美しすぎる母が、息子と近親相姦…! 悲劇の殺人事件【バーバラ・ベークランド】の全貌!!
■母を殺害後、レストランに出前を頼む
騒ぎを聞いた近隣住民からの通報を受けて救急隊員と警察官が駆けつけたとき、トニーは中華レストランに出前の電話をかけている真っ最中だった。母の死体に動揺しないトニーは明らかに精神が病んでおり、殺人罪で逮捕された後ブロードモア保安病院に収容され、7年間にわたり様々な治療を受けた。1980年7月21日、友人や親族の陳情運動が受け入れられ、トニーは退院。すぐにニューヨークに飛び、バーバラの母親で87歳になっていたニナのもとに身を寄せた。
だが、トニーは治っていなかった。退院した6日後の7月27日、祖母であるニナを殺意を持ってナイフで切りつけたのだ。ひょっとしたら処方箋を飲むのを止めて再び症状が出てしまったのかもしれない。しかし、「まるで母のようにオレのことをなじった。ママみたく!」と興奮しながら自供した言葉からは、薬さえも抑えきれないほどの深すぎる傷と暗すぎる闇が見え隠れしていた。なお、ニナは8箇所刺され、複数箇所骨折したが、命には別状なかった。
■母を殺害後、レストランに出前を頼む
トニーは駆けつけた警察官に逮捕され、ライカーズ刑務所で拘束されることになった。精神科医の検査を受け、看守から酷い扱いを受けながら8カ月間過し、1981年3月20日、保釈されることを期待し裁判所に出廷した。しかし、イギリスからこれまでの診療記録が届いていないとして、保釈は認められなかった。このことを悲観して、皮肉にも祖父が開発したプラスチック製の袋を顔にぐるぐるまいて窒息による自殺を遂げたのだった。
息子の悲惨な死を知ったブルックスは、「聡明な人間の、あまりにも酷い失敗例だ」とコメント。バーバラとトニーの狂った母息子関係は2007年に『美しすぎる母』というタイトルで映画化され、世界中に大きな衝撃を与えた。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事