日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 冬クールおすすめアニメ
週刊アニメ時評 第60回

超豪華エンタメ作からヤマカン最新作まで! 2014年冬クール“極私的”おすすめアニメ

anime127.jpg

 1月ももうおしまい! 2014年冬クールアニメも一通り出そろったということで、極私的おすすめアニメを羅列してみたいと思います! 「あれがない」「これがない」というクレームは受け付けません! 極私的だもんね!

■『スペース☆ダンディ』
 レトロフューチャーなビジュアルが印象的な本作は、伝説的アニメ『カウボーイビバップ』に参加したスタッフをはじめ、大友克洋、田島昭宇、円城塔、ロマン・トマ、大河原邦夫、宮武一貴など豪華クリエイターが参加。音楽面も菅野よう子、岡村靖幸、やくしまるえつこ、ミト(クラムボン)、川辺ヒロシ(TOKYO No.1 SOUL SET)、☆Taku Takahashi(m-flo)など、そうそうたる面々が集結した超豪華な作品です。

 その内容は、絵が動く動く! お話もコミカルで、派手なアクションあり、映画のパロディあり、お色気ありと、なんでもアリな内容。アニメーションの持つ想像力の自由さは無限大だということを再認識させてくれる、エンタテインメント作品となっています。本作を一言で言うなら、「クール」です!

■『バディ・コンプレックス』
 来ました来ました来ましたよー! サンライズお得意の、リアルロボットアニメ最新作です。『ガンダム』シリーズをはじめ、多数のロボットアニメを生み出してきた同社の若手スタッフ中心の編成となっており、作品全体にも心なしか勢いが感じられます。

 見どころはなんといっても「カップリングシステム」でしょう。渡瀬青葉と隼鷹(じゅんよう)・ディオ・ウェインバーグのイケメン主人公2人が、戦闘中にお互いの乗り込むロボット(劇中ではヴァリアンサーと呼ばれる)を接近させ、「プロポージング!」のセリフを叫ぶと、2人は感覚や操縦技術を共有。さらに機体も変形し、パワーアップしてしまうこのシステム。

 ボーイズラブ要素をにおわせる名称が気になりますが、単純にバディものとして見てもなかなか熱い設定です。特に、ピンチのシーンで2人が肩を寄せ合ってからの一発逆転という展開は、ヒーロー物の王道。作画のクオリティも非常に高く、手描きのロボットがグリグリと空中戦を繰り広げる様は痛快です。ロボットアニメ好きなら、チェックして損はありません!

■『いなり、こんこん、恋いろは。』
 ふとしたきっかけで変身能力を授かった女子中学生・伏見いなりが、その能力を通じて恋愛や友情を育むというストーリーの本作。本作の魅力を語るなら、とにかく美麗な風景とキャラクターのかわいらしさ。そして、非常に丁寧な人物描写でしょう。二転三転するストーリーの中で、生き生きと動き回るキャラクターたちは、みな素直で優しく、温か。そこで展開するちょっぴり不思議な人間ドラマは、どこか懐かしくもあり、老若男女楽しめる上質なファンタジーです。

 この雰囲気は何かに似ているな~と思ったら、80年代にスタジオぴえろが制作していた『魔法少女』シリーズです。あえて言うなら、『魔法のスター マジカルエミ』の空気感に近いのかなあ。

 制作を担当するのは、AICから独立したスタッフによって設立された新会社・プロダクションアイムズ。同社初の元請作品となります。

12
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【1月期の冬ドラマ、最終回へ】視聴率・裏事情・忖度なしレビュー

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

茂木幹事長「吉野家」の領収書

今週の注目記事・1「『茂木幹事長』の卑しい『...…
写真
イチオシ記事

『R-1グランプリ』全ネタレビュー【前編】

 9日に行われたピン芸人日本一決定戦『R-1グランプリ2024』(フジテレビ系)は、漫談一筋20年の街裏ぴんくが優勝。賞金500万円を手にした。 ...…
写真