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アラフォー男子熱狂! 小沢健二”復活”は苦境の元渋谷系ミュージシャンを救うか

bugiba.jpg『今夜はブギー・バック』
EMIミュージック・ジャパン

 ここ数年表立った音楽活動のなかった小沢健二が先日、約13年ぶりの全国ツアーの開催を発表。同時に特設サイトもオープンさせ、ツアー日程のほか、インタビューや近影なども掲載している。

 小沢健二といえば、90年代の全盛期にはNHK『紅白歌合戦』などに出場する一方、渋谷系のプリンスとしてインテリ層からも熱く支持されたアーティスト。今回のツアーに際しても、”業界”内でチケットの争奪戦が早くも始まっているという。

「オザケンにハマったのは現在、30代半ばから40歳前後の世代。特にメディア関係者には、オザケン好きの中年がやたら多いのです。代理店などで有力なポジションについている人間は、取引先に声をかけるなど血眼になってチケットを探しているようです。しかし、いまのオザケンは大のメディア嫌い。コンサート会場にメディア関係者席を用意する見込みは薄く、招待枠は友人関係だけでしょうね」(音楽雑誌編集者)

 実際、小沢健二は長くメディアに登場していない。ここ数年の活動の場であった自主映画上映会では、参加者が自分のウェブサイトに当日の様子を書き込むことさえも禁じたほど。上映会に”潜入”したメディア関係者を見つけた際には、激しいメディア批判を繰り広げたという。

「今回の特設サイトには音楽雑誌に載っているような自作自演風のインタビュー記事が掲載されていますが、これは音楽誌をはじめとするメディアに対する嫌味も含まれているでしょうね。同記事には『こんな質問はインタビューであまり聞かれたことがないが』みたいな当てこすりが何度も出てきます。しかし、音楽誌自体がすでに絶滅寸前のメディアですから、そんなものを敵対視していること自体、オザケンが『90年代の人』である証拠のような気も……」(前出の編集者)

 今後、スチャダラパーや東京ナンバーワンソウルセットなど、小沢健二と同時期に活躍した元「渋谷系」ミュージシャンが一斉に動き出す予定だ。その背景としては「金欠に陥っているミュージシャンも少なくないようです。カラオケなどで一定の印税収入があるオザケンは違うようですが、ソウルセットなんかは厳しそうですね」(マネジメント関係者)との声も聞こえてくる。いずれにしても、アラフォー世代には興味深い動きが続きそうだ。
(文=端下義人)

今夜はブギー・バック

ハナレグミver.もなかなかです。

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最終更新:2010/01/30 08:00
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