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「RIZIN」メイウェザー戦中止騒動は「すべてシナリオ」? 疑惑が浮上する、これだけの根拠

ライジン オフィシャルサイトより

 大みそかの目玉になるかと思いきや、発表からわずか数日で白紙となったボクシングの元5階級王者、フロイド・メイウェザー・ジュニアのRIZIN参戦騒動。メイウェザーはSNSで「同意していない」「なぜ今さらそんなことを」と、RIZINを批判するコメントを出しているが、これをそのままうのみにするのは危険だ。

 メイウェザーが大みそかの格闘技番組に出場するというニュースが飛び込んできたのは5日のこと。参戦するのは、フジテレビが放送するRIZINで、対戦相手は那須川天心と報じられたが、わずか3日後の8日にはキャンセルが伝えられた。ここ数年、大みそかの視聴率競争で惨敗しているフジテレビの救世主になるかと思いきや、思いきり恥をかかされた今回の騒動。しかし、その後の動きにはキナ臭い点がある。テレビ業界の事情に詳しい週刊誌の芸能担当記者が語る。

「本来ならば、今回の件はフジテレビにとって大失態です。あれだけ大々的に発表しておきながら、わずか数日でキャンセルしたとなれば、踊らされたファンは不愉快極まりないでしょうし、局の信頼はガタ落ちです。実際、このニュースは海外でも否定的なトーンで報じられましたし、『売れ行きが悪いRIZINのチケットを売るためでは?』との声も上がりました。ところが、他局が報じるのは当然として、フジもこの件を取り上げているのが気になります。通常ならテレビ局は、自社のトラブルは完全にスルーするのが当たり前ですが、今回の件では、『めざましテレビ』や『ノンストップ!』が騒動を取り上げました。これを深読みすると、なんとか大会を盛り上げるために、わざわざ騒動をでっち上げたのではないかと勘繰ってしまいます」(芸能担当記者)

 これが本当ならまさに“ゲスの極み”だが、ボクシング界では、こんなことは当たり前だという。国内外のボクシング事情に詳しいスポーツライターが語る。

「海外のビッグマッチでは、試合の何週間も前から、選手がマスコミを通じて互いにののしり合い、注目を引くのは常套手段です。その仕上げが試合前日の記者会見で、互いに激しくののしり合った挙げ句に殴りかかったり、つかみ合いになることもあります。すると、この件が一般のニュースでも報じられ、当日のペイパービュー(有料放送)の売り上げが伸びるという寸法です。そしてメイウェザーは、そうしたショーアップの申し子のような存在です。駆け引きは試合をやる・やらないから始まり、ファイトマネー、罵り合いなど、試合を盛り上げるためならなんでもやる男です。さらにメイウェザーの場合、DVや差別発言、脱税など、プライベートのトラブルも重なるので、いやが上にも試合は盛り上がるというわけです」(スポーツライター)

 そうなると、メイウェザーがSNSで今回の騒動について盛んに発信しているのも、“話題作り”という点でつじつまは合う。キャンセルはシナリオなのか、フジが本当に袖にされたのか、騒動の本当の結末は、大みそかまで持ち越しのようだ。

最終更新:2018/11/16 08:00
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