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秋葉原の落とし穴「JKリフレ」壊滅に向けて……万世橋署もけっこう本気だった!

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 今年2月、警視庁が全国初の一斉摘発に踏み切った「JKリフレ」(記事参照)。それから半年あまりがたった秋葉原では、再び怪しげな風俗まがいの店舗が復活しつつある。

 警視庁の摘発を受けて、一度は激減した「JKリフレ」。さすがに堂々とJKであることをウリにする店舗は、表通りはほとんど見られなくなった。しかし、ひと昔前の店舗型風俗のような薄い壁で仕切った部屋で女の子と会話ができる店舗、あるいは無店舗型で「お散歩」に特化した店まで、無数の店が制服やさまざまなコスプレをした女を路上に立たせて男を引いている光景は変わっていない。

 秋葉原の中央通りの一本裏側にある、いわゆる「メイド通り」は、夕方近くなればビラまきをする女でいっぱいだ。よく観察していれば、女たちと少し距離を置いて、見張りと用心棒を兼ねた男が立っているのにも気づくだろう。その光景は、世界的な観光地となりつつある秋葉原を、怪しげな売春地域と錯覚させる効果を放っている。

 昨年散見された、路上で売春の交渉をするような女は、摘発後には見られなくなった。だが、本番行為がなくとも、こうした店舗で行われている行為は「売春まがい」と称してよいものである。密室で女の手を握りながら会話をして3,000円とか、女の太ももに男の手を挟みながら会話をして4,000円とか、売春まがいの行為の形態はさまざまだ。しかも、相手の女はたいして美人でもなく、夜の女のようにコミュニケーションのスキルがあるわけでもない。「いったい、コイツらにカネを払って会話をして何が楽しいのか……?」と思わざるを得ないが、現にカネを払っている男は絶えないのだ。

 これからの夏の観光シーズン。秋葉原に根を張って商売に励む人々、秋葉原の利用者にとって、これらの売春まがいの商売は共通の問題だ。そうした中、秋葉原UDXオープンカレッジで定期的に開催されている街づくりイベントが、秋葉原を管轄する万世橋署から人を招いてトークライブを開催すると聞き、さっそく会場へと向かった。

 このイベント「秋葉原cafe」は、NPO法人秋葉原観光推進協会、UDXオープンカレッジ、新産業文化創出研究所の共催で開催されているもの。これまでも、秋葉原駅長を招いての公演を行うなど、多彩なゲストが話題になっている。

 今回、ゲストとして登壇したのは、警視庁万世橋警察署生活安全課長代理の岡山学氏である。講演のタイトルは「警察から見た秋葉原の観光集客」。いったい、どのような講演がなされるのか? 多くの観客が集まる中、岡山氏がまず述べたのは「今日、話すのは私の個人的見解ですので……」であった。これは、役人ならではの自己保身かと思いきや、「万世橋署は、警察官にとって転勤したくないところなんですよ」と話し始めたのだ。

 なるほど、ぶっちゃけトークをしたい人だったのか……?

 週末に街を訪れる程度では、たいして物騒な感じもしない秋葉原。だが、警察官の視点からは「取扱件数」が多いので、あまり転勤したくない警察署の上位に位置するそうだ。岡山氏によれば秋葉原は、件数は減っているものの、万引の多発地帯。加えて、なぜか家出人がよく保護される地域でもあるのだとか。さらにターミナル駅である秋葉原駅があるためか、夏になると痴漢も急増するとか。

「特に総武線のエスカレーターは長いので、盗撮も多い」

と、岡山氏は語る。

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