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『バンキシャ!』打ち切りへ? 各局に広がる日テレ取材班死亡事故の余波

bankisya.jpg『真相報道バンキシャ!』公式サイトより

 ヘリコプター墜落事故を取材しようとして日本テレビ記者が遭難死したことを受けて、各テレビ局が自局の報道姿勢に問題がないか見直しを急いでいる。

 今回の事故は、山中の滝つぼに落ちたと見られる水死であることが判明したが、ガイドと離れての行動や、登山にふさわしくない軽装だったことなどが事故の遠因とも見られている。日テレ側は記者会見で「適正な装備と十分な準備のもとに行った」と準備不足こそ否定したが、埼玉県警が取材自粛を要望していた中で起きた事故とあって「判断が甘かったというそしりは免れない」(日テレ関係者)と、危険な取材を行わせてしまったことについては反省の表情だった。

 「明日は我が身だと思った」と語ったのは、別の民放局の報道番組を担当するディレクターだ。

「思い返せば、これまで危ない状況での取材をしたことも多々ありました。近年は経費削減もあって少人数でのロケも多く、例えば災害の事故現場を撮影しようと崖をよじ登ったりしたこともありますし、電車通勤で出社したままの服装で川を渡ったこともありました。今回の事故は、自分に起こっても不思議ではないものです」

 こうした現場の状況も把握してか、民放各局は一様に、記者の取材姿勢について見直しをする緊急会議を開いている。ある局は「自然災害の現場リポートを控える」という決定もあったという。

「台風の時に、リポーターが激しい雨風の中、傘を持ちながら”すごい風です”と伝えるようなものも今後はダメということです」と同局関係者。今後は臨場感のある現場映像があまり見られなくなるということか。

 事故の影響は実は他にもある。今回、亡くなった記者らは『真相報道バンキシャ!』のための番組取材だったということで、日テレ関係者によると「同番組の打ち切りが検討されている」という。

「『バンキシャ』は過去に誤報やヤラセ疑惑など不祥事も少なくなかったのですが、さすがに今回の件でそのまま放送継続は厳しいんじゃなかという現場の声があります」(同関係者)

 仮に番組終了となれば、フリー転向前から司会を続ける福澤朗は仕事の柱を失うことになるが、聞くところによると早くも後釜を狙って、日テレ関係者に近づくフリーアナウンサーがいるという。

「福澤さんの同世代のTさんもそのひとりで、ちょうど8月から事務所を移籍したところでチャンスを伺う動きがあったと聞きます」(前出日テレ関係者)

 事故の余波は意外なところにまで波及しているようだ。

秘密とウソと報道

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最終更新:2010/08/05 11:12
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