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「遺族は強い嫌悪感」市橋逃亡手記のテレ朝独占映像はドラマ化への布石か

ichihashitaiho.jpg『逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録』
(幻冬舎)

 2007年7月に千葉県市川市で英会話講師の英国人女性リンゼイ・アンホーカーさんが遺体で見つかった事件で、殺人罪などの罪で起訴されている市橋達也被告の2年7カ月にわたる逃亡生活を綴った『逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録』(幻冬舎)が26日、発売された。

「逃亡生活の足取りは市橋容疑者の供述である程度明らかになっているが、同書にはこれまでまったく明かされていなかった沖縄の離島・オーハ島での長期間の潜伏生活について綴られている。千葉県警もそのことをまったく把握しておらず、幻冬舎から発売の連絡を受けて慌てて捜査員を派遣し、23日に市橋被告の潜伏先の小屋を確認した」(社会部記者)

 オーハ島は沖縄本島から西に約100キロで周囲は約2.7キロ。4世帯の6人が住民登録をしているだけで潜伏には打ってつけの離島。同書によると、市橋被告はそこで海で釣った魚や捕獲したヘビを食べながらサバイバル生活を送っていたというだけに、各メディアは同島に上陸し市橋被告の生活ぶりをリポートしていたが、圧倒的に他メディアを出し抜いていたのがテレビ朝日だった。

「市橋本発売のニュースは24日の夕方に突然流れた。同日の夜に放送された同局の『報道ステーション』では同島で取材したVTRが放送されていたが、驚いたことに市橋被告の遺留品がまるまる残っている状態のリアルな生活ぶりをリポート。テロップで『取材の後、遺留品が押収された』と流されていたので、明らかに幻冬舎から情報をリークされ警察が上陸する前に取材していた」(同)

 そこで、こんな噂が浮上しているというのだ。

「このまま市橋本を出版しただけで終わるはずがない。世間の関心が高い事件だけに、すでにドラマ・映画化のプロジェクトが進んでおり、ドラマ化で”白羽の矢”が立ったのがテレビ朝日なのではと言われている。そこで、いち早く市橋被告の潜伏情報をリークし取材させたのでは」(週刊誌記者)

 同書の発売にあたってはあまり話題になってはいないが、ドラマ化にあたってはクローズアップされそうな興味深い部分があるという。

「同書の中で市橋容疑者は事件時に彼女がいたことに触れ、『彼女がもし電話に出たら、自分がしたことを話し、”一緒に逃げてくれ”と言うつもりだった』と綴っている。元彼女は何人か週刊誌や女性誌が割り出しているが、事件当時の彼女はまだ判明していないから、その件を絡めれば視聴者の興味を引きそうだ」(同)

 同書では印税をリンゼイさん遺族に渡すか公益のために使うとされているが、リンゼイさんの父ウィリアムさんは代理人を通じ、「まだ法廷に立ってもいない市橋被告が、手記の執筆、出版を許されたことに嫌悪感を覚える。手記は家族をさらに傷つけるだけで、私たちが望むのは公正な裁きだけだ」とコメントしているだけに、公判前にということはなさそうだが、市橋本が映像化されるか注目される。

逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録

ヒロ完敗。

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最終更新:2011/01/29 08:00
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