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少女300人以上を強姦・殺害した「アンデスの怪物」 今もどこかで生きている!?

■ペドロの半生/母親から日常的な虐待?

 ペドロの父親はコロンビアの内戦ラ・ビオレンシアで戦った保守党員で1948年4月9日に命を落とした。その時、既婚者だった父の浮気相手である娼婦はペドロの母親であり、彼を身ごもっていた。そして、父の死から6カ月後の10月8日、サンタイザベルでペドロを出産。13人兄弟の7番目としてこの世に誕生した。

pedro-12.jpgペドロの母親「YouTube」より

 母親は、「ペドロは子どものころ、学校の先生になるという夢を持っていた。私は、そうね、お前はほかの子どもたちに教えるのがうまいものね、と見守りながら育てた」と語っているが、ペドロは、母親はとんでもない毒親だったと証言。「ひどい暴力をふるわれながら育った。日常的に虐待されてきた」と述べている。ペドロはそんな母親から逃げようと、8歳のときに家出。コロンビアの首都・ボゴタへ向かい、危険極まりないストリートで生活をするようになった。母親は占い師に頼り、ペドロを探したと主張しているが、ペドロは母親に嫌われ捨てられたという絶望的な気持ちでいっぱいだったと語っている。なお、ほかにも、ペドロが妹に性的いたずらをしているのを見つけた母親が激怒し、家を追い出したという説もあるが、どちらにせよ、母親はそう積極的に彼を探すことはしなかった。

■ペドロ、男に強姦される

 ボゴタには何千人ものストリートがいたが、そのほとんどが親の虐待から逃げてきた子どもたちだった。ペドロはすぐにとけ込み、食べ物を求めてごみをあさる生活を始めた。マスコと呼ばれるコカインを吸うようになり、身を守るためにギャングに入った。寝る場所をめぐり、ほかのストリートチルドレンとナイフで喧嘩をすることもあった。盗みも始めた。暴力は、生きるために欠かせない、彼の人生の一部となっていったのだった。

 このストリートチルドレン時代、ペドロは男に強姦されている。パストロ刑事に、「寝る場所を提供すると誘われ、人を疑うことをしなかった少年のオレはついて行った。男は廃墟にオレを連れ込み、アナルにペニスをねじり込み強姦した」「オレは純粋で無垢な少年だった。それをあんなひどい方法で奪われたんだ。思い出したくもない。でも、オレの純粋な少年の心を奪った責任者が誰なのか、そいつを懲らしめたいと思い続けている」と語り、今でも似たような大人を見るとメチャクチャにしたくなると明かした。強姦されたとき、警察に届けなかったのかと聞かれると、「なにもしてくれないしね。届けるだけ無駄だ」と吐き捨てるように言ったという。

 強姦された後、ペドロはますます荒んだ生活を送るようになったが、10歳のとき現地に住んでいたアメリカ人老夫婦から保護したいとオファーされ、その申し出を受けた。老夫婦は善意からストリートチルドレンを保護する活動をしており、ペドロは平安を手に入れ、孤児が通う学校で勉強するようになった。安定した子どもらしい生活をおくれるようになったのだが、幸せは長続きしなかった。12歳のとき、学校の教師に性的虐待されるという被害にあったのだ。絶望したペドロは学校に保管されていた金を盗み、夫婦のもとを去り、再びストリートに舞い戻った。

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