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メダルに期待、福原愛の活躍の裏に父、母との決別が! 母親と兄がつくったマネジメント会社からも独立

 つまり、借金でのっぴきならない状態に陥った父親がミキハウスに高額契約をもちかけたのではないかというのだ。実際、その後、ミキハウスは福原のためにわざわざ青森JSC(ジュニアスポーツクラブ)を作り、そろって青森に転居した福原一家の面倒を見ていたという。

 だが、それでも、父親の借金は解消できなかった。福原が青森山田高校に進学し、15歳でアテネ五輪出場が決まった直後の04年5月、両親の離婚が発覚するのだが、これは借金逃れの“偽装離婚”ではないかという報道がなされた。

 というのも、この離婚は、前述した福原産業の債権者から1億4000万円を返済しないと債権を第三者に譲渡するという通知が武彦さんのもとに送られた数日後のことだったからだ。

 福原と両親をめぐる金の問題はまだ続いた。05年、ミキハウスが提示した4年間で2億円の契約延長に福原の両親が応じなかったが、これも借金返済のためさらに好条件の移籍先を探してのことだといわれた。実際にその後、福原は教育関連事業を手がける「グランプリ」に移籍、さらに全日空と“より契約金が高い”と言われる企業へと移籍している。

 当時この問題を報じた「週刊ポスト」(小学館)05年4月8日号にはこんな記述がある。

「武彦氏の借金がどれだけあるのかは不明ですが、一家にとって愛ちゃんが稼ぎ頭なのは間違いない。離婚も、愛ちゃんの収入が父親の借金の返済に充てられないようにするための形式だけのものと報じられています。試合会場から帰るときも、家族みんなで同じ車に乗っていきますしね。離婚した昨年の5月は、愛ちゃんがアテネ行きを決め、その広告キャラクターとしての存在価値が急上昇した時期と一致します」

 だが、今から3年ほど前の13年10月、父親の武彦さんが逝去したことで意外な事実が発覚する。福原が葬儀に出席せず、「08年の終わりごろを最後に、一度も会っていない状態にありました。以降は電話やメールでのやりとりも、一度もない関係となりました」とコメント。つまり、この数年前から、父親と絶縁状態にあったことが発覚したのである。

 当時、この父親との関係を報じた「婦人公論」(中央公論新社)がこんな報道関係者のコメントを載せている。

「愛ちゃんは厳しい父親に逆らうことができず従っていたけれど、ついに反旗を翻し、自立を決意したのです。この08年末に、テニスの錦織圭選手との熱愛が報じられましたが、以前の愛ちゃんであれば父親の顔色を伺って決してできないことだったのでしょう」(「婦人公論」14年1月22日号)

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