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“生涯ドルヲタ”ライターの「アイドル深夜徘徊」vol.11

早見あかりが見せた、アイドルの理想的な「結婚報告」の姿とは?

早見あかり オフィシャルウェブサイトより

 アイドルファンが経験する“試練”はいくつかある。推しの卒業、引退、そして結婚――。特に「結婚」に関しては、その相手や経緯、発表方法などによって衝撃の度合いは大きく変わってくる。そのまま引退となるのであれば、多少ファンを落胆させることになってもやむを得ない部分はあるが、その後も芸能活動を続けるのであれば、できるだけ幸せな形で「結婚」という人生の一大イベントを迎えたいというのが、正直なところであろう。

 7月23日、元・ももいろクローバー(ももクロ)メンバーの早見あかりが結婚することを発表した。現在は、実力派若手女優として映画やドラマで活躍している彼女だが、ももクロ時代からのファンも多く、今もアイドル的な応援の仕方をしている人も多いことだろう。まだ23歳と若く、突然の結婚報告だったため、ファンからも悲痛な声が上がるかと思われたが、意外にもそのような反応はほとんどなく、好意的に受け取った人が多かったようだ。

 ちょうど同じ日、「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイの前澤社長と交際している剛力彩芽が、ネット上の批判や人気芸人からの苦言を受けて、インスタグラムに投稿した写真を全て削除するというニュースが流れ、その対照的な反応が興味深かった。

 では、この二人の報道のされ方は、一体どこに違いがあるのだろうか? それぞれのファンの思いを推察しながら考えてみたい。

 まず、根本的な問題として、相手の男性の職業の違いがある。前澤社長は、総資産4,000億円ともいわれ、プロ野球球団の設立・買収発言などでも話題となっている。『2018FIFAワールドカップ ロシア』の決勝戦も、自家用ジェットで日帰り観戦したとのことで、庶民からしたら、それだけでもやっかみの対象になりそうである。

 そこには、ファンの「自分ではとうてい手の届かないもの」という悔しい気持ちが見え隠れする。例えば、サッカー選手であったり、イケメン俳優であったりと、その才能はさまざまであるが、「もう十分いい思いしているのに、俺たちのアイドルまで持っていってしまうのかよ……」という悲痛な叫びが聞こえてくるようだ。

 もちろん、それだけの地位を手に入れるためには、我々には想像できないような努力や苦労もあったことだろう。しかし、それを差し引いても羨ましさを感じてしまうのが、偽らざる気持ちなのである。

 それに比べ、今回の早見のように、お相手が「一般の会社員」というのは、どこか安心感がある。会社員といっても、大企業から芸能関係、しがないサラリーマンまで幅広いのだが、どこかで「俺たちとそんなに変わらないじゃん!」というような感覚にさせられるのだ。そして、「彼女が選んだってことは、とても優しいんだろうな」とか「派手な職業じゃないので堅実なんだろうな」などと、“肩書”ではない部分で評価されるのだ。

 この差は大きい。恋愛や結婚は自由なものであるが、やはり、目立つ職業にある人は、それなりのデメリットもあることを覚悟しなければならない。人から羨ましがられるような才能を持ち合わせているのなら、普通の人以上に言動には気遣いが必要になる。最近あまり聞かれない言葉だが、“有名税”という概念は、今でもしっかり残っているのだ。

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