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“電撃”じゃなかった!? 安室奈美恵、発表前に準備着々……「引退ビジネス」の舞台裏

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 来年9月で引退することを発表した歌手、安室奈美恵の「引退ビジネス」は、用意周到に計画されたものだったようだ。一部では、安室の引退発表は本人が突然に決断を伝えたため、大慌てで関係者が対応したということだが、ある芸能関係者はこれに否定的な見方をしている。

「番組タイアップ曲や大規模なツアー、アルバム発売は、その後の1週間や10日ほどで決まるような話ではないからね」(同)

 9月20日、レコード会社や個人事務所のスタッフらに通達されたという安室の引退だが、発表直後、11月のベストアルバム発売がメディアにリリースされた。その後も来年2月から東京、大阪、名古屋、福岡、札幌の5大ドームツアーやアジア公演の開催も伝えられ、10月2日には情報番組『NEWS ZERO』(日本テレビ系)にビデオ出演し、新曲「Finally」がエンディングテーマになったと発表。前出関係者は「急にプロジェクトが動いたわけではないはず」と見る。

 それをさらに裏付けるのが、安室の映像使用規制だという。安室に関する映像は、引退発表の数カ月前から「エイベックス提供のミュージックビデオ以外は、使用を認めない」とする通達が、テレビ局などの一部メディアにされていたというのだ。

「安室の引退を伝えたニュース番組が流したのは、みんなミュージックビデオばかりだったでしょ? 引退ビジネスがしっかり練られた上でスタートしていなきゃ、こんな統率はとれない。エイベックスが一部幹部しか引退を知らされなかったといっても、それは大きな発表を漏らさないように運んでいただけで、ガチで本人が電撃発表したというのとは違うと思う」(前出関係者)

 ある情報番組では、編集者の山本由樹氏が安室の発表を「閉店セール」と表現していた。

「言い方は悪いけど、引退1年前に発表して大規模な商売を始めるのは、そういう見方で正しい。経済誌では関連商品のセールスが急上昇し、エイベックスを含めた関連各社の株価も上昇している」(同)

 来年9月16日の引退の日まで、大きな“安室フィーバー”が続きそうで、これには音楽関係者も「コンサート関係への問い合わせも、電話回線がパンク寸前になるほど殺到している。この状況だと、ライブチケットやCDなどの売れ行きは、歴史的な数字を記録するのでは? 広告代理店が、さらにタイアップ企画のプランを続々と浮上させているみたいですし」と話す。

 水面下で練られていたとみられる、安室の「電撃引退」。そのインパクトは、最大風速となって効果を出していきそうだ。
(文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)

最終更新:2017/10/06 08:00
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