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オナニーで社会を変える!? TENGAが目指す次なる革命とは?

tenga110101.jpg「Roen」「VANQUISH」「SWAGGER」「X-LARGE」「roar」とコラボし、
よりスタイリッシュになったTENGA。

 男性ならもはや知らない人はいないと思われるほどに浸透した「TENGA」。

 アダルトグッズ界に革命と呼べるほどの衝撃を巻き起こし、ケンドーコバヤシやくりぃむしちゅー有田、そして福山雅治まで、その魅力に捉えられた有名人も枚挙に暇がない。

 そんなTENGAの新しいチャレンジとして、12月1日の世界エイズデーに向け、ファッションブランドとのコラボレーションTENGAを開発するプロジェクト「RESPECT YOURSELF」が始動した。

 TENGAとエイズ、遠くて近いようなその関係に迫るべく、TENGA取締役の松浦隆さん、海外担当セールスマネジャーの佐藤恒樹さんにその思いをうかがった!

■TENGA1本で400円の寄付を!

──世界エイズデーに向けて始動した「RESPECT YOURSELF」プロジェクトについて、その経緯と趣旨を教えてください。

松浦隆氏(以下、松浦) 性に携わる会社として、設立当時からエイズ問題に何か貢献、協力できることはないかと考えていたんですが、結果これまでの4年間は何もできないでいました。また、TENGAが世間に浸透していくにつれ、いくつかのアパレルさんからコラボのお話を頂くようになりましたが、こちらもいろいろな障害があり、実現までには至りませんでした。それら1つ1つは実現不可能なことでも、その両者を組み合わせれば面白いことができるのではないか、と思い立ち企画したのが今年の3月です。そして、幾つかのアパレルブランドさんにオファーを始めました。

──最終的に「Roen」「VANQUISH」「SWAGGER」「X-LARGE」「roar」という5社とのコラボが実現したわけですね?

松浦 この5ブランドさんの協力と理解がなければ、今回のプロジェクトは実現しませんでした。「RESPECT YOURSELF」というメッセージに賛同していただき、この個性的な5ブランドさんが集結したわけです。このTENGAが販売されることで1本につき400円が日本エイズストップ基金へ寄付されます。

──TENGAというと、デザイン性の高さが魅力ですが、今回もデザインへのこだわりが伝わってくるパッケージですね。

松浦 パッケージのデザインは、ブランドさん側にお任せしました。ロゴの位置以外はデザイン的な制約をかけていないんですが、偶然にも全てのカラーが黒ベースに統一されたんです。それぞれのブランドさんが持つ世界観が、ディープスロートカップというキャンバスに描かれ、最初のサンプルを見たときには正直鳥肌が立ちました。ブランドさん同士は、特に打ち合わせとかしていないのに、5社のトータル感や、男っぽさ、骨太さが出ていますよね。

■来年は「ヴィトン×TENGA!?」

──今回は世界エイズデーに向けたプロジェクトということですが、この他にTENGAとして取り組まれている社会貢献事業はありますか?

松浦 主には身体障害者の支援と射精障害者のリハビリに対する支援を行っています。

──身体障害者の支援というと?

松浦 具体的にはNPO法人ノアールさんと協力して、障害者の性に対しても支援を進めています。身体障害者の性に対する支援と言えば、セックスボランティアがありますよね。社会に障害者の性に対する問題を知ってもらうことはできましたが、同時にその響きから風俗サービスのようなものという誤解を与えている面もあります。TENGAとしては障害者のオナニーを支援しようとしているんです。

──オナニーの支援というとどのようなものでしょうか?

松浦 健常者なら好きな時にオナニーができますよね。最も身近で手軽でお金もかからないストレス解消法であり性欲のコントロールになります。ところが障害者の方にとってオナニーはなかなか難しく、一回3時間もかかってしまうこともあります。今進めているのが、障害者がオナニーをしやすい環境をつくるという活動です。例えば手が不自由で物を握ることができない方もいます。そのような方のために、腕に装着するだけでTENGAを使用して頂けるよう、カフ(自助具)を開発いたしました。

tenga110103.jpgカフの取り外しはとっても簡単!

──手軽にオナニーをすることができれば、障害者にとっても性が身近になりますね。

松浦 風俗サービスのような一部の人だけが受けられる特別なサービスではなく、介助・介護をしている人なら誰でも提供できる”性的介助”にしたいんです。食事の世話、入浴の世話の延長上で、オナニーの手伝い、補助ができるようになれば理想ですね。

──今回のように、他のブランドとのコラボは今後も続けていく予定ですか?

