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被害総額2500万円超! 上海でダフトパンク騙るチケット詐欺

daftpunkfacebook.jpg今回、詐欺事件の舞台となった「Facebook」
の実際の画面

 中国上海で人気ハウスユニット・ダフトパンク(Daft Punk)のシークレットギグを騙った大規模チケット詐欺が発生。約3800人が被害に遭い、日本円で総額2500万円以上が騙し取られていたことが明らかになった。

 事件の発端は6日、SNS「Facebook」上で「ダフトパンクが2月13日に上海某所で『DAFT HIDDEN Shanghai』なるシークレットギグを行う」という情報が流れ始め、上海市内の主催者のオフィスでチケット販売が行われたもの。購入希望者が殺到し、1枚6600円程度のチケットを3800人以上が購入。当日の会場は、購入者に対しSMS(携帯電話のショートメール)で知らされることになっていた。

 しかし、不審に思った現地のPR会社がダフトパンクの所属レーベルである現地EMIに直接問い合わせ、このライブ自体が架空のものであったことが判明。その後、ダフトパンクの広報担当者が公式に、2009年にダフトパンクのツアーは予定されておらず中国でのイベント予定もない。今回のシークレットギグは予定がなく、まったくのデマであり詐欺事件である、と発表した。

 ダフトパンクは、94年にデビューしたフランス出身の2人組ユニット。01年にはマンガ家・松本零士によるアニメーション・クリップで日本でも注目を集めており、今月9日にはグラミー賞で2部門を受賞している。

 今回の事件について、現地のミュージックシーンに詳しい上海在住のアーティスト・テトラプルトラップ川島蹴太氏に話を聞いた。

「実は僕も、半月ほど前に知人のDJと飲んでる時に『そういえば今度ダフトパンクが来るらしいよ』と言われ、このシークレットギグの情報を知り、行こうかどうか迷っていたんですよ。中国でダフトパンクは、20代後半ぐらいまでのハイセンスな若者を中心に結構人気があるので、シークレットとはいえ、けっこう盛り上がりそうだな、と。ただチケット代が少々高めなので、行こうかどうしようか、という話をしていたんです。あの時もう少しお酒が回っていたら、僕らも完全にチケット買ってしまっていましたね。危なかった(笑)」

 川島氏は更にこうも続ける。

「後になって考えてみると『FaceBookだけでのPR』という中途半端なシークレット性も、『当日携帯のショートメッセージでのみ会場の場所を知らせる』という告知方法についても怪しさ抜群ですよね。中国では、インターネットが一般的になる以前には、ラジオや海賊盤CDなどで『音楽』だけが有名になっているバンドの偽物たちが現れ、その偽バンドが地方のイベント会場を『自分たちが本物』と偽り、勝手に行脚しまくり荒稼ぎするという、なんとも大胆な『オレオレ詐欺』などもあったようです。そんな背景もあって中国の方々はイベント興行系の詐欺(偽チケット販売など)には非常に警戒しているはず。ひょっとすると今回の詐欺にひっかかってしまったのは、ほとんどが外国人だったのではないでしょうか」

 なお、現地報道によれば犯人はヨーロッパ人の男2人である可能性が高く、警察がその行方を追っているという。

ダフト・パンク エレクトロマ

Daft Punkが監督を務めた映画も。

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最終更新:2009/02/15 08:00
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