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【元木昌彦の「週刊誌スクープ大賞」第112回】

恋人発覚の石川遼 ついにステージパパと決別か!?

DSC_5171.jpg「女性セブン」11月10日号より

第1位
「石川遼 確執中の父と豪邸に泊める同級生カノジョ婚約者」(「女性セブン」11月10日号)

第2位
「独裁者『橋下知事』出生の秘密」(「週刊新潮」11月3日号)

第3位
「『週刊現代』は『年金カットやむなし』と主張するのですね」(「週刊ポスト」11月11日号)


 このところ「週刊現代」に対する風当たりが強いようだ。原発事故後の放射能汚染報道では、その危険性を毎週キャンペーンして、「週刊ポスト」や「週刊新潮」から「あおり過ぎる」と批判された。

 私は、放射能に関しては、どこからが安全だという基準が専門家でさえ分からない現状では、少ない線量でも浴びない方がいいと考えるから、「現代」の立場に近い。

 最近では、ノンフィクション・ライターの岩瀬達哉がグリコ森永事件を取材した連載「21面相は生きている」の中で、作家・黒川博行が「犯人と断定された」と憤り、「週刊文春」や「週刊朝日」で手記を発表して話題になっている。

 これに対して「現代」側は、誌面を見る限り反論も謝罪もしていないが、講談社の人間に聞いたところ、黒川側と話をつけるべく水面下で動いているようだ。

 ということは、「現代」側が非を認めて非公式に謝り、何らかの見返りを渡すということなのだろうか。もしそんなことをすれば、ノンフィクション界を背負って立っている岩瀬に傷が付かないだろうか。この騒動の行方を注視しなければいけない。

 今週は「ポスト」が巻頭で、先週号の「現代」の記事「亡国の年金改悪『30年計画』を暴く」を真っ向から批判している。

 「ポスト」の要旨はこうである。「現代」の記事は一見、厚労省OBが年金行政の暗部を暴露するかのような記事に思えるが、内容は「支給額を減らせ」「保険料を上げろ」と国民に負担を押し付け、年金役人を喜ばせることを是としているとしか読めない。

 しかも、話を聞いているOBというのが、年金大改悪のスタートとなった1985年の制度改革を手がけ、その後、天下りや渡りでしこたま年金を喰ってきた「ザ・年金官僚」ともいうべき坪野剛司元厚労省年金局数理課長ではないか。

 坪野は年金制度を立て直すには「支給額を下げる、保険料率を引き上げる、支給開始年齢を上げる。この3つしかない」と言い切っているが、これでは年金の賭け金をコツコツと数十年にわたりマジメに払い込んできた国民に、三重苦を強いるべきだと言っているのと同じで、「だまし討ち」ではないかと批判している。

 さらに「現代」が使っている「年金を支給」は官僚側からの発想で、年金は国民が当然受ける権利があるのだから「受給」とすべきだとしている。

 「これでは『年金役人の広報誌』に成り下がったと断じざるを得ない」とし、「ポスト」はあくまでも国民の側に立って、年金を官僚から取り戻す姿勢を貫くと高らかに宣言している。

 先週号の「現代」を読み返してみた。全体の論調は、これだけ年金制度が破綻しかけているのだから、全国民で痛みを分かち合う覚悟を持つべきだというものだが、いささか官僚側の言い分に寄り過ぎている印象は受ける。

 さて、名指しされた「現代」はどうする。これまでと同じように、我関せずを通すのか。だが、少なくとも「21面相」問題については何らかの見解を公表しないと、「現代」ばかりでなく週刊誌全体の不信感につながりかねない。

 第2位は、「大阪都」構想を引っ提げて市長選に立候補した、橋下徹知事のプライバシーを明かした「新潮」の記事である。

 「同和」「ヤクザ」「殺人」など刺激的な言葉が小見出しに入っている。「文春」も似たような企画をやっているが、「新潮」の方が質量ともに勝っている。

 最近、週刊誌にこれほどの悪口を書かれた人物は思い浮かばないが、「朝日」によれば本人は堺市内のホテルでの講演会で「これは戦争ですから、週刊誌にいろいろ書かれていますが……。まあ、ほぼ事実です」と話しているという。

