日刊サイゾー トップ  > 稀勢の里の休場続きで大相撲人気凋落

大相撲人気急降下! “日本出身横綱”稀勢の里の休場続きで視聴率激落……

日本相撲協会公式サイトより

 一時は大入り続きで、両国国技館での本場所のチケットが入手困難になるなどピークを迎えていた大相撲人気に陰りが見え始めてきた。

 22日に千秋楽を終えた名古屋場所は、関脇・御嶽海が初優勝を飾った。しかし、唯一の“日本出身横綱”稀勢の里は8場所連続休場。モンゴル出身の横綱である、鶴竜、白鵬は相次いで途中休場し、横綱が不在。さらに、ファンの注目を集めていた新大関・栃ノ心は7日目から休場。上位陣がごっそり抜けた中、残された大関の豪栄道、高安は優勝争いにも絡めない体たらくで、盛り上がりに欠けた。その状況下での優勝とあって、御嶽海の優勝は、失礼ながら、“漁夫の利”の感が否めない。

 こんな状態では、大相撲の人気が陰りを見せるのも当然のこと。特に、ファンの期待を一身に集めている稀勢の里が休場を続けているのは、死活問題といえそう。

 今年に入ってからのNHK総合での大相撲中継の初日の視聴率を見てみると、その人気の凋落ぶりが顕著に見て取れる。

 まず、1月の初場所では、稀勢の里は5日目まで出場しており、初日視聴率は17.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と上々だった。しかし、稀勢の里は翌春場所(3月)以降、3場所連続で“全休”。そのため、初日の視聴率は春場所が13.7%、夏場所(5月)が14.8%だったが、先の名古屋場所は10.6%まで落ち込んだのだ。初場所と比較すると、7.0ポイントもの大幅ダウンとなった。

 それでも、名古屋場所では、御嶽海が優勝を決めた14日目が15.2%、千秋楽が15.5%をマーク。「日本出身力士の奮闘」で、それなりの数字を上げたが、上位陣の不在で、どっちらけの場所となってしまった。

 角界では、昨年11月、当時横綱だった日馬富士が幕内(当時)貴ノ岩に酒席で暴行をはたらいたことが発覚し、九州場所後に引退。その後も、十両・大砂嵐(引退)の無免許運転、立行司・式守伊之助(退職)の若手行司へのセクハラ行為、十両・貴公俊の付け人への暴行など不祥事が相次いだ。それでも、土俵上の充実があれば、その人気も保てると思われるが、肝心のそれが欠けた状態だ。

「白鵬は明らかにピークを過ぎました。鶴竜は2場所連続優勝で復活したかと思ったら、名古屋場所ではあっさり途中休場で、責任感のなさを露呈しました。もう1度、落ちた相撲人気を回復させるためには、やはり“日本出身横綱”稀勢の里の復活以外にありません」(スポーツ紙記者)

 名古屋場所で、8場所連続休場となった稀勢の里。さすがに、横綱審議委員会もファンもこれ以上は待てないだろう。来る秋場所では、御嶽海の大関獲りが懸かるが、やはり稀勢の里の復活こそが落ちた人気を戻すための唯一無二の方策なのだろう。
(文=田中七男)

最終更新:2023/01/26 18:52
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