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週刊誌スクープ大賞

国民栄誉賞は「いらないオマケ」? ボクシング世界王者・村田諒太が、羽生結弦の“政治利用”をブッタ斬り!

 初当選の頃には、高知市内の借りていたマンションで、彼の愛人が自殺未遂をはかり、消防車が駆け付ける大騒ぎになったこともあった。

 それ以外にも、福井の後援会「新アジア再生連合」幹事長を名乗るコンサルタント業者が、福井の名を利用して専業主婦らに事業への出資を持ちかけたが、結局できずにカネも返さなかった。そこで、被害者たちが、その男と福井を相手に損害賠償訴訟を起こしている。

 その男の敗訴は確定したが、福井は「意志を通じていたと推認することはできない」として、賠償責任は認められなかったそうだが。

 とまあ、大臣にするときの身体検査をどうして通ったのかと思わざるを得ない「スキャンダルの宝庫」のような人物なのだ。

 新潮によれば、二階派は「問題議員製造工場」といわれるほど、多くの問題議員を輩出してきた。たとえば宮崎謙介、中川郁子、今村雅弘などなど枚挙にいとまがない。

 これだけ見ても、安倍政権がなぜこれほど長く続いているのか、不思議を通り越して、平成最大の謎といってもいいだろう。

 はたまた国民がよほどバカなのかである。

 第2位には、羽生結弦の国民栄誉賞にプロボクシングの村田諒太が咬みついたという記事をあげる。短い記事だが、村田のいい分は正論である。

 東京新聞の2月26日に、村田はこう書いた。

「レスリング女子4連覇の伊調馨選手を除くリオデジャネイロ五輪で出た多くの金メダリストには与えず、目立つ結果となった今回の2人(小平奈緒にも贈るといわれていた=筆者注)に検討するのは、五輪の価値とは競技レベル(競技人口、普及率等)ではなく、企業や政治的に広告としての価値があるかどうかなのかと考えさせられる、いらないオマケのついた平昌五輪でした」

 よくぞいった村田である。そう、政治家たちのためのショーと化した国民栄誉賞など「いらないオマケ」なのだ。羽生はそんなものがなくとも光り輝いている。いっそイチローのように、現役の間はいらないといったらどうか。

 盗塁王の福本豊は、国民栄誉賞をくれるといわれたとき、「立ちションもできんようになる」といって断ったという。

 政治屋が自分たちの都合で出す栄誉賞など、みんな辞退したらいい。それに、この賞にはおカネが付かないそうだ。100万円相当の腕時計など、私は欲しいが、彼らは喜びはしないだろう。

 今週の第1位は、朝日新聞の大スクープについての記事である。これは威信と名誉と存立を賭けた朝日新聞VS.安倍首相の「最終戦争」である。

 3月3日、朝日が朝刊一面で「森本文書、財務省が書き換えか 『特例』などの文言消える」とスクープした。

 森友学園問題が発覚した昨年2月以降に、近畿財務局の管材部門が局内の決済を受けるために作った文書が「改ざん」されていたというのである。

 文春で朝日新聞関係者がこう語る。

「契約当時の文書には、学園との取引は『特例的な内容になる』『本件の特殊性』との表現があったが、開示された文書にはない。また、『学園の提案に応じて鑑定評価を行い』『価格提示を行う』との記載も消えています」

 この報道が事実であれば財務省解体&安倍政権崩壊、万が一事実でなかったならば朝日新聞の信用は失墜し、社長らの首が飛ぶのは間違いない。

 文春によれば、安倍首相はこれを読んで「また、朝日か。これも捏造じゃないのか」と強がっていたという。

 また杉田和博官房副長官はオフレコで「決済の過程で上司が部下の文書を書き変えることはよくあることだ」といい放ったそうだが、ふざけた話である。

 だが、森友問題では数々のスクープをものにしてきた朝日新聞ではあるが、慰安婦報道謝罪以来、紙面は凡庸になり、今国会でも、安倍首相から報道姿勢を“口撃”され、Twitterでも「哀れ、惨めないい訳」などといわれ続けてきただけに、今回の報道が万が一誤報にでもなれば致命傷になるのは間違いない。

 先の朝日関係者によれば、今回は二重三重にチェックされ、保秘は徹底されて編集幹部やデスクも、3月1日の会議で初めて原稿を見せられたという。

「情報源を守るために紙面で書けることは本当に限られていました。ギリギリまで書き方を詰めていたため、最終版のみ一面トップで展開することになった」

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