 そもそも発端は、「新潮45」(11月号)で橋下の叔父がこう語ったことからであった。

「あいつのオヤジは、ヤクザの元組員で、同和や」

 叔父も、橋下の父・之峯(ゆきみね)も博徒系ヤクザ「土井組」の組員で、之峯がハシシタという読み方をハシモトに変えたのだそうだ。父親は博打好きで、ヤクザに借りた借金が返せずに自殺したのだと、父親の知人が語っている。

 橋下の従兄弟には殺人での逮捕歴がある。橋下は知事になって府の財政をすべて見直すといっていたのに「同和予算」だけは削らない。

 若手弁護士時代、大阪きっての売春地帯・飛田遊郭の法律相談を引き受けていた。橋下の秘書が大阪ミナミのラブホテルの最上階で乱痴気パーティーをやっていた。

 虎の威を借る「大阪維新の会」の面々の中には叩けば埃が出る者がいるなど、これでもかのえげつない橋下攻撃である。

 それも彼の持つ人気とカリスマ性からのものだが、このところ翳りが出てきているという。楽勝かと思われていた平松邦夫市長との”決戦”でも危ういという見方が出ているし、知事選に送り出した「大阪維新の会」の松井一郎府議は知名度がなく苦戦が予想されている。

 「朝日」によれば橋下陣営は、直前で知名度のある東国原英夫前宮崎県知事に入れ替えようという「ウルトラC」を企んでいるという情報もある。

 確かに面白いが、この”大阪の乱”に目を向けているうちに、野田どじょう総理がTPP加入を「決断」しかねない。こちらも目を離したらアカン。

 さて今週のグランプリは「女性セブン」のスクープ。いまや国民的なアイドルになった石川遼(20)に恋人がいるというのだ。

 「セブン」と「ポスト」は同じ小学館である。「ポスト」に面白いことが出ている。「セブン」が出る10日ぐらい前、編集部に石川の父親・勝美が「怒気を露わに」して電話をかけてきたそうだ。

 散々怒った揚げ句、勝美は電話を切ったが、「ポスト」編集部には何のことだか分からない。数日後、母親・由紀子が代表を務めるマネジメント会社の代理人から配達証明があった。「小学館の所属を名乗る記者が問題を起こしている。(石川の)取材をしているのかどうか伺いたい」という内容だった。

 「セブン」が書くと分かってからは、父親は「セブン」のスクープを潰すため、発売前に大慌てでマスコミ各社に「石川に交際女性がいる」とFAXを送ったのだ。

 子どもの心親知らず。最近の石川は、まだ海外メジャーで戦う実力にないと判断し「素人である父のコーチでは限界があると、ジュニア時代に指導を受けたプロコーチと契約を結んだ」そうで、最近では練習場で父のアドバイスを無視する光景が見られるという。

 「セブン」はこう書いている。10月16日、埼玉県松伏町にある石川の大豪邸の駐車場に1台の軽自動車がとまっていた。まだ石川は帰ってこない。

 翌17日、再び同じ軽自動車が駐車場に現れる。「白いシャツを羽織り、足下は黒のブーツ。女優の水川あさみ似のA子さんは、さらさらのセミロングヘアをポニーテールにしていた。その車の助手席に座っていたのは赤いチェックシャツ姿の石川だった。ふたりはそろって豪邸の中へと入っていった」(セブン)

 ふたりは中学校の同級生で、家も近く家族ぐるみの付き合いだそうだ。

「出会って7年。ふたりで密かに育んできた純愛は、石川に、父親から離れ、自分の手で新しい家族を作るという未来図を見せていたのだろう」(同)

 「現代」によると「見た人はみな感動する 石川遼の彼女は美しすぎる」そうである。誌面には中学時代の記念写真を掲載し、ふたりがそろって写っているが、残念ながら彼女には目線が入っていて、ハッキリとは分からない。こちらは小西真奈美似だとある。

 ゴルファーは結婚すると活躍するというジンクスがある。今年の石川はいまひとつ勝ち切れないが、これをきっかけにもうひとつ上のステージを目指しほしいものだ。そのためにはステージパパの父親が、息子離れする必要があるのは言うまでもない。
(文=元木昌彦)

motokikinnei.jpg撮影/佃太平

●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。

【著書】
編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか

石川遼の育て方 夢に向かってまっすぐな子が育つ石川家のルール42

ある意味、まっすぐに育ったね。

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最終更新:2013/09/10 16:42
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