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カリスマDJ・森田昌典容疑者が“セコすぎ犯罪”金塊密輸に手を染めた裏事情

「日テレNEWS」より

 金塊の密輸による関税法違反などで逮捕された音楽プロデューサーには、そのセレブな振る舞いとは裏腹に、業界内で“金欠”のウワサがあったという。

「イベント出演を依頼したら、後になってギャラの前払いを要求してきたことがありましたし、怪しい領収書の経費の清算を求めてきたというウワサがあったり、もしかすると金に困っているのかな、と思うところはあった」

 ある音楽関係者からそんな話をされているのは、音楽プロデューサーの森田昌典容疑者。人気DJとして中田ヤスタカ、RIP SLYMEのメンバーらと共演したことがあり、阿部登とのユニット「STUDIO APARTMENT」ではアルバムも発表。近年は主にダンスミュージックのプロデュースなどを手掛けていた。また、2014年に人気モデル高垣麗子との交際で注目を集め、翌年に入籍が伝えられ、昨年夏には第1子の誕生も報告されていた。ネット上では高級な食事を自慢げに投稿するなどセレブに見えたが、「DJだった人が音楽プロデューサーを名乗るのは、DJじゃ食えなかったから」と前出の関係者は、“金欠”説を説明する。

「DJで食っていくのは大変なんです。ヨーロッパだと人気DJなら一度に何千人も集めて何十億円という年収を稼ぎますけど、日本ではクラブ文化が小規模なので、それだけじゃ稼げません。そうしてDJが音楽プロデューサーの活動に手を出すわけですが、そのプロデュース業も、もうかっていたのはCDが売れていた時代まで。人気アイドルでも手掛けないと、大きな金にはならないんです。自分で音楽活動をするとなれば逆に資金も必要ですし、ファンにカリスマと呼ばれていても、内情は厳しいDJがたくさんいますよ」(同)

 実際に森田容疑者が金に困っていたのかはわからないが、今回の容疑が事実だとすれば、本業以外の収入を犯罪に求めたということになる。金塊の密輸は近年、急増している犯罪で、成田空港の職員も以前より検査を強化している。

 経済ジャーナリストによると「そのカラクリは、あらゆる密輸犯罪の中でもセコい部類」という。

「ゴールドは価値が世界一律ですが、日本では売買に8%の消費税が税関で徴収されます。その分、日本の貴金属店などでは、その8%分を上乗せした額で買い取るのが通例なんです。でも、密輸なら税金は払っていませんから、8%の利益が出る。ただ、1億円の金塊なら800万円の利益が出ますが、1,000万円だと80万円と大きくはないので、リスクに見合わないんです。そこで多いのは、渡航費の安い韓国や中華圏あたりから、観光客などに小さな金塊を少しずつ持ち込ませる裏アルバイトみたいなものがはやっているんです。そのセコさに『税金の万引』と呼ぶ人もいます」(同)

 海外では密輸された金塊はほぼ没収されて巨額の罰金が科せられる場合がほとんどだが、日本では返却されるケースが多く、罰金は最大1,000万円と少なめで、闇バイトとして常習的に手を染める人間がいるという。

 森田容疑者の事件は、男女3人で昨年11月、香港から金塊4キロを密輸しようとした疑いだ。4キロは相場にもよるが、およそ1,900万円分。その8%は約150万円だが、これを3人で割れば、ひとり50万円にしかならない。

「短期間で行き来を繰り返せば、もっと稼げるわけですが、そうなると怪しまれるので、長く続かないですよ。どっちにしても、スケールの小さい犯行といえます」(同)

 森田容疑者は香港での音楽イベントにも頻繁に出張していた様子だが、そのたびに50万円程度の犯罪利益を手にしていたのだろうか。前出の音楽関係者は「香港には、少なくとも7~8年ぐらい前から、ホテル内のクラブイベントなどのDJ仕事で呼ばれていたのを知っていますが、規模から考えて何百万円もギャラが出るようなモノには見えなかったので、むしろ金塊密輸がメインで、音楽仕事の方がアルバイトだったのかも」と話している。

 本人は容疑を認めながら「昨年の夏ごろから始めた」と供述しているというが、常習者だったのかもしれない。いずれにせよ、美人の嫁と幼い子がいながらリスクの高い犯罪にわざわざ手を染めていたのは、“金欠”と見られても仕方ない話。セレブな振る舞いでクラブ系音楽を手掛けていたファッショナブルなイメージは、これで崩壊だろう。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

最終更新:2018/03/15 06:00

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