の上映が終了後、数分の休憩を挟んで、いずこねこのラストライブがスタート。本編の監督・竹内道宏が編集したメモリアルフィルムが流れた後で、いずこねこが登場し、一曲目の「rainy irony」を披露した。

 最前列の飼い主(いずこねこファン)たちはもちろん、会場全体が「待ってました!」と盛り上がる。歌に合わせて「にゃんにゃん」と合いの手を入れる、いずこねこMIXも最高に熱い!

 7曲目の「nostalgie el」では、事前に飼い主の方々が観客に配った薄い水色の光を放つサイリウムを一斉に発光させるというサプライズが行われた。

 8曲目「last cat factory」の後、茉里は飼い主の方々への長い手紙を披露。感極まってうまく話せずにぐちゃぐちゃに泣く場面もありながらも、家族のような存在だったという飼い主への感謝をただひたすら伝えようとする。その姿は微笑ましく、同時に誠実さが伝わってくる。そして映画のエンディングテーマ「i.s.f.b」を歌いライブは終了、事前に茉里が「アンコールはありません」と伝えたこともあって、最後の瞬間を観客全員が見届けようと、茉里を見守っているかのようだった。

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