【インタビュー】フリーランスになって「よかったことしかない」デビュー25周年、宍戸留美の現在地
1990年春、私は雑誌に載っていた記事を読んで、一人の少女に強く興味を引かれた。彼女の名前は宍戸留美。
彼女は、アイドルとなり、フリーランスのアーティストとなり、声優になり、フォトグラファーにもなっていった。
そして今年8月、クラウドファンディングによって集まった資金で、活動25周年記念CDと写真集を発売。その経緯と反響を中心に、これまで26年間の活動について、ファン目線でたっぷり話を聞かせていただいた。
──8月に、クラウドファンディングで作ったCDと写真集を発売しましたが、反響はいかがですか?
宍戸 そうですね。去年のクラウドファンディングの資金で広告を出させていただいたんですが、「やっぱり今、雑誌は厳しいんだな」というのをすごく感じました。声優雑誌に載せたのですが、リアクションがひとつもなかったので。声優雑誌は、若い声優さんのフィールドなのかなと思いましたね。
──今、宍戸さんのイベントに来るファンの方は、やはり声優時代からのファンが多いのでしょうか?
宍戸 それが、地方に行くと面白い現象が起きていて、中学2年生の女の子からOLさん、そしてアイドル時代からのファンの方などが集まっていて、いったい何の集まりかわからなくなっています(笑)。私はそこでパフォーマンスをするので、常にいろんな自分を出せるようにしています。
──それでは、MCとかでも大変ですね。
宍戸 だから、余計研ぎ澄まされるというか、みんなに伝わるように意識しています。
──今回、費用をクラウドファンディングにした理由はなんだったのでしょう?
宍戸 デビューして25年だったので、ただ記念ライブなどをするだけでは広がりがないなと思って、クラウドファンディングを使うことを考えました。また、同世代の人から、「親に家を建ててあげた」とか「高層マンションに住んでる」というような話を聞いて、「今まで私は、それが全部CDの制作費になってたんだなぁ」と思ったりしたことも理由のひとつです。
──結果的に294人のコレクターから430万円ほどが集まりました。使い道の内訳を細かく開示していますが、なかなかここまでオープンにされている方は少ないですよね?
宍戸 自分が投資する側だったとして、何に使われるか謎のままだったらお金出したくないですよね。「このお金で焼肉食べられたらどうしよう」とか思っちゃう(笑)。だから、ちゃんと出してみようと思いました。
──追加で募集したプロモーション費用の方も、明細は出されるんでしょうか?
宍戸 はい。どこの(旅行)パックを使って、ホテル代がいくらで、まで出そうと思います。今、細かくメモしてます。
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