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「街中華」じゃなくて「ガチ中華」いよいよブーム到来へ!? テレビが一斉に取り上げるワケ

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(Getty Images)

 スイーツから各国料理、調味料まで、食には常にブームがあるが、食べ物関連で久々に本格的なブーム到来を予感させるテーマが登場した。

「街中華」はすでに広く浸透したが、ここ最近、急激にメディアで取り上げられる機会が増えているのが「ガチ中華」。“ガチ”と聞けば高級中華料理を想像してしまうかもしれないが、庶民でも手が届く料理だ。

「ガチ中華という単語に明確な定義はありませんが、大まかに言えば、中国人が経営していて、中国そのままの味の料理を出す中華料理店のこと。これまでの中華料理店は、日本人の舌に合うようにアレンジされた料理を出す店ばかりでしたが、日本に滞在する中国人が増加したことで、日本人を相手にしなくても商売が成立するようになり、中国各地の地元料理を出す店が急増しています。

 ガチ中華の店が集まっているのは、JR山手線の池袋~新宿、JR総武線の錦糸町~小岩、上野、蒲田、西川口など。店に入ると、自分以外の客がすべて中国人ということもめずらしくありませんし、“超本格的”な店では日本語が通じないこともあります」(グルメライター)

 日本人は一口に「中華料理」と呼んでしまうが、中国は世界一の人口を誇り、面積も広大で、さまざまな民族が住んでいる。日本でもこれだけ地元料理があるのだから、中国はもっとバリエーションが豊かなのは当たり前。流行りモノにはうるさいテレビ業界は、さっそく飛びついた。

「ここ半年ぐらいでしょうか、ガチ中華がテレビで取り上げられる機会が増えてきました。ゴールデンのバラエティ番組、夕方のニュースの特集コーナー、先日はNHKの『クローズアップ現代』もガチ中華を取り上げました。グルメ関係者の間では、『NHKが使ったんだから、“ガチ中華”って造語もお墨付きだ』と話題になりましたよ。

 日本人が入っても奇異な目で見られることはありませんし、留学生が食べに来るような店なので、値段も全然高くありません。中華料理はお通しや席料などもないですし、学生や財布が寂しい人でも全然OKです」(同上)

 同じ流行りモノでも、キラキラしたスイーツだと男性や中高年は引いてしまうが、なじみがある中華料理なら興味を持つ人は多いはず。ただ、テレビがこぞって取り上げるのは、別の理由もあるという。

「ガチ中華を取り上げるのは、“物めずらしい”というのが最大の理由ですが、ロケが楽なのも重要なポイント。取材先はほぼ23区内ですし、料理もたいして高くないので、バンバン注文しても問題ない。さらに、中国人は基本的に取材を断りません。いい意味でルーズというか、『勝手にやって』『どんどん宣伝して』という感じなんで、取材がスムーズなんですよね。大騒ぎされないのでタレントも楽みたいです。

 巷ではいま、街中華がブームですが、街中華の店は結構、取材NGが多いんですよ。『ウチはテレビで紹介されるような店じゃない』とか『恥ずかしい』とか、時には理由も言わずに『テレビ? 帰ってくれ』とか……。気持ちはわからなくもないんですが、ガチ中華はそれがないので、今後もいろんな番組がガンガン取り上げると思いますよ」(民放バラエティ番組制作関係者)

 日中関係は微妙な状況だが、“ガチ中華”ブームから融和が生まれることを期待したい。

 

木村之男(芸能記者、TVウォッチャー)

1972年生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。

きむら

最終更新:2022/11/05 07:00
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