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週刊誌スクープ大賞

「営業赤字10億円」も真っ赤なウソ!? 電通も手を引く、フジテレビの瀕死ぶり

 さて、今週は特筆すべき話題がないため、順位をつけずにおいた。まずは、文春お得意のAKBモノから。扱いは「国民的美少女 高部あい『コカイン逮捕』と父親不明の『妊娠』」のほうが大きいが、私にはこちらのほうが興味深かった。

 今年8月に結成されたばかりの「欅坂46」のメンバー、原田まゆ(17)が男と写っているプリクラ画像がネット上に流出したという。

 プリクラくらいと思うが、原田の胸を後ろから揉みしだいているように見える男は、原田の中学時代の教師だということから騒動は大きくなっていった。男は30代前半の数学教師。原田が中学3年の時の担任で、その当時から「禁断の恋」と騒がれていたそうだ。

 学校には抗議の電話が殺到しているというが、この2人は「真剣に交際」しているそうで、親も公認だという。だが、教師が中学生に手を出すというのは、いくら真剣でも非難されて然るべきであろう。こうした記事は、前の編集長ならもっと大きく扱っていただろうが、いささか自粛気味である。

 お次は、私もよく見ている『孤独のグルメ』(テレビ東京系)についての文春の記事。この番組で困るのは、ここで紹介された店には客が殺到して、常連客が入れなくなることだ。

 よく使っていた青山の鉄板中華『シャンウエイ』は、電話をかけたら1カ月待ちだといわれた。この番組は、松重豊(52)がただひたすら食べるだけだが、松重の食べっぷりがいいのが魅力である。

 松重が演じる五郎は下戸という設定だが、本人は文春のインタビューで、「毎日三、四皿のつまみを肴に、ビールと日本酒一合で晩酌をします」と答えている。この番組の制作スタッフたちは下見を200軒、店が決まれば出演交渉やロケハンなどで一店舗に5~6回は行くから、どんどん太るそうだ。

 だが、松重はあれほどうまそうにすべてを毎回完食するのに、太らない。その訳を、こう話している。

「実は、それなりに苦労はあるんですよ。(中略)だから毎朝犬の散歩で六キロ歩いています。それから、家に帰って朝六時半からやっているお年寄り向けのテレビ体操を十分間やって、その後、腹筋ローラーを三十往復。そうするとね、ジムに行かなくても有酸素運動と筋トレができますから、それでキープできているんだと思います」

 私もオフィスで毎日、ラジオ体操と簡単なストレッチをやっているが、腹筋ローラーってのを買ってみようかな。

 パリでは最悪のテロ事件が起きて、多くの市民が犠牲になった。この背景には、フランスが国内のイスラム教徒たちに対して、公的な場所でのスカーフの着用を禁止したり、アメリカと組んでシリア空爆に参加したりという敵対的な政策を取っていることを挙げる有識者が多い。

 これでもわかるように、暴力に暴力で迎え撃てば永遠に憎しみは連鎖していく。ここは世界の首脳が知恵を出し合って、この負の連鎖を止めるために何をするべきなのか、考えるべきときである。

 ISと話し合いなどできはしないと安倍首相なら言うだろうが、そうしてアメリカの言いなりになってイスラム国との紛争に巻き込まれれば、いつ日本で同様のテロが起きないともしれない。

 せめて殺し合うのではなく、両者武器をいったん置いて、殴り合いで勝負を決めるぐらいまで戦闘レベルを下げてはどうだろうか。以前の日本なら両者の間に入ることができたが、安倍首相がそれをできなくしてしまった。

 日本の週刊誌はほとんど取り扱わないが、アメリカの大統領選が大変なことになっている。もしオバマの政策を破棄して、さらなる軍事行動に出ようという大統領が選ばれたならば、日本は必ず引き込まれるのだから、もっと注目すべきである。

 ニューズウィーク日本版によると、民主党はヒラリーが順当に支持を伸ばしているが、自称社会主義者で「独裁国家を倒せ!」と叫ぶサンダース上院議員が一定の人気を集めているという。

 共和党は相変わらず、「メキシコ移民はレイプ犯」など暴言を吐き続けているトランプ氏が、大方の予想に反して依然トップを走り続けている。また、「イスラム教徒は大統領になる資格はない」と発言して物議を醸している保守派の元小児神経外科医のカーソン氏も支持率24%で、トランプ氏と併走している。

 本命と目されていたブッシュ氏は、なんと4%という低支持率でうたかたと化した。ニューズウィークは「アメリカでは、世論の両極化が進み現状にノーと言える指導者を求める空気が生まれている」と報じている。

 誰が勝つにしても、既成の政党や政治家に反旗を翻した国民の反エリート感情は残るとして、「世界は米大統領選に注目すべきだ。そして世界一の経済大国で最も重要な民主国家であるアメリカがどこへ向かうのかを、慎重に見極めてほしい」と、ニューズウィークは書いている。

 だが、いまや日本しか“植民地”がないアメリカは、確実に世界から孤立しつつあるし、もはや「最も重要な民主国家」でさえなくなろうとしているとしか、私には見えない。

 その行き着く先は、格差と貧困が今以上に蔓延して内部から崩壊するか、そうした矛盾を外に向けるために戦争を仕掛けるのか、それ以外の第三の道はあり得るのか。安倍自民党のようにアメリカに盲従していると、大きく道を誤ると思うが、いかがだろうか。

 現代は最近、この国の将来について悲観的になっているようだ。来年は、リーマンショックのような恐怖のシナリオが予測されるそうだ。

 アメリカの利上げ、ドイツのVWショックとドイツ銀行の経営危機が引き金になり、その結果、株は1万5,000円割れ、円は1ドル100円台前半になり、中国からの旅行者、インバウンドは減るとしている。

 株に関しては、ポストが買い一辺倒で、現代は売り専門のように、大きく編集方針が変わった。まるで安倍首相の体調のように、どんよりとして先が見通せないようである。

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