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フジテレビ来春月9『海月姫』が“大爆死”濃厚で、伝統の「月9」枠に黄信号か

フジテレビ系『海月姫』公式Twitter(@princess_kurage)より

 フジテレビが来春の月9『海月姫』の出演者を発表。視聴率不振からの脱却を狙うフジテレビだが、メンバーと原作を見る限り、苦戦は避けられなさそうだ。

『海月姫』は、東村アキコ原作の漫画。「自分の外観には無頓着で常にスッピン、服装は主にスエット。全く自分に自信がなく、それどころか自分は女性として何の魅力もないと卑下して」(ドラマのHPより)いるという筋金入りの“クラゲオタク女子”のヒロイン・月海が、“女装男子”と“中年童貞”という兄弟に出会ったことで、少しずつ新しい自分や新しい生き方を見つけ──というストーリーで、原作は累計発行部数が400万部を超えている大ヒット作だ。

 フジテレビの月9といえば、『東京ラブストーリー』『101回目のプロポーズ』『ひとつ屋根の下』といった伝説のドラマや、『ラブジェネレーション』『ロングバケーション』『HERO』といった木村拓哉主演の名作を生んだ黄金の時間帯だったが、近年はそのブランドも崩壊。今年1月の『突然ですが、明日結婚します』(西内まりや主演)は、全話平均視聴率が6.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、現在放送中の『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(篠原涼子主演)も、8話までの平均が7.0%と、数字はまったく伸びていない。テレビ情報誌記者は、次作の『海月姫』についても悲観的な見方をする。

「まずヒロインの芳根京子は、朝ドラの『べっぴんさん』の“すみれ”で、マジメで辛気臭いイメージがついてしまい、家族向けドラマでは受けても、月9を見るようなF1(20~34歳の女性)やF2層(35~49歳の女性)に受けるタイプではありません。正統派の美人ですが、華がなさすぎます。芳根と同じアパートで暮らす『尼~ず』も、元SKEの松井玲奈や元グラドルの内田理央など、同性を惹き付ける要素が低いメンバーばかり。瀬戸康史だけで、どれだけ女性ファンを引っ張れるか……。そもそも『オタク女子』『女装男子』『中年童貞』という設定が見る人を相当選ぶので、いくら原作が大ヒット作とはいえ、一般的なドラマ好き女子に訴えるものがなく、男性に見てほしいのか女性に見てほしいのか、ターゲットがまったく見えません。『海月姫』は、2014年に能年玲奈主演で実写映画化されており、新鮮味も薄いので、相当苦戦することは間違いないでしょう。フジテレビは先ごろ、『めちゃ×2イケてるッ!』と『とんねるずのみなさんのおかげでした』の終了を発表しましたが、『海月姫』が大コケすれば、いよいよ月9でも“英断”が下されるかもしれません」

 2018年早々、フジテレビは厳しい局面を迎えることになりそうだ。

最終更新:2017/12/20 10:00
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