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だんだんブランド力弱まっていく『相棒』……今シーズンも低調スタート!

だんだんブランド力弱まっていく『相棒』……今シーズンも低調スタート!の画像1テレビ朝日系『相棒season16』番組サイトより

 テレビ朝日系の鉄板ドラマ『相棒season16』(水谷豊主演/水曜午後9時~)の初回が18日、1時間半スペシャルで放送され、視聴率は15.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)とイマイチだった。

“4代目相棒”に冠城亘(かぶらぎ・わたる=反町隆史)が就任してから、3シーズン目を迎えたが、その初回視聴率は『season14』が18.4%、『season15』が15.5%。前シーズンより、今シーズンは0.4ポイント上げたものの、反町が相棒になってから、視聴率は下降線をたどっている。

 初回視聴率で見ると、今シーズンは『season6』と並び、歴代ワースト5位タイで惨たんたるもの。『season10』から『season13』まで、4シーズン連続で19%台を記録していただけに、反町を起用後の凋落ぶりは明白。12日に放送開始した同局の『ドクターX~外科医・大門未知子~』第5シリーズ(米倉涼子主演)の初回が20.9%と、変わらぬ人気を示したのとは対照的な数字となった。

 初回は歴代3人の妻を相次いで殺害した連続殺人事件の容疑者である大富豪の平井陽(中村俊介)が、捜査員から自白を強要されたとして、弁護士の与謝野慶子(中村ゆり)を通じて警視庁を告訴。自分は無実で、特命係の杉下右京(水谷)や冠城(反町)らの脅迫によって自供を迫られたと主張。特命係に敵意を抱いている法務事務次官の日下部彌彦(榎木孝明)は、旧知の検察官・田臥准慈(田辺誠一)に、東京地検で告訴状を受理するよう指示。狙いは、脅迫罪の立件ではなく、「特命係を違法捜査で立件する」というもので、田臥がジリジリと包囲網を狭めていく……という展開で、次週に続く形になった。

『相棒』の全話平均視聴率は『season13』では17.4%あったものが、反町登場後の『season14』は15.3%、『season15』は15.2%とジリ貧状態。今シーズンの出足も低調だっただけに、そのブランド力は弱まったというべきか……。このままでは、同局の看板ドラマの座を『ドクターX』に取って代わられそうな雲行きだ。
(文=田中七男)

最終更新:2017/10/20 18:00
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