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5失点炎上でシーズン終了……球界のご意見番と化したダルビッシュ有“日本球界復帰”の可能性は?

ダルビッシュ有

 米大リーグ・ドジャースに所属するダルビッシュ有の2017年シーズンが終わった。最後の登板となったのは、世界一を争うアストロズとのワールドシリーズ第7戦。先発のマウンドに立ったダルビッシュは制球が定まらず、1回2/3を投げて5失点と炎上。6年目となったアメリカ生活を、有終の美で飾ることはできなかった。

 そんなダルビッシュだが、シーズン中にもTwitterで活発に発言を繰り返し、いまだ日本国内でも存在感を失っていない。将来的に、日本球界復帰の可能性はあるのだろうか?

「ダルビッシュは、今季途中にレンジャーズからドジャースにトレード移籍しましたが、移籍前にレンジャーズと交わしていた6年契約が終了し、フリーエージェント(以下FA)となります。MLB公式サイトのFA選手ランキングでも1位にランクされているように、各チーム間で争奪戦になることは確実。ダルビッシュの現在の年俸は1,100万ドル(≒12億5,000万円)ですが、来季以降はヤンキース・田中将大(2,200万ドル≒25億円)を下ることはないはず。31歳のダルビッシュは、おそらく5年程度の長期契約を希望するでしょうから、5年総額1億2,000万ドル(≒136.6億円)~1億5,000万ドル(≒170.8億円)あたりが落とし所になるでしょう」(スポーツライター)

 まさにアメリカンドリームと呼ぶに相応しいビッグマネーを掴むことになるダルビッシュだが、ここ最近、立て続けにその発言が注目を集めている。ワールドシリーズでは、対戦相手のアストロズのグリエルが目を細める差別行為を行ったが、ダルビッシュは「完全な人間はいない。いろんな人がこのことから学べると思う」という模範解答を示したほか、巨人・菅野智之と西武・菊池雄星の間で争われた日本の沢村賞選考については、

「両方素晴らしいわけですから2人でいいでしょう」

「選考委員に決めさせるのではなく記者の投票制にすればいいのでは?」

 と、発言。この夏には、日本のオールスターゲームが2試合行われることについて、「オールスターがみんなの憧れにならない」とツイートするなど、すっかり日本球界のご意見番と化している。もはや“世界のダルビッシュ”になった彼だが、日本球界復帰の可能性については、週刊紙のスポーツ担当記者がこう語る。

「ダルビッシュは、どうしても大リーグに行きたくてアメリカに渡ったわけではないという発言を繰り返しています。今年6月にも、『いつか、日本球界に戻りたいなって思っています』というインタビューが公開され、大きな話題になりました。彼の究極の夢は、日本のプロ野球が大リーグの上をいくこと。となると、一連の発言は、日本に存在感を残しておきたいという気持ちの表れでしょう。ただ、ダルビッシュが日本球界に戻るには、家族という大きな問題があります。ダルビッシュは16年に元レスリング世界王者の山本聖子と結婚し、その前年に男の子が生まれました。松坂大輔は、日本球界に戻る際、妻子をアメリカに置いたまま“単身赴任”しています。山本はレスリングのアメリカチームの指導をしたこともあり、英語は堪能ですし、2人の子どもなら身体能力も抜群なはず。スポーツをやる環境については日本よりアメリカのほうがいいでしょうから、子どものために日本球界復帰を諦めるか、松坂のように単身帰国かという選択を、何年後かにすることになるかもしれません」

 まずは今オフの契約次第だが、もう1度日本で見られる日はやって来るのだろうか。

最終更新:2017/11/02 19:30
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