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フィリピン「ニセガンダム」騒動の裏に日本人の影……仕掛けられた“炎上商法”の罠

mondainogundum_s.jpgリゾートの公式FBに掲載されていた写真

 ニセガンダムで話題のフィリピンにあるプールリゾート施設「ジェズ・アイランド・リゾート」で、日本のアニメキャラクターの“パクリ”製作に日本人の協力者がいたことが分かった。都内在住の自営業男性の強い勧めにより実現したと、現地の施工関係者が語っているのだ。

 中国のニュースサイトで紹介されたことで広まったフィリピンのリゾート施設は、首都マニラ近郊にあり、24時間営業のプールが売りとなっていて、コテージなど宿泊施設もある。園内には人気アニメ『機動戦士ガンダム』にそっくりの巨大ロボット像ほか、現地で人気の『超電磁マシーン ボルテスV』や『グレートマジンガー』、『ドラゴンボール』『ワンピース』といった、日本アニメキャラクターを盗作したと思われるアトラクションを多数設置。一部のアトラクションの建設に関わったという施工関係者によると「施設自体は1990年代から営業していて、10年くらい前まではアニメキャラクターはなく、複数のプールとイベントステージがある程度だった」という。

「そのうちに『ボルテスV』などフィリピンで人気のあるアニメのものが、2つか3つ設置されていきました。こういうのは、ほかでも同じようにあるので珍しくはなかったんですが、3年ほど前にここを訪れた日本人が“もっと派手にやれば、大きな話題になる”と経営者に勧め、設計図まで用意してきていた」(同)

 この関係者が後になって施設のスタッフに聞いたところでは、この日本人は都内でフィリピン雑貨店を経営する50代くらいの男性で、首都圏のフィリピン雑貨店に商品の卸売りをしている人物。

「小太りでヒゲを生やした『スーパーマリオ』みたいな外見で、フィリピン人の奥さんを連れ歩き、タガログ語を流暢に話していたが、アニメに詳しい様子はなく『ボルテスV』のことも知らなかったほど。ただ、“日本の人気アニメに似たアトラクションを作れば、正式な許可を取らないでやると逆に大きな話題になる。日本からも観光客が押し寄せる”と話し、中国でパクリキャラが話題になったときのネット記事を印刷したものを見せてきたそうです」(同)

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