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じゃまおくんのザオリク的マンガ読み

斬新すぎるビジネスモデルの数々! ヤンキー起業革命『代表取締役総長 東郷西吉』

 サラリーマンの皆様、日夜お仕事ご苦労様です。お仕事、順調ですか? 僕もサラリーマンの端くれですが、順調と言う言葉からは程遠い状況にあります……。まあ、仕事もせずに、マンガばっかり読んでるからなんですけど。

 本日ご紹介するマンガは、もしかしたら起業を考えている方や、新規事業を立ち上げようと頑張っているビジネスマンにとって、大いなるヒントが隠されているかもしれません。その名も『代表取締役総長 東郷西吉』(作:古沢優)。ほとばしる元ヤン魂から次々と繰り出される、斬新なビジネスモデルの数々をご堪能ください。

 舞台は有限会社 西吉興業。風俗の雑居ビル内にオフィスを構えるこの会社の代表取締役総長が東郷西吉です。ルックスは、完全に族上がりのチンピラ。社長ではなく、「総長」と呼ばせるあたりでいろいろとお察しください。

 この東郷総長のビジネスセンスが独創的すぎるのです。まず、オフィスが風俗ビルにあります。一見すると怪しさ抜群ですが、メリットも多数。普通のオフィスビルより、風俗ビルのほうが家賃は圧倒的に安く、おまけにイメクラの居抜きなので、プレイルームが会議室としてそのまま使えます。リフレッシュしたければ、近くのお店から「美人秘書」たちを派遣することもできます。この合理的発想、並のセンスではありませんよね。

 しかし、ここからがこのマンガのすごいところ。次々と斬新な商売のアイデアが飛び出してきます。

 ご存じ、子どもたちに大人気の昆虫・カブトムシを縁日で売ろうというのです。しかし、「カブトムシ売り」のどこが画期的なビジネスモデルなのか? 実は、ツノがないためにまったく人気がないカブトムシのメスを安く大量に仕入れる、というところがポイントなのです。

「写真指名の来ない風俗嬢なんだよ こいつらは」

 総長の例えが妙に的確ですが、ここからが西吉興業の商売術です。なんと、メスのカブトムシにプラスチックで成型したツノの型のパーツを瞬間接着剤で貼り付けて、メスをオスにしてしまいます。これで売れれば、利益率はなんと90%!

「牛乳と思って買ったらそれが加工乳だったって事、よくあるだろ? それと同じなんだよ」

 いやいや……普通に詐欺じゃねーか!

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