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LOVE PSYCHEDELICOのビンテージサウンドはなぜ新鮮に響く? ベストアルバムに見る“ブレなさ”

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【リアルサウンドより】

 デビュー15周年を迎えたLOVE PSYCHEDELICOがベストアルバム『LOVE PSYCEDELICO THE BEST I・Ⅱ」を2枚同時に発表した。2005年にリリースされたベストアルバム『Early Times』は完全生産限定であったため、現在は入手困難。つまり、今回リリースされる「THE BEST Ⅰ」「THE BEST Ⅱ」はカタログとして残る初のベスト盤となる。

 収録曲は各盤とも16曲。「THE BEST Ⅰ」には「Freedom」(’07年)「Your song」(’00年)「Beautiful World」(’12年)、「THE BEST Ⅱ」には「Everything needs somebody」(’04年)「LADY MADONNA~憂鬱なるスパイダー~」(’00年)「Good times,bad times」(’14年)などを収録。初期の曲から最新曲までがランダムに収められているのだが、違和感はまったくなく、新しいオリジナルアルバムのような感覚で楽しむことができる。それはつまり、彼らの音楽のスタイル、精神性がデビュー当初からまったくブレていないことを示唆しているのだと思う。

 LOVE PSYCHEDELICOのデビューは2000年。1STシングル「LADY MADONNA~憂鬱なるスパイダー~」が全国FM局などを中心に大きな注目を集め、1STアルバム『THE GREATEST HITS』(’01年)はヒットを記録。瞬く間に音楽シーンの頂点に立った。NAOKIの印象的なギターリフ、KUMIが手がける英語と日本語が共存するリリックなど、このバンドの基本的なスタイルは既に完全に出来上がっていたと言える。

 当時の音楽シーンはまさにJ-POP全盛。「TSUNAMI」(サザンオールスターズ)、「らいおんハート」(SMAP)、「桜坂」(福山雅治)、「ボーイフレンド」(aiko)などのヒット曲が次々と生まれ、ビッグセールスを叩きだしていた。歌謡曲の流れを汲むポップスが中心だったシーンにおいて、LOVE PSYCHEDELICOの音楽はかなり異質だった。60~70年代のロックミュージックをルーツに持つ彼らの楽曲が――まさに曲の魅力そのものによって――大衆に受け入れられたことは、ひとつの事件だったと断言したい。

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