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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 平野綾はアーティストになれるか

トップアイドル声優からの転落を経て……平野綾は“アーティスト”として巻き返せるか?

51SDh9Dz6tL.jpg『vivid』(ユニバーサル・シグマ)

 声優で歌手の平野綾が2月19日、4年3カ月ぶりのオリジナルアルバム『vivid』(ユニバーサル・シグマ)をリリースした。これを記念して、平野とファンが同作を同時刻に再生開始し感想をつぶやき合うという“Twitter視聴会”が22、23日に開催されるため、2日限定で平野がTwitterを再開することも発表された。


 人気アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』のハルヒ役で注目を集め、一時はアイドル声優の中でトップの人気を誇っていた平野だが、清楚な黒髪から派手な茶髪へのイメージチェンジや、スキャンダルの発覚によってファンが激減。本業であるアニメをはじめ、ミュージカルや映画、バラエティ番組、ラジオなど多岐にわたって活動を続けていたものの、昨年10月に発売されたシングル「Promise」(ユニバーサルミュージック)の初週売上は1,471枚と、人気の低迷が数字に表れる結果となってしまった。今作『vivid』も、18日付のオリコンデイリーランキングで初登場16位と、ヒットには至りそうにない。平野の歌手活動について、音楽業界関係者はこう話す。

「声優だけあって声質はいいし、表現力も豊か。『vivid』では、バラード、ロック、ボサノバとさまざまなジャンルにチャレンジしており、歌手として聞き手を楽しませようという意欲も感じます。“声優・平野綾”のファンだった人にとっては、その探究心が“迷走”に見えてしまうかもしれませんが、気長にやれば評価も高まっていくのでは?」

 今作は、平野が“今、歌いたいテーマ、楽曲”をコンセプトに制作された一枚。バリエーションの豊かさについて、平野は音楽ニュースサイト・ナタリーのインタビューで「“今の平野綾”にはいろいろな面があるから、このアルバムではできるだけ、そのいろいろな面を並べてみたくて」と述べている。また、「どれか1つでも『面白いじゃん』って思っていただけたら、平野綾のコントローラを握って『こっちの方向はどうだろう?』って投げかけをしてほしい」という意向もあるようだ。

「人気が低下した原因は、ファンの期待を裏切ってまで方向転換したこと。そう考えると、『今さら何を言っているんだ!?』と思わなくもない(笑)。ただ、鬼束ちひろや中島美嘉など、“変貌”したのちに復活した女性歌手は多く、平野も昨年の秋ごろに髪を暗く染め直して以来、『完全復活した』『やっぱりかわいい』と評判になっている。今回のセールスが伸び悩んだとしても、徐々に人気が回復するかもしれませんね」(同)

 子どもの頃から芸能活動し、十分なキャリアを持つ平野。トップアイドル声優からの転落を経て、いつかは声優・歌手・女優とマルチに活躍する“アーティスト・平野綾”としての地位を確立する日がくるのだろうか?
(文=木野雪)

最終更新:2014/02/22 08:00
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