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テレビウォッチャー・てれびのスキマの「テレビ裏ガイド」第4回

大人げない大人たちの『ウレロ☆未完成少女』という夏祭り

urero2.jpg『ウレロ未完成少女』公式サイトより

「テレビはつまらない」という妄信を一刀両断! テレビウォッチャー・てれびのスキマが、今見るべき本当に面白いテレビ番組をご紹介。

「大人は信用できないと思ってた」

 『ウレロ☆未完成少女』(テレビ東京系)開始前の出演者座談会の冒頭で、早見あかりは言った。17歳の少女にそんなことを言わせてしまうような、どんな過去があったのかはひとまず置いておいて、彼女にとって『ウレロ』の大人たちは「信用」に値する大人だったようだ。

 この番組は、『ウレロ☆未確認少女』に続く『ウレロ』シリーズのシーズン2である。コント番組すら成立させることが難しい昨今のテレビ業界の中で、さらに日本で成功例の少ないシチュエーションコメディを毎回丸一日かけて作り上げ、客前一発本番というスタイルで実現したのが『ウレロ』である。

 それを演じるために、『オモバカ』絶対王者の劇団ひとり、『IPPONグランプリ』絶対王者のバカリズム、『キング・オブ・コント』王者の東京03、そして大ブレイク前夜のももいろクローバー(現・ももいろクローバーZ)を脱退した直後だった早見あかり。さらに劇中には登場しない陰の主役として、ももいろクローバーZまで集結した奇跡のような番組だ。

 劇団ひとり演じる川島が社長を務める弱小芸能事務所「@川島プロダクション」を舞台に、バカリズムと東京03、早見あかりが演じる事務所の面々がアイドルグループ「未確認少女隊UFI」(ユーフィ)を売り出し、同事務所の再建を目指すという設定で、毎回伏線だらけのドタバタ騒動が繰り広げられる。

 ゲスト出演した大竹まことは「次の時代は、こういう奴らが担ってほしい」と賛辞を送り、マキタスポーツは「あの連中が“たった一日”であのレベルの芝居をするなら、三谷幸喜いらないじゃんと思うほどのレベル」と絶賛していた。

 「奇跡はあるって信じたい!」と、シーズン1の途中からファンはもちろん、出演者からもシーズン2が熱望されていた。しかし、多忙を極めるこのメンバーを再び集結させることも、シチュエーションコメディの企画(実際、シーズン1の視聴率は高いとはいえなかった)を通すのも、今のテレビ界では難しい。それが冒頭の早見あかりの言葉にもつながる。

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