トップページへ
注目記事
  • facebook
  • twitter
  • googleplus
  • feed

イチオシ企画

【キング・オブ・アウトロー】瓜田純士、かく語りき

“キング・オブ・アウトロー”こと瓜田純士が森羅万象を斬る不定期連載
写真

特集

滝沢秀明、ジャニーさんの後継者に!

タッキーの”フロント入り”で、ジャニーズの勢力図はどうなる!?
写真

人気連載

瓜田『若おかみは小学生』を見て怒る

“キング・オブ・アウトロー”こと瓜田純士(38...…
写真

ドラマレビュー

中島健人『ドロ刑』はバカらしい!?

 ジャニーズの人気グループ・Sexy Zoneの中島健人が主演するドラマ『ドロ刑 -...…
写真


 >   > 『みなさん』など崩壊の理由

『みなさん』『めちゃイケ』チーム制バラエティが流行らなくなった理由とは……?

『とんねるずと『めちゃイケ』の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論』(イースト新書)

 2018年のテレビお笑い界で最も大きいニュースの1つは『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系、以下同)と『めちゃ×2イケてるッ!』が終了したことだろう。どちらも若い世代の視聴者を中心に圧倒的な人気を誇り、一時代を築いたフジテレビの看板番組である。同じく長きにわたって同局を支えてきた『笑っていいとも!』『SMAP×SMAP』が終わったのに続いて、2つの伝説的な番組が最終回を迎えた。

『めちゃイケ』という番組には1つの大きな特徴がある。それは、レギュラー出演者が一丸となって家族的な連帯感を持って企画に挑む「チーム制」のバラエティ番組だったということだ。『めちゃイケ』のレギュラー陣は番組内で「めちゃイケメンバー」と呼ばれ、そこには独特の絆のようなものが感じられた。

 また、『みなさん』でも、初期にはとんねるずの2人に加えて番組の裏方スタッフが出演者としてしばしばコントに参加していた。偉そうに振る舞うとんねるずと、それに振り回されて理不尽な目に遭うスタッフたち。彼らは部活の先輩と後輩のような関係を築いていた。近年に入るとスタッフの出演は減り、おぎやはぎ、バナナマンなどの芸人が準レギュラーとして出ることが多くなり、チームとしての一体感は薄れていった。ただ、こちらも初期は間違いなく「チーム制」の番組だったといえる。これら2つの番組が同時期に打ち切りを迎えたというのは、「チーム制バラエティ」の時代が終わったということを意味している。

 かつてのお笑い系のバラエティ番組ではむしろチーム制が主流だった。その源流は『オレたちひょうきん族』である。ビートたけし、明石家さんまを中心にして旬の芸人たちが多数出演していた。その後、フジテレビではとんねるず、ウッチャンナンチャン、ダウンタウンを中心にしたチーム制バラエティが次々に作られて、人気を博していった。当時はそういう番組のレギュラー陣に名を連ねることが若手芸人の目標だった。『はねるのトびら』ぐらいまではその神話が続いていた。

 しかし、その後、フジテレビのチーム制バラエティは低迷期に入った。『はねトび』以降に作られた若手芸人中心のコント番組はいずれも長続きしなかった。唯一、『ピカルの定理』だけは渡辺直美の活躍もあってそれなりの結果を残したものの、社会現象になるようなブームを起こすには至っていない。

 なぜチーム制バラエティは流行らなくなったのか。その理由の1つは、最近の視聴者がそれを求めていないということだろう。チーム制バラエティの売りは、出演者が一体感を見せることで、それを毎週熱心に見ている視聴者もその輪の中に加わったような気持ちになれる、という点にある。

 しかし、今どきの視聴者はそれほどの熱を持ってテレビを見ていない。スマホなどのツールが身近にあるのに比べると、テレビは「とりあえずつけておくだけ」という「ながら見」が主流になっている。そういう視聴環境の中では、毎週同じ番組を見て、徐々に出演者に親しみを感じて、そこに自分も加わったような気分になる、という過程をたどるのは難しいだろう。

 人々の趣味嗜好は細分化されていて、ネットの普及で同じ趣味を共有する人とだけつながることも容易になっている現在、1つのバラエティ番組にこだわり、そこに深く思い入れを持つのは困難である。多くの視聴者はもはやチームとしての一体感をテレビに求めていないのだ。

 さらに、そもそもチーム制バラエティに適応できる人材がいない、という出演者側の事情もある。チームには強力なリーダーシップを持つ人間が必要だ。明石家さんま、とんねるず、ダウンタウンといった歴代のカリスマ芸人にはその資質があった。しかし、それより下の世代でMCを務めている芸人には、そういうタイプの人がほとんどいない。強引に場を引っ張っていくようなことはせずに、どんなゲストにも柔らかく対応する調整型の芸人ばかりだ。そういう芸人はMCを務めることはできても、チームのリーダーになることはできない。

 最近のテレビでマツコ・デラックス、有吉弘行、坂上忍といった顔ぶれが活躍しているのも、彼らがもともと卑屈な性格の一匹狼タイプだからだ。彼らには上の世代のタレントのような強力なリーダーシップがない。ただ、その分だけ波風を立てずに場を仕切ることができる。そういうタイプの方が今の時代には合っている。

 8月8日に出版された私の著書『とんねるずと『めちゃイケ』の終わり〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論』(イースト新書)では、このテーマについてさらに詳しく書いている。興味を持たれた方はぜひ読んでみてほしい。
(文=お笑い評論家・ラリー遠田)

こんな記事も読まれています
関連リンク

『みなさん』『めちゃイケ』チーム制バラエティが流行らなくなった理由とは……?のページです。日刊サイゾー芸能最新情報のほか、サイゾーでしか読めないジャニーズ/AKB48/アイドル/タレント/芸人のゴシップや芸能界の裏話・噂をお届けします。ドラマレビュー/インタビューなどサブカルチャーネタや中韓など海外/社会系の話題も充実。芸能人のニュースまとめなら日刊サイゾーへ!

ページ上部へ戻る

サイゾーレビューすべて見る

下町ロケット

TBS/日曜21:00~

新シリーズは竹内涼真が大活躍!?

下町ロケット

SUITS/スーツ

フジテレビ/月曜21:00~

織田&鈴木の『東ラブ』コンビが復活

SUITS/スーツ

僕らは奇跡でできている

フジ/火曜21:00~

高橋一生、ゴールデン初主演で“変人”に

僕らは奇跡でできている

中学聖日記

TBS/火曜22:00~

教師・有村架純が生徒と禁断の恋

中学聖日記

獣になれない私たち

日本テレビ/水曜22:00~

チーム『逃げ恥』が再集結!

獣になれない私たち

PRINCE OF LEGEND

日本テレビ/水曜24:59~

「ハイロー」のLDHがおくる新プロジェクトは「王子」

PRINCE OF LEGEND

リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~

テレビ朝日/木曜21:00~

米倉涼子、医者から弁護士に転身!?

リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~

黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~

フジテレビ/木曜22:00~

佐々木蔵之介と中山美穂の不倫モノ

黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~

大恋愛〜僕を忘れる君と

TBS/金曜22:00~

ムロツヨシが本格ラブストーリーに初挑戦

大恋愛〜僕を忘れる君と

忘却のサチコ

テレビ東京/金曜24:12~

高畑充希が“食べて忘れる”グルメコメディ

忘却のサチコ