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『ドクターX』好調の裏で、テレビ朝日“2時間ドラマ”消滅の危機!「そもそも、誰が朝から殺人事件なんか……」

テレビ朝日の動画サイト『テレ朝動画』より

 米倉涼子主演『ドクターX』の平均視聴率20%超えに沸くテレビ朝日だが、一方で、長らく放送してきた2時間ドラマには寒風が吹いている。

「正直、4月の改編時点で、社内でも『もう2時間ドラマをやめたらどうか』という声が上がっていたくらいです。実際のところ、以前に比べて制作費が3分の2になったため、制作を請け負うドラマ制作会社がなくなってきているのが現状です」(テレビ朝日ドラマスタッフ)

 今年4月に、1977年から続いていた『土曜ワイド劇場』を、日曜10時から放送の『日曜ワイド』へと看板を掛け替えたテレ朝。

「改編時にも『そもそも、朝から誰が殺人事件のドラマなんか見るんだ!』とか『日曜の朝はアニメだろ!』とか、社内でもたくさんの意見が飛び交っていました。ただ、さっきも言ったように制作費が減ったことで、今まで2時間ドラマを制作していた会社も『利益が出ないので、もう制作できません』と言ってくるところが1社や2社じゃありませんでした。なので、スタジオを持っている東映さんや松竹さんが制作を請け負うことが多くなったんです」(同)

 実際、直近の17日に放送された高島礼子主演の『電卓刑事』も東映が制作している。

「数字も他局の同時間帯と比べると相当悪いですし、この時間帯はニュースやアニメが強いのはわかってるので、うちも“捨て枠”として考えてるんじゃないかとまで言われています。ゴールデンのドラマの視聴率も、一部の作品を除けば1ケタが当たり前の時代ですし、ネットドラマもだいぶ浸透してきましたからね。ただ、唯一現場にとってよかったのは、以前は2時間ドラマだと断られていた長塚京三さんや吉田栄作さんらが、こぞって『出演させてくれ!』って言ってきていることくらいですかね。他局も含めて2時間ドラマが少なくなっている今、より好みをしている余裕はないのでしょう」(同)

 時代の流れには逆らえないのかもしれない――。

最終更新:2017/12/22 06:00
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