日刊サイゾー トップ > 社会  > アニメマスコミを泣かせる”サンライズ様”の銭ゲバ体質(後編)

アニメマスコミを泣かせる”サンライズ様”の銭ゲバ体質(後編)

gundam_sunrize.jpg不況の中、サンライズの儲け方は、「企業」
として優秀なのかもしれないが……

前編はこちら

●バンダイ傘下になって版権ビジネスが強化

 しかし、サンライズが昔からこうだったかというと、そうではない。

「もともとサンライズは、アニメ誌の創刊ラッシュだった第二次アニメブーム時(80年代)に急激に成長した会社で、実はアニメ誌をはじめとするメディアに育てられた感が強いんです」(前出・アニメマスコミ関係者)

 当時のアニメ誌では、集英社の『北斗の拳』や『聖闘士星矢』など、大手出版社の人気原作アニメは版権管理が厳しく、カラー2ページ以上の特集を組めなかったという。

「そんな中で、サンライズは自社のアニメをほぼ無料で自由にガンガン特集させて、それで人気を得たという側面がある。しかし、その頃からアニメ誌とは持ちつ持たれつな関係を築いてきたにもかかわらず、いつの間にか『うちの版権物で商品(ページ)を作らせてあげているんだから、その権利料をよこせ』『メディアは忠誠を尽くして、提灯記事を書けばいい』みたいな態度になっていった。それは、94年、版権ビジネスに積極的なバンダイナムコグループの傘下なって以降、より顕著になったように思いますね」(同前)

 そしてもうひとつに、やはり『ガンダム』ビジネスの大成功がある。

「98年、『ガンダム・ビッグバンプロジェクト』という20周年キャンペーンが実施されたのですが、この頃を境に、明らかに大人向けのガンダム商品が多く出回るようになりました。中でも『マスターグレード』という1体4000円くらいもする高価なガンプラシリーズが、団塊ジュニア世代を中心に大ヒット。それで、ガンダム産業が一気に膨れ上がったんですね。さらに02年に『機動戦士ガンダムSEED』が放送開始され、若年層のファンを取り込むことにも成功しました。この2つの登場によって幅広い層を獲得し、『ガンダム』が無敵のコンテンツとなったことで、サンライズは版権ビジネスを大々的に大展開できるようになったといっても過言ではありません」(同前)

 つまり、これほど強力なコンテンツだからこそ、サンライズもその扱いには強気な態度が取れるというわけだ。しかも、来年は『ガンダム』30周年イヤーとあって、その天下はしばらく安泰といっていいだろう。

 そうして、いまや人気作品を多数抱えるサンライズ(作品)批判は、当然、アニメ雑誌ではご法度となっている。

「サンライズ作品を取り上げられるか否かは、雑誌の売り上げ部数にもかかわってきます。他社でも、版権ビジネスを大々的に展開できそうなキャラ押しの作品を作ろうと懸命なところはありますが、なかなかうまくいかない状況。よくアニメマスコミは”御用マスコミ”と揶揄され、提灯記事ばかり書いていると言われますが、実際、サンライズの批判記事なんて書けませんよ」(前出・アニメ誌編集者)

 底が見えない不況の中、今後、アニメ業界では版権ビジネスが拡大していくのは必至。アニメマスコミの苦悩は、まだまだ続きそうだ。
(文=大松百春/「サイゾー」10月号より)

1/100 MG MS-06S シャア専用ザク Ver.2.0

マスターグレードのシャアザク。造り甲斐アリ。

amazon_associate_logo.jpg

【関連記事】 ジューシーポーリーイェイ♪ エロカワ声優チアキんぐ登場!
【関連記事】 伝説の性教育OVA『ないつぼ』の気になる中身
【関連記事】 “自殺未遂騒動”の柳楽優弥はアニメ声優として復帰へ

最終更新:2008/10/03 11:00

アニメマスコミを泣かせる”サンライズ様”の銭ゲバ体質(後編)のページです。日刊サイゾー芸能最新情報のほか、ジャニーズ/AKB48/アイドル/タレント/お笑い芸人のゴシップや芸能界の裏話・噂をお届けします。その他スポーツニュース、サブカルチャーネタ、連載コラムドラマレビューインタビュー中韓など社会系の話題も充実。芸能人のニュースまとめなら日刊サイゾーへ!

ページ上部へ戻る

絶対的満足度の至宝店すべて見る

人気連載すべて見る

元木昌彦の『週刊誌スクープ大賞』

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"元木昌彦による週刊誌レビュー

“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士、かく語りき

“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士の最新情報をお届け! 嫁・麗子も時々登場。

テレビウォッチャー・飲用てれびの『テレビ日記』

テレビの気になる発言から、世相を斬る!

じゃまおくんのWEB漫クエスト

マンガレビューブログ管理人じゃまおくんが、インターネットに埋もれる一押しマンガを発掘!

腹筋王子カツオ『サイゾー筋トレ部』

“腹筋インストラクター”腹筋王子カツオさんが、自宅でも簡単にできるエクササイズを紹介!

プレスリリース入稿はこちら サイゾーパブリシティ
イチオシ企画

【PR】DYM・水谷佑毅社長の野望とは?

医師免許を持つ、ベンチャー経営者の異色の半生!
写真
特集

NEWS手越祐也、崖っぷち!

相次ぐスキャンダルに滝沢激怒、ジャニーズ退所も現実味!?
写真
人気連載

フジHD、株主総会で怒号の嵐

 毎年「荒れる」といわれているフジ・メディア...…
写真
インタビュー

『死霊の盆踊り』ほか珍作映画

 日本におけるサイテー映画の歴史の発火点となったのが、米国映画『死霊の盆踊り』(原題...
写真