松浦 そうですね。今回は第1弾ということもあり、手探り状態からのスタートでした。今回参加していただいた5ブランドさんのご協力がなければ実現できませんでした。今年の成果次第になりますが、12月1日は国際的にエイズデーとして制定されているので、来年は世界中のブランドとのコラボができればと思います。メッセージを広く世界に伝えるには、ルイ・ヴィトンのモノグラム柄TENGAとかインパクトありますよね(笑)。

──「株式会社TENGA」として、今後のビジョンを教えてください。

松浦 ゆくゆくは男性用オナニーグッズだけでなく、セクシャルウェルネス(性的な健康)に携わるトータルメーカーとして性に関するさまざまなプロダクトを展開していきたいですね。

──ゆくゆくは「女性用TENGA」のようなものも開発されるんでしょうか?

松浦 かもしれませんね。男性のオナニーやセックスだけでなく、性に関わるあらゆることを手掛ける企業になり、総合的に性生活向上の役に立つ企業になることを目指しています。性欲は食欲、睡眠欲と並ぶ、人間の3大欲の1つですから、生活していく上で避けては通れない部分なんです。性欲をコントロールするためにオナニーをすることがあります。しかし間違ったやり方を覚えてしまうと射精障害にもつながってしまいます。

──間違ったオナニーとは?

tengamatsu.jpgTENGA取締役の松浦隆氏。

松浦 畳にこすりつけたり、机の角にこすりつけたりという方法を続けていると、強い刺激を受けないと射精できないという状態になってしまうんです。そうすると、膣の刺激では射精に至ることができず、女性とお付き合いしていく上での弊害となってしまいます。そんな射精障害の患者さんに対し、リハビリツールとしてTENGAが使われだしているんです。TENGAのカップシリーズは段階的に刺激が使い分けられるため、ハードからレギュラー、ソフトと徐々に刺激を弱めていくことで、膣圧に近い刺激でも射精できるようになるわけです。

■オージーも仰天「Genius!!!!!」

──現在ではヨーロッパ、アメリカ、アジアなど、世界各国でTENGAが販売されていますが日本と海外でTENGAの受け入れられ方に違いはありますか?

佐藤恒樹氏(以下、佐藤) 日本はアダルトグッズに対しては比較的オープンな国なんです。それがこと海外になるとその地域性がさまざまで、宗教観や倫理観の問題でこういったものは敬遠される場合がありますが、そこはTENGAの商品力で克服しています。ただ、共通して言えることはどの国に行ってもデザインや使用感は驚かれますね。

──国によってデザインや使用感を変更しているんでしょうか?

佐藤 デザインや使用感は何も変えてません。(商品説明や注意事項等は各言語で表記)

──日本以外ではどの国で最も売れていますか?

佐藤 EUですね。特にスペイン、フランスなどで人気です。フランスは日本のサブカルが人気ということもあり、それに関連してTENGAも人気が出ているようです。フランスも性にオープンな国ですからね。

──海外の方の感想はどのようなものでしょうか?

佐藤 先日、オーストラリアの展示会で即売を行ったんですが、初日に購入された方が、最終日に戻ってきて「お前らジーニアス(天才)だ!」と絶賛してくれました!(笑)

──(笑)。

佐藤 またAVメーカーとか、同じアダルトグッズメーカーの方にもファンが多く、アメリカで一番権威あるアダルト業界の団体『AVN』から賞も頂きました。

──最後に、TENGAを愛する日刊サイゾーユーザーに対してお二人からメッセージをお願いします。

佐藤 恥ずかしがらずにどんどん使ってほしいですね。海外に行ってもいろいろな場所にTENGAが置いてありますから、海外旅行の際にはぜひ手に取ってみてほしいです。

松浦 TENGAはセックスの代用品ではなく、オナニーとして最高の快楽を追求して生まれた製品です。セックスや手でのオナニー、フェラしか知らない人にとっては全く別の快感なんです。一度味わったら絶対に手放せません!

◆TENGA(テンガ) オフィシャルサイト
http://www.tenga.co.jp/

TENGA ディープスロートカップ

やみつき。

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最終更新:2015/02/19 15:03